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焼き鳥屋で飲んでいたら、隣で議論をしていた。 焼き鳥に振り掛ける唐辛子は「一味」か「七味」かでもめている様だ。 好みだから、どちらでも良いと思うのだが・・・。 話を聞きながら、川崎大師の事を思い出した。 かあちゃんと二人で「川崎大師」にお参りした時、境内の露天で「七味唐辛子」を売っていた。 客が居なくなるとアルミボールを取り出し、七種類の薬味を調合する。 その時、それぞれの薬味の産地を紹介するのに節を付けて、一種類ずつアルミボールの中に入れて行く。 その声につられて、参拝客が集まって来る。 最後に七種類が綺麗に並んだのを見せて、一気に掻き回して出来上がり〜。 新鮮な香りが漂って来る。 見ていた人は、思わず買ってしまう。 客の好みに合わせて薬味を足して調整してくれるのだからたまらない・・・。 買う気配を見せないオラ達二人を、怪訝そうに見詰める露天のあんちゃん。 視線が合った時、 「もう1回、やって」 露天のあんちゃんは、呆れた様にオラの顔を見詰めた。 無理も無い。 アルミボールの中には、今作ったばかりの「七味唐辛子」が、まだ大量に残っているのだ。 「今度は買うから〜」 露天のあんちゃんは仕方なしに、又同じ様に節を付けて作り始めた。 前回より、量が少ない様だが仕方が無い。 オラ達しか居ないのだから・・・。 約束通りに「七味唐辛子」を買って家に帰る。 早速、夕飯に「七味唐辛子」を使おうと、かあちゃんに言うと〜。 慌てて「七味唐辛子」の袋を持って、オラに見せるのだ〜。 袋の中を覗いて驚いた。 なんと〜〜〜。 12味唐辛子になっているではないか〜〜〜。 「こ・こ・これは、お大師様の法力か〜」 かあちゃんは、呆れたように「唐辛子」の袋を持って台所に消えて行った・・・。 調味料の小瓶に入れ替えられた「唐辛子」は〜。 なんと〜。 「七味」に戻っていた〜。 かあちゃんが「五味」を取ってしまったのだ・・・。 |
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