ロス銃撃事件で日本で無罪が確定した三浦和義元被告(60)が休暇中のサイパンで逮捕されたとの一報に、関係者は確認に追われた。 「今ごろになってなぜ」。 遠い南国での出来事にショックを隠しきれない様子だった。 一美さんの母、佐々木康子さん(75)は、毎日新聞の電話取材で三浦元被告の逮捕を知り、「本当の事なんですか」と言ってしばらく絶句。 「過去に日米が協力してさんざん捜査し、あれだけ状況証拠があったのにだめ(無罪)だった。無罪判決には今も納得していませんが、今さら海外で逮捕して結論が変わるのか」と力無く語った。 日米合同捜査でロスに派遣された寺尾正大・警視庁元捜査1課長は「初めて聞いた。何とも驚いているだけだ。米国はまだそこまでやっていたのか。事実がはっきりするまで私の立場ではコメントできない」と話した。 無罪判決となったロス銃撃事件で三浦元被告の代理人を務めた弘中惇一郎弁護士は「困ったことになってしまったなという思い。海外の話なので日本ではどうしようもない」と困惑しながらも、「(逮捕容疑は)日本で無罪の決着が出ている話。常識で考えれば海外でも結論は変わらないはずだ」と話す。 神奈川県平塚市郊外にある三浦元被告の自宅は23日夜、ひっそりと静まり返り、玄関のインターホンに応答はなかった。 室内に明かりはついておらず、駐車場にも乗用車が置かれたままだった。 三浦元被告はコンビニエンスストアでサプリメントを万引きしたとして窃盗罪に問われ、横浜地裁小田原支部で25日に被告人質問が行われる予定だった。 三浦和義元被告本人のホームページ(HP)によると、今月8日付けの「独り言」という書き込みには、3月2日開催予定の東京都渋谷区のライブハウスでの20回目のトークライブについてつづられている。 「痛快・現代人別帳」と名づけられたライブの開催の目的を「マスコミやジャーナルの報道が正しいとは限らない。けれどそれだけしか頼る判断材料がない。今、私たちが知りたいのは、出来事の本質である。人間らしい言葉である。人間たちの裸の声である」と記している。 日本の憲法は、一度無罪とされた行為について再び刑事責任を問うことはない「一事不再理」の原則を掲げている。 日本人が外国で事件を起こし、その国の法律で裁かれる場合は、この原則は適用されないが、実際に立件されることは極めてまれだ。 前田雅英・首都大学東京法科大学院教授(刑事法)は「米国の捜査当局も、三浦元被告の無罪が確定したことは当然知っている。それでも逮捕したのは、日本の裁判では出てこなかった有力な証拠を握っている可能性が高い。ロス市警が日本の警察と太いパイプを持っているとも考えにくく、独自の捜査を続けていたのだろう」とみる。 米国の刑事司法に詳しい藤本哲也・中央大教授(刑事法)によると、今回のケースは、犯罪捜査について米国が「属地主義」、日本が「属人主義」を取っているために起きた。 日本国内で米国人が犯罪を起こした場合、米国の捜査当局は原則的に立件しないが、日本の捜査当局は日本人が海外で起こした犯罪も捜査する。 結果的に、日本人による米国内での犯罪は、日米両国で逮捕・起訴される可能性が生じる。 藤本教授は「三浦元被告が日本で有罪だったとしても、米国でさらに起訴されることも理論的には可能。本来は国際的なルールを作るのが望ましい」と指摘する。 殺人罪は、日本では25年の公訴時効があるが、米国には時効がない。 藤本教授によると、米国では38州が刑法で死刑の規定を設け、13州が死刑を廃止。 カリフォルニア州は、計画的な殺人を含む「第1級殺人」の最高刑は死刑。 起訴されると地裁で陪審員が有罪か無罪かを判断し、有罪の評決なら職業裁判官が量刑を決める。 無罪なら検察は控訴できず、そのまま確定するという。【清水健二】毎日新聞 最終更新時間 2月23日 23時03分 ロサンゼルスのダウンタウンロス疑惑(ロスぎわく)は、1981年から1982年にかけてアメリカ合衆国のロサンゼルスで起こった邦人銃殺・傷害事件を指す。ロス事件(ロスじけん)、三浦事件(みうらじけん)、三浦和義事件(みうらかずよしじけん)と呼ばれることもある。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』1981年8月31日、輸入雑貨商を営む三浦和義が一美とロサンゼルス旅行中、一美が宿泊していたリトル東京のホテルニューオータニの部屋で一人になったとき、日本人女性が上がり込んできて、一美の頭部を鈍器で殴打、軽症を負う。 同年11月18日午前11時5分頃(現地時間)、三浦夫妻はロサンゼルス市内の駐車場で2人組の男に銃撃され、一美は頭を撃たれて意識不明の重体。 夫の三浦も足を撃たれた。 1982年1月、一美は日本に移送され神奈川県伊勢原にある東海大付属病院に入院した。 しかし、意識が戻ることはなく11月30日に死亡した。 三浦は、保険会社3社から1億5500万円の保険金を受け取った。 1984年に週刊文春が「疑惑の銃弾」というタイトルで、三浦が保険金目当てに仕組んだ事件ではないかとする内容を連載した。 この影響でマスコミは「三浦犯人説」を強調する報道が目立つようになり、三浦の自宅前にはテレビのワイドショーや週刊誌の記者が列をなし、三浦の自宅に不法侵入するものが出る始末であった。 1985年に三浦の愛人矢沢美智子が1981年8月の一美さん傷害事件における犯行を産経新聞上で告白する。 