どうなっちゃうの?日本の将来

県から土地の寄附を強要されている。すでに占有されて竹島状態・・・。

フジ子・ヘミング(シナリオ)

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クラッシクのピアニスト「フジ子・ヘミング」


フジ子・ヘミングはこんな人



普段は聞かないクラッシク。
フジ子・ヘミングのピアノを聴いて・・・。
何かが違う。

ピアニストの経歴や人生観を読んで驚いた。
物凄い人生。
不屈の闘志?
高齢化社会の申し子?

現代のスーパーおばさんだった〜〜〜。

テレビ等でドラマ化されているが、自分なりにシナリオにしてみました・・・。

登場人物


フジ子・ヘミング(日本名、大月フジ子)
大月投網子(フジ子・ヘミングの母。ピアニスト)
大月ウルフ(フジ子の弟。俳優)
大月吉野(大月投網子の姉。日本画家)

ジョスタ・ゲオルギ・ヘミング(フジ子の父、画家)
大月礼子(フジ子のいとこ。投網子の弟子)

児玉須賀子(彫金家、投網子の弟子)
助川敏弥(作曲家、芸大の同級生)
山本直純(作曲家、芸大の先輩)
岩城宏之(指揮者、芸大の先輩)
小澤征爾(指揮者、山本直純の友人)

井口基成(ピアニスト、桐朋学園教授)
渡辺暁雄(日本フィルの創立指揮者)
クラウス(フジ子の恋人、ファゴット音楽学生)
レオニード・クロィツァー
レナード・バーンスタイン

中村岳陵(日本画家、大月吉野の師)
豊田恵子(リサーチャー)
女児(フジ子の生徒)
その母親
その父親

劇団の団長
劇団員数名

酒場の男1
酒場の男2
酒場の男3


「泣きながら、パンを食べた事の無い者は、青春を語れない」ゲーテ

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「奇跡のピアニスト」
〜フジ子・ヘミング物語〜(シナリオ)10

最初から御読みいただくには(梗概と登場人物)↓
http://blogs.yahoo.co.jp/w1919taka/39155902.html

※大月家の居間
投網子とウルフが話している。
フジ子「フランソワがいるフランスが良いと思うの・・・」
投網子「私が留学したドイツも良いわよ。その時のお友達も居るから何とかなるし・・・」
「ただいま〜」とウルフが帰ってくる。
待ち構えていた様に、玄関まで迎えに行くフジ子。

※同、玄関
ウルフを迎えに出たフジ子。
フジ子「貰って来てくれた?」
ウルフ、首を振りながら居間に入って行く。
不満げに、後を追うフジ子。

※同、居間
投網子「お帰り」
ウルフが座りながら、
ウルフ「・・・姉さんの国籍が無いんだ」
驚いた顔の投網子とフジ子。
投網子「えッ?・・・何を言ってるの?」
フジ子「何の事?どうしてなの?」
ウルフ「姉さんがベルリンで生まれた時、日本への手続きをしてなかったから・・・」
投網子「・・・スウェーデン国籍はあるんでしょう?」
ウルフ「有ったんだけど日本との2重国籍になるから、18歳までに自分でどちらの国籍を取るか意思表示をしなかった場合は、自動的に抹消されてしまうんだって・・・」
フジ子「じゃぁ、パスポートが貰えないの?」
ウルフ「・・・姉さんだけ、無国籍なんだって・・・」
留学の夢が消え、ボーゼンとしている投網子とフジ子

※大月家のピアノ部屋
泣きながらピアノを弾くフジ子。
投網子の声「希望を持っていれば、その時が必ず来るものよ。練習を続けなさい!」

※吉野の家、居間。
  投網子が電話に向かってドイツ語で話している。
  受話器を置いて入ってくる投網子。
吉野「どうだった?」
投網子「努力はしてみるって・・・」
吉野「期待しない方が、良いみたいね」
投網子も頷いている。
投網子「ドイツの同級生は、偉くなった人も多いから、きっと何とかなると思うけど・・・」
心配そうな投網子の顔。

※コンサートホール。
渡辺暁雄が指揮をする、日本フィルの演奏会。
フルオーケストラの脇で、ピアノを弾いているフジ子
各地のコンサート風景がフラッシュバックして、
皇太子ご成婚の記録映像がオーバーラップする。

