米大リーグでジャッジすることを目指して2005年に渡米した元パ・リーグ審判の平林岳さん(43)が5年目の昨年4月、日本人として初めて3Aの審判へ昇格。 夢の実現まであと一歩というところまでこぎ着けた。 3Aはこれまでのマイナーリーグとどう違ったのか、今後の見通しは−といった点について帰国した平林さんに聞いた。 (三浦馨) ■開幕後に昇格 平林さんは昨季の開幕は2Aでスタート。 先に3A入りした審判の1人が負傷で長期離脱したため、4月27日からの昇格が決まった。 「けがをした審判は顔見知り。気の毒だったが、3Aに上がれたことは素直にうれしかったですね」 デビュー戦はオハイオ州トレド。 ホームチームはパリッシュ、ビジターのコロンバスはロブロと選手時代はともにヤクルトに在籍した監督が率いていた。 さらにコロンバスには日本人投手の大家友和もおり、平林さんにとっては印象深い試合となった。 3Aの審判は3人制で、平林さんは一塁の塁審を務めた。 「3Aでも観客は1万人ほど入っていた。緊張したけれどやりがいも感じましたね」。 試合後には大家のはからいでデビュー戦で使われたボールが届き、平林さんを喜ばせた。 3Aには大家以外にも小林雅英(現巨人)、高橋健(広島)、井川慶といった日本人選手も多かった。「監督やコーチら指導者には日本でプレーしたことのある人もたくさんいた。中にはバントを多用する監督もいますよ。ただアメリカの選手はバントはあまりうまくないので失敗も多いですが(笑い)」 ■高いレベル 審判全体のレベルは、2Aと比べて格段に高かった。 「ベテランが多いし、メジャーの審判が休みのとき、カバーのため昇格する『バケーション・アンパイア』もいる。だから3Aではメジャー並みの高い技術を求められるんです」 3Aに昇格して驚いた点が二つあった。 一つはファウルなどでボールデッド(一時的なプレー停止)となった場合、日本や、米国の2Aまでは球審のコールで試合が再開されるが、平林さんは3Aに昇格すると「コールする必要はない」と教えられた。 3Aや大リーグでは投手がボールを持ってマウンドのプレートにつき、打席で打者の準備が整えば、プレーは自然に再開したと理解されるからだった。 「もし日本で同じことをしようとしてもダメでしょうね。投手が一塁走者を刺そうと打者の準備が整わないうちに牽制(けんせい)球を投げることもある。トラブルのもとになりかねないからです」 もう一つは「球審はバットを拾うな」と指示されたことだった。 日本では走者の本塁突入が予想されるとき、けがを防ぐため球審がバットをどかすのは当たり前だった。 「バットを拾いに行くことで一瞬、プレーから目を離す。あるいはいい判定を下せる位置への移動が遅れるからという理由からです。これからはもう大きな判定ミスは許されないのだと改めて思い知らされました」 苦い経験もあった。見逃し三振に文句をつけた打者を退場にしなかったところ、その試合では両チームから次々と判定に不満をぶつけられてしまった。 「甘く見られて、ゲームをコントロールしにくくなった」と平林さんは反省。 別の試合で見逃し三振に言葉に出して文句はいわなかったが、バットをベンチへ向かって投げつけた選手を「判定を侮辱した行為」と見て退場とした。 ■近づくチャンス オフになって帰国後、平林さんは英会話学校へ通った。 「3Aへ上がって、改めて『英語力をもっと磨かなくては』と感じたからです」 退場処分としたある監督の言葉を聞き間違えたことがあった。 「『コリア』と聞こえたので、てっきり僕のことを韓国人だと思っているのかなと。あとで他の審判へ話したら『タケシ、それは違う。監督はキャリア(仕事)』といったんだ」と指摘されてしまいました」 試合後は英語で報告書を書かなくてはならない。 「僕の文書はきっとまだ米国の子供レベル。これまでは仲間の審判に助けてもらって仕上げていたが、メジャーに上がったらそうはいかないだろうと思いますしね」 今春は大リーグのオープン戦へ呼ばれる可能性もある。 「もし、オープン戦の全試合メジャーの審判を任せられたら、バケーション・アンパイアとして来年中に公式戦でデビューできるチャンスがぐっと広がるんです」 大リーグでは松坂大輔と松井秀喜など、日本人の投手と打者が対決する試合で球審を務めるのが夢だ。 「ようやくメジャーに手が届くところまで来ました」と平林さんは手応えを語る。 ■平林岳(ひらばやし・たけし)1966年生まれ。千葉県立柏高では硬式野球部。国学院大卒業後、一般企業に入るが、92年に渡米し、マイナーの審判に。帰国後94年から2002年までパ・リーグ審判。99年には西武・松坂のデビュー戦で球審を務めた。05年に大リーグ審判を目指して再渡米。08年に2A、09年3Aへ昇格した。 最終更新:1月16日18時54分配信 産経新聞 米大リーグの球審はカッコイイよね。 日本人から見ると「オーバーアックション」の様だけど〜、 昔、日本でもマネをした球審がいたが、いつの間にか消えてしまった・・・。 日本では「選手」を脱落した人が「審判」に成るから、 面倒を見たチーム監督等からバカにされる事が多い。 酷い時には、殴られたりもする・・・。 大リーグでは、新人選手と同じ様に「ルーキーリーグ」から上がってくるが、 選手経験は無い人がほとんど・・・。 「米大リーグ」の審判の服装は牧師さんらしい。 日本だったら神主さんか、お坊さんの服装になるのかなぁ・・・。 |
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2010年01月18日
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