同年9月11日、警視庁は三浦を一美殴打事件での殺人未遂容疑で逮捕。 同12日は矢沢美智子も同容疑で逮捕した。 この殴打事件では、矢沢美智子に懲役2年6ヶ月、三浦には懲役6年が確定した。 殴打事件公判中の1988年10月20日、三浦夫妻銃撃事件で三浦と実行犯とされたロサンゼルスで駐車場を経営していた人物C男が殺人容疑で逮捕された。 東京地裁はC男には証拠不十分で無罪、三浦には無期懲役の判決が下った。 三浦は控訴、高裁では証拠不十分で逆転無罪となる。 検察は上告し、2003年3月5日に最高裁で無罪となり、銃撃事件における日本における三浦の無罪が確定した。 三浦はマスコミに報道された名誉毀損報道に対し、弁護士を代理に立てない本人訴訟を起こす。 マスコミに対する名誉毀損の訴訟は476件にものぼり、その80%で三浦が勝訴している(15%は時効による却下、5%は三浦の敗訴)。 現在は被疑者の人権を守るために、逮捕や連行の場合は警察は頭から衣服をかぶせたり、手錠にモザイクをかけたり、全体をシートで遮断するなどの措置がされる。 これは1985年9月11日に三浦が逮捕において警察が連行中に、報道関係者の写真撮影用に腰縄・手錠姿を撮影させた際、三浦はこれを有罪が確定していない被疑者を晒し者にする人権侵害だとして提訴して三浦が勝訴したことがきっかけとなった。 第十五章 裁判官教育の失敗と教訓
P365 「〜これまで見てきた異常としか思えない裁判官の実態やレベルを見て、多くの国民は「まさか」という感想しか出てこないのではないか。しかし、現実に日本の裁判官は、正義や真実とはかけ離れ、事実認定すらまともに出来ず、訴訟にかかわった多くの人間に失望だけをもたらしている」 門田隆将(カドタ・リュウショウ)氏は、NHKドラマ「フルスイング」の原作「甲子園への遺言」伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯の著者でもある。 新しい証拠が出たのか? 日本のアホ裁判官への挑戦か? 今後の経過が楽しみ・・・? |
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これはサプライズでしたね。しかし、見方によっては日本警察や裁判制度へのあてつけとも取れますね。もし今回の逮捕で有罪となれば、日本の警察や裁判制度への強烈なイヤミとなるでしょう。仮に新事実が浮上していたとしても。
むやみに長い年月をかけて行う裁判制度や、殺人罪に時効を設定していることなど、アメリカから見れば日本の裁判は裁判では無いと考えているのかもしれません。最高裁で無罪が確定していても逮捕してしまうんですから。まぁ国が違えば考え方も違うのは当たり前ですけどね。アメリカの裁判制度や訴訟にも問題は多いですからね。はてさて、どういう結果になるんでしょう。
2008/2/24(日) 午前 10:54
太公望さん。
日本は「時効」?「自白偏重」?「一事不再理」?「疑わしきは罰せず」?
「やった者勝ち」?「ばれなきゃ正義」?
警察と裁判所の在り方が問われるかも・・・?
「一事不再理の原則」の盲点を突いたアガサクリスティーの短編小説「検察側の証人」(邦題、情婦?)はお勧め・・・。
2008/2/25(月) 午前 4:37
びっくり。しかし、よく考えると日本の裁判制度への批判でもある。
よっぽどの新証拠があるならば、別だけど。そうでなければ三浦氏への人権侵害であるし、日本の裁判制度への干渉とも思える。
もし新証拠がないならば、目的はただ1つ:
イージス艦の衝突事故から目をそらすことである。
考えてみれば、イージス艦や護衛艦というのは、米空母を守ることを本業としている。アメリカ政府にとって、イージス艦の悪印象は耐えられないことである。さらに現在、米空母を原子力空母に置き換えようという動きが起こっている。この動きにも、イージス艦の衝突事故はマイナスである。
アメリカと日本の政府は、新しい話題ができてよろこんでいる。
これが真の目的ではないか?
2008/2/25(月) 午前 6:31 [ ただのわーどえくせる ]
ただのわーどえくせるさん。
読みが深い?
可能性があるかも〜〜〜〜?
2008/2/25(月) 午前 8:13
この件で、得をするのは・・・(話題が、これに移行して)防衛省だね。
2008/2/25(月) 午前 10:54
OSHOさん。
防衛省はほっとした?
この事件は「冤罪」では無く「疑惑」。
事件の直前に「殴打事件」で「殺人未遂」は確定している。
だから数ヶ月後の「銃撃事件」は当然の疑惑?
状況証拠は沢山有ったが「疑わしきは罰せず」が確定しただけ・・・。
日本では「一事不再理の原則」で終わり。
アメリカは事件が起きると「被害者の立場」から考えている。
だから「時効」が無い?
アメリカの執念が実を結ぶか・・・?
2008/2/25(月) 午後 0:21
日本の「時効」制度?に矛盾を感じる。
犯人が判っているのに・・・。
被害者の遺族は泣き寝入り。
しかも何故、税金で代理弁済するのか?
「時効殺人」和解へ、女性教諭遺族へ2500万支払い
http://blogs.yahoo.co.jp/w1919taka/39367577.html
2008/2/25(月) 午後 0:38