※芸術大学の奏楽堂の前
抱っこちゃん人形を腕にはめた人達が行きかう。

※同、内部
フジ子の演奏会。
観客の中に、ドイツ人が数人座っている。
日本人の観客の中に居るので、やけに目立つ存在。
なんと、ドイツ人の隣に、投網子の姿がある。
ドイツ人と会話をしているが、拍手にかき消され、話し声は聞こえない。
フジ子が登場してピアノ演奏が始まる。
曲のテロップ「喜びの島」次のシーンに続く。

※同、控室
演奏が終り、くつろいでいるフジ子。
投網子が入ってくると、その後からドイツ大使と同行する側近達も入ってくる。
驚いて出迎えるフジ子。
ドイツ大使「素晴らしかった。君のピアノは、きっとドイツ人の心の奥に入るだろう。ささやかなプレゼントだが受け取ってくれるかね?」
フジ子が、不安そうに贈り物を受け取る。
フジ子「開けて宜しいですか?」
笑顔で頷くドイツ大使。
中から小冊子が出てくる。
怪訝そうな、フジ子に
ドイツ大使「パスポートだよ。赤十字の難民用だけどね。それでドイツに行きなさい」
フジ子は喜びの余り、ドイツ大使に抱きついてしまう。
投網子「フジ子!」
投網子の一括に、我に帰って手を離す、恥ずかしそうなフジ子。
周りの人達が、笑っている。
投網子「塩をなめてでも、仕送りをするから・・・ガンバルのよ」
フジ子、涙を浮かべて大きく頷く。

※羽田国際空港
大勢の人達が送迎デッキに詰めかけている。
フジ子を見送りに、投網子とウルフ、吉野が来る。
4人は送迎デッキに立っている人達の人数の多さに驚く。
送迎デッキの人達は、手に手に日の丸の小旗を持っている。
よく見ると横断幕には「小澤征爾、凱旋帰国おめでとう!」
「歓迎!!ニューヨークフィル。ミスター・バーンスタイン」等と書かれている。
ノースウエスト機が着陸すると、一層の歓声が聞こえてくる。
タラップを降りてくる、小澤征爾とバーンスタイン。
歓声が頂点を極める。
ウルフ「姉さんの見送りじゃ無かったんだね」
フジ子「そんな訳無いでしょ。征爾は良くやったわよね」
しかし、歓声の方が気になる様子のフジ子と投網子。
投網子「頑張るんだよ!フジ子の帰国の時には、征爾君以上の出迎えを揃えるからね」
笑顔で頷くフジ子。
その顔に、羽田国際空港の滑走路を飛び立つ「鶴」のマークの日本航空機が、
オーバーラップする。

※ベルリン国立音楽学校の全容(フジ子30歳)
両手に荷物を持ったフジ子がやって来る。
その建物の威容に感動して、暫く立ち尽くしている。

※ベルリンのアパートの一室
ガランとした室内で、荷物を開けるフジ子。
ベットの上に座って泣きながら、フランスパンをかじる。

※ドイツの国立音楽大学の全景(夜)FI
校舎の窓から明かりが漏れている。
鳴り響く音響、交錯する照明。
中から、楽しそうな歓声が聞こえてくる。

※同、室内
  謝肉祭の仮装舞踏会で、学生達のパーティが行なわれている。
  青、赤、緑、黄色等の光が交錯して、まるで光の嵐。
  ぐるぐる回るミラーボールに反射して輝いている。
  思い思いの仮装に着飾ったベルリン音大学生達の熱気。
  学生バンドが交代で、曲を演奏している。
  バンド演奏に合わせて、踊る学生達。
  フジ子が古いセーターに、ジャラジャラしたネックレスをぶらさげて現れる。
  演奏しているジャズバンドで、ピアノを弾いているクラウス。
  フジ子の視線が、クラウスに向かう。
  バンドの入れ替えの間に、身体に響くロックのレコードがかかる。
  テロップ『ロック・アンド・ロール・ミュージック』チャック・ベリー
  白い布を体にまきつけ、頭を剃って顔を真白にぬりつぶした学生が、
  フジ子をダンスに誘う。
  一緒に踊るフジ子。
  一言の会話も無く踊り続けている。
  踊り終わると、学生は手にもっていた真赤なバラを、フジ子にさし出した。
  笑顔で受け取るフジ子。
フジ子のN「私は音と音の透き間の音を聴きながら踊るの・・・」


つづく・・・。


小沢征爾
(征爾の名前は満州国を立案した「板垣征四郎」と「石原莞爾」から貰った?)
Borodin - Prince Igor - Polovtsian dances




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「奇跡のピアニスト」
〜フジ子・ヘミング物語〜(シナリオ)9

最初から御読みいただくには(梗概と登場人物)↓
http://blogs.yahoo.co.jp/w1919taka/39155902.html

※大月家のピアノ部屋
投網子の弟子、須賀子が練習にきている。
フジ子が模範演奏をして、投網子が須賀子に言葉で教えている。
既にピアノの鍵盤がへこんでいた。

※渋谷区松涛の広大な屋敷(夜)

※同、明かりが漏れる屋敷の1室
窓辺に吊り下げられた、カナリアの入った鳥籠。
大きな広間にグランドピアノが置かれている。
投網子の弟子一門のピアノ演奏発表会が行なわれるのだ。
フジ子も同席している。
弟子の1人がピアノを弾いている。
取り囲む様に投網子、フジ子、児玉須賀子等数人の女性が座って曲を聴いている。
  フジ子の順番「ハンガリアン、ラプソディー」を弾き始める。
それまで静かだった、鳥籠のカナリヤが歌い始めた。
須賀子の視線が、鳥籠に注がれる。

※日比谷公会堂
日響の演奏会。
テロップ「ベートーベンの『皇帝』」
クロイツァーが、ピアノを弾きながら、オーケストラの指揮をしている。
若き日の山本直純を真ん中に、小澤征爾、岩城宏之が両脇に座り聞いている。
征爾「カッコいいよな、指揮者になるぞ」
直純「そうだ!お前は頂点を目指せ。俺は、底辺を広げるから・・・」
宏之「指揮者はかっこいいな〜。打楽器をやってる場合じゃないな〜」
離れた客席に投網子とフジ子。
フジ子「先生はやっぱりカッコ良いわ〜」
投網子「ピアノと指揮を一緒にやるのはすごいわね。これからは、芸大の学生なんだから、先生じゃなくて、教授と呼ぶのよ」
又、離れた場所に助川と豆腐屋の少年、松元がいた。
助川「音楽はいいだろう」
松元「すごい迫力だよなァ。この迫力を絵にするのは難しいよなァ」
フジ子が松元の姿を認める。

※東京芸術大学、美術課の展覧会
フジ子が展示された絵を見ている。
その横を松元が通り過ぎる。
フジ子の視線が、慌てて松元の姿を追う。

※校内
松元と助川敏弥が話している。
松元「知らない女の子から、ラブレター貰っちゃったんだ」
松元、手紙を助川敏弥に見せる。
助川敏弥が手紙の差出し人を見ると「大月フジ子」になっている。
助川「彼女は、俺と同じクラスだよ」
松元「俺、その子を知らないんだよ」
助川「後で、聞いてやろうか・・・」
松元「頼むよ。困ってるんだ」

※大月家のピアノ部屋
ピアノを前にボーっとしているフジ子。
投網子が入ってくる。
投網子「何で練習しないの!」
フジ子「後でやる」
投網子「直ぐにやりなさい!」
フジ子「・・・古くて弾きづらい・・・もっと新しいのが欲しい」
投網子「何、馬鹿な事を言ってるの・・・」
フジ子「だって、学校のピアノでは弾けるのに、これじゃ出来ない。テクニックが覚えられないわよ」
投網子がピアノの鍵盤の蓋を開けると、鍵盤は凹み古いのは明らかだった。

※東京芸術大学のピアノ教室
助川敏弥がピアノを弾いている所へ松元が慌てて駆け込んで来る。
松元「匿ってくれ!フジ子に追われてるんだ!」
助川の後ろに隠れる松元。
後ろから、フジ子が追って来る。
フジ子「よくも、大切なラブレターを他人に見せたな」
助川「フジ子。落ち着け・・・」
助川が間に入ろうとして、
フジ子「敏弥!あなたも悪い。何で他人の手紙を読むんだ!」
助川「いや、それは・・・」
松元「悪かった。でも、俺、手紙の内容に心当たりが無かったんで・・・」
フジ子「以前に、お豆腐を売ってた事があるでしょう」
脅えながら頷く松元。
フジ子「だったら、お豆腐を買った私を覚えているでしょう」
松元「豆腐を買う人は沢山いるし・・・一人一人の顔は、いちいち覚えていないよ」
フジ子「黙れ!覚えていないはずが無い」
助川「落ち着いて、ゆっくりと話をしよう」
フジ子は怒りが収まらず、膨れたまま去って行く。

※芸大のピアノ教室
フジ子と山本直純の楽しそうなイントロだけのピアノ合戦。
山本が「テネシー・ワルツ」のイントロを弾く。
直純「フジ子。小澤を知っているか?」
フジ子「知らないわ」
直純「今、井口先生に教えてもらっててな、先生がお前の事を絶賛していたってよ」
フジ子「ヘェ〜。井口先生には小学生の頃に教えて貰った事が歩けど、その人もピアニストを目指しているの?」
直純「小澤は先生の話とフジ子の演奏を聞いて、フジ子に勝てないと思ってな・・・」
フジ子が嬉しそうに「雨に唄えば」のイントロを弾く。
直純「今は、俺が斉藤先生の元で小澤に指揮者の基礎を教えているんだ」
直純が「禁じられた遊び」のイントロを弾く。

※静まり返ったコンサートホール
クロィツァーのリサイタル。
超満員の観客の拍手に迎えられるクロィツァー。
徐にピアノ演奏を始めるが、暫くして、突然、演奏が止まる。
ざわめく観衆。
クロィツァーの身体がぐらりと崩れ落ちる。
悲鳴が上がり騒然と成るコンサートホール。

※病院の一室
クロィツァーが酸素マスクの下で浅い呼吸をしている。
担当医と看護婦が数人ベットを取り囲んでいる。
段々と呼吸が少なくなるクロィツァー。
側に、フジ子と投網子がクロィツァーの容態を気にしている。
クロィツァーがフジ子の名前を呼んでいる。
フジ子がクロィツァーの手を握る。
クロィツァーは何かを言おうとしているが言葉は聞こえない。
医師「ご臨終です」
その場に、泣き崩れる投網子とフジ子。

※大月家のピアノ部屋
フジ子が、何かに取り付かれたようにピアノに向かっている。
数々のコンクールに出場するフジ子が、オーバーラップ。
毎日コンクールに入賞、文化放送音楽賞など多数受賞。

※日比谷の野外音楽堂
フジ子のリサイタル。
テロップ「ワルツ第7番変ハ短調」
ステージでフジ子がピアノ演奏をしている。
客席に助川と松元の姿が見える。
助川「ステージに上がると、フジ子も変わるだろう」
松元「すごい。フジ子のショパンは、人をひきつける物があるよ」
助川「それなら、付き合ってもいいんじゃないの?」
松元「それとは、話は別だよ」
2人の笑いが漏れる。
フランス生まれの天才ピアニスト「サンソン・フランソワ」もいる。
その姿を観客が見つける。
客1「フランソワじゃない?」
客2「えっまさか・・・ショパンを弾いたら世界一の天才がここに?」
客1「間違いないわよ。神童と言われたフランソワよ」
フジ子の演奏が続いている。

※日比谷近くのカフェ・バー
若き日の山本直純、岩城宏之、小澤征爾の3人が飲みながら話している。
直純「フランソワが、フジ子の演奏を絶賛していたよ」
宏之「へぇ〜!ショパンの即興天才がね・・・」
征爾「井口先生もフジ子が小さい時から、天才だったと絶賛していたからね」
宏之「彼女はフランソワの後を取るかも知れんな」
征爾「ピアノでは勝てないから、俺は世界一の指揮者になる事に決めた!」
宏之「俺も打楽器を止めて、指揮者になるぞ!」
盛り上がる3人。

つづく・・・。


「ベートーベンの『皇帝』」
クロイツァーは、ピアノを弾きながら指揮をした?





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「奇跡のピアニスト」
〜フジ子・ヘミング物語〜(シナリオ)8

最初から御読みいただくには(梗概と登場人物)↓
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※英語で書かれた道路の案内板
明治通り、国民服やモンペ姿が行きかう中にアメリカ兵の姿も見える。
MPが交差点の中央で行き交う車の交通整理をしている。

※クロィツァーの自宅
ピアノを弾いているクロィツァー。
投網子とフジ子が入ってくる。
クロィツァー「オー、よく来てくれた」
投網子「ご無事で何よりです」
クロィツァー「君たちこそ」
投網子「少し痩せたんじゃないですか?」
クロィツァー「憲兵隊に3ヶ月も規則正しい生活をさせられたからね」
投網子「ピアノも3ヶ月ぶりですか?」
クロィツァー「禁断症状が出て困ったよ」
自分の言葉に笑って、
クロィツァー「そうだ。久し振りに、フジ子のピアノが聞きたいね。直ぐにリサイタルを開こう」
右耳に包帯をしたフジ子の驚いた顔。
クロィツァー「フジ子。耳を怪我したのか?」
フジ子が答えようとするのを、投網子がさえぎって
投網子「ちょっと、ぶつけただけです・・・」
不信な顔で、投網子の顔を見るフジ子。

※大月家のピアノ部屋
泣いているフジ子に話しかける投網子。
投網子「無くなった物を、いつまでも考えているんじゃ無いの!ある物だけで、最善を尽くすしかないでしょう!」
フジ子「何で断ってくれなかったの!右耳が全然聞こえないのよ」
投網子「まだ左耳が有るでしょう!」
泣きじゃくるフジ子。

※東京芸術大学の奏楽堂
「大月フジ子、ピアノリサイタル」のポスター。

※同、ホール内
フジ子が舞台でピアノ演奏をしている。
客席でクロィツァーが満足そうに聞いている。
曲「巡礼の年、スイス」
フジ子は無我夢中で左耳だけで、自分の音を聞き取ろうとし乍ら弾いている。
フジ子のN「間違ったっていいじゃない。機械じゃ無いんだから・・・」

※渋谷川沿いの家
テロップ「現、原宿キャットストリート付近」
家の入口に投網子が「大月投網子ピアノ教室」の看板を掛けている。
同じ内容が、英文でも書かれている。

※アメリカの町並み
一軒の家の玄関。
投網子が来て、玄関のドアをノックする。
中からアメリカ人の夫人が出てくる。
簡単に言葉を交わして、家の中に入って行く投網子。
暫くして、家の中からピアノの音が聞こえて来る。
アメリカ車や軍服姿のアメリカ兵が家の前を通り過ぎて行く。

※同、玄関(同ポジ)
フジ子が手に大きな荷物を持って出てくる。
出迎えたアメリカ婦人が、フジ子を見送る。
投網子が挨拶をして、帰って行く。
アメリカ兵を乗せたジープが投網子の横を通り過ぎて行く。
そこは、東京のアメリカ、進駐米軍将校827世帯が住む「ワシントンハイツ」

※ワシントンハイツのゲート
米軍のMPと日本人の警備兵が通行車両の検問をしている。
投網子も大きな荷物の検査を受けて出てくる。
女達が米兵の客待ちをしているワシントン横丁の前を通り過ぎて行く投網子。

※大月家のピアノ部屋
投網子が大きな荷物を持って帰ってくる。
弟子達が、投網子の帰りを待っていた。
弟子達「お帰りなさい」
弟子達の言葉には、何かを期待している様子が覗える。
投網子が大きな荷物を開けると中から、タバコのキャメル、ラッキーストライク、コーラ、チョコレート、ガム等が出てくる。
眼を輝かせる弟子達。
投網子が、弟子達にそれぞれ品物を分けて行く。
弟子1「この間は、このタバコを持っていったら、ジャガイモを持てない位くれたのよ」
弟子2「コーラも珍しいみたいね」
その光景を隣の部屋で見ているフジ子。

※大月家の朝食
勝手口の道端で、小枝や廃材で七輪に火を熾しているウルフ。
生木が入っているので、中々火が付かず、煙にむせている。
フジ子がジャガイモの皮を剥いている。
白の割烹着を着た投網子が水屋から卓袱台にイナゴの佃煮を出す。
フジ子「うゎー!なぁに?これ〜!」
投網子「イナゴの佃煮だよ」
フジ子「イナゴって、バッタでしょ」
ウルフが急に入ってきて、イナゴの佃煮を摘み食いする。
ウルフ「見た目は悪いけど、結構いけるよ」
豆腐屋のラッパが聞こえる。
投網子「フジ子、お豆腐を買ってきて」
フジ子「は〜い」
いやいやフジ子が鍋を持って外に出て行く。

※同、家の前
フジ子が、鍋を持って家から出てくる。
自転車に乗った豆腐屋が、去って行く後ろ姿に
フジ子「豆腐屋さ〜ん!」
豆腐屋の自転車が止まり、振り返るとフジ子と同じ年代の少年(松元)だった。
ちょっと驚いた様子のフジ子に、戻ってきた豆腐屋が
松元「何丁ですか?」
フジ子「ひとつ・・・」
フジ子は松元の顔ばかり見ていた。
松元は、フジ子から鍋を受け取り、豆腐を入れて渡す。
松元「15円です」
フジ子は、お金を渡すが松元の顔を見詰めている。
松元「毎度、有難う御座います」
松元は、ラッパを吹き乍ら、自転車に乗って去っていく。
暫く、後姿を見送って立ち尽くしているフジ子。

※大月家の卓袱台
投網子とウルフが、五色米で食事をしている。
横で、ぼんやりしているフジ子。
投網子「フジ子、食べないの?」
フジ子「バッタを見たら、食欲が無くなった」
ウルフ「御代わり!」
投網子「それで、おしまい」
ウルフ「え〜ッ!姉さんが食べたら、もっと少なかったのか・・・」
食べ盛りのウルフは、イナゴをガツガツ食べている。
ぼんやりしたままのフジ子。


つづく・・・。


東京の中のアメリカ「ワシントンハイツ」の航空写真
イメージ 1


参考
白根記念渋谷区郷土博物館・文学館は↓
http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/kyodo/index.html




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「奇跡のピアニスト」
〜フジ子・ヘミング物語〜(シナリオ)7

最初から御読みいただくには(梗概と登場人物)↓
http://blogs.yahoo.co.jp/w1919taka/39155902.html


※長閑な田園風景の道
両手に荷物を持って歩いている投網子。
その少し後からリュックサックを背負ったフジ子とウルフが付いて行く。

※岡山市の町外れの一軒家
家の前に3人が立っている。
中から人のよさそうな老婆が出てくる。
老婆「よう来た。東京は大変な空襲が続いているそうだね」
投網子「もう、毎日の様です。3月と5月には、大空襲になってしまって・・・」
老婆「大変だったなァ。さあ、お入り」
皆が、家の中に入ろうとする。
突然「ドーン」と大地を揺るがす大砲の音
3人が驚いて身構える。
老婆「午砲台の音だ。心配ねえ」
軒先には「らっきょ」が沢山吊るされている。
フジ子「なあに、これ?」
老婆「らっきょだ。空襲除けのマジナイだよ」
フジ子「効くの?」
老婆「さあね・・・効いて欲しいがね」
フジ子は、首をかしげながら家の中に入って行く。

※同、家内
 投網子と老婆が話している。
 その側でフジ子が、紙に書かれた鍵盤を畳の上に広げてピアノの練習をしている。

※一軒屋の寝室(深夜)
 投網子とフジ子、ウルフが寝ている。
 柱時計が2時を指している。
 地鳴りのような異様な爆音が響いて、段々と近づいて来る。
 投網子がフジ子とウルフをたたき起こす。
 寝ぼけている、フジ子とウルフ。
テロップ「1945(昭和20年)の6月29日。午前2時」
 間もなく、空襲警報のサイレンが、市全体に鳴り響く。

※岡山市の夜の上空。
夜空を覆う138機のB29が飛来している。
地上から放たれる、数本のサーチライト光線。
暫くして、高射砲陣地から響き渡る大砲の音。

※投網子達の布団が地響きで揺れている。
3人が防空頭巾を被って、外の防空壕に向かう。

※上空のB29
 低空飛行から焼夷弾約10万発が投下される。
 まさに岡山市街地そのものを標的にした無差別爆撃が開始されたのだ。
 街中はたちまち地獄の火の海になる。

※焼夷弾の嵐
 逃げ惑う、防空頭巾を被った投網子、フジ子、ウルフの3人。
 どうにか、3人が防空壕に辿りつく。

※防空壕内
 無差別爆撃は続き、機銃掃射の音も聞こえて来る。
 防空壕の中で脅えている3人。

※焼け野原になった岡山市が見渡せる小さな丘
 畑仕事をしている投網子は、さすがにノーパーマでモンペ姿になっている。
 フジ子とウルフも、種蒔きを手伝っている。
 3人の上空を1機のB29が、高高度で静かに西の空に飛んで行く。
 フジ子が、その飛行機をぼんやりと眺めている。フジ子(14歳)
 暫くして、B29が去った西の方角に、きのこ雲が登って行く。
フジ子「お母さん!」と西の方向を指差す。
 投網子とウルフは、フジ子が示した方向を見る。
 段々と大きくなる「きの子雲」
 3人が立ちすくんだまま、遥か彼方の光景を見ている。

※旧式のラジオが集会所の前に置かれている
 投網子を始め、親戚、近在の人達が直立不動の姿勢でラジオに注目している。
 後ろの方でフジ子は、そんな人達を見ている。
 そのラジオから玉音放送が流れてくる。
「朕深ク世界ノ大勢ト帝国ノ現状トニ鑑ミ非常ノ措置ヲ以テ時局ヲ収拾セムト欲シ、茲ニナンジ臣民ニ告グ・・・・・」
 聞いている人達から、すすり泣きの声が聞こえてくる。FO
フジ子のN「ラジオで何を言っているのか、よく判らなかった」

※三鷹台駅(帝都電鉄、現、井の頭線)FI
「りんごの歌」が流れている。
踏み切りの警報機の鐘が鳴っている。
長閑な戦前からの住宅街。

※一角にある大月吉野家の応接間
内庭が見える。
植木は綺麗に刈り込まれ、ししおどしの水が流れている。
床の間には、骨董品らしい壷と掛け軸が掛かっている。
その前で、吉野が中村岳陵と日本画「気球揚子」の絵を前に話している。
ピアノの音色が聞こえてくる。
曲名のテロップ「エチュード」
聞き耳を立てる、岳陵に、
吉野「妹の家族が疎開先から帰って来まして、弾いているのは姪です」
岳陵「ほう、うまいもんですな」
  突然、ピアノの音が止み、フジ子と投網子が廊下をドタバタと通って来る。
2人は中村岳陵に、慌てて会釈をして
投網子「すいません。耳が痛いと言うので、耳鼻科に行ってきます」
フジ子は右耳を抑え乍、投網子と慌しく廊下を通り過ぎて行く。
見えなくなった2人に向かって、
吉野「気を付けてね」
岳陵「おいくつですか?」
吉野「十六歳になったと思います」
岳陵「将来が楽しみですな」

※帰り道
右耳に包帯をしたフジ子。
手を引いている投網子。
投網子「何で早く言わないの!」
フジ子「・・・・」
投網子「耳は、ピアニストの命なんだよ!」
べそをかいているフジ子の手を強引に引いて行く。


つづく・・・。




広島の原爆と終戦に関しては
親父の一番長い日の拙ブ↓
http://blogs.yahoo.co.jp/w1919taka/38865644.html





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「奇跡のピアニスト」
〜フジ子・ヘミング物語〜(シナリオ)6

最初から御読みいただくには(梗概と登場人物)↓
http://blogs.yahoo.co.jp/w1919taka/39155902.html


※「国際諜報団検挙さる」の大見出しの新聞。(17年五月)
 投網子が、ゾルゲの顔写真が出ている新聞を読んでいる。

※内務省の大臣室
 ドイツ大使オットーと軍服姿のゲシュタポが、内務大臣に強硬な抗議をしている。
ゲシュタポ「ゾルゲがスパイ等と飛んでもない。直ぐに釈放しなさい」
オットー「大臣!三国同盟に、悪影響を与えますよ」
 返答に窮している内務大臣。

※閑静な住宅街の通り
 アンブレラをさし洋装の投網子にフジ子(11歳)が腕を捕まれ連れて行かれる。
 私服の特高警察が2人を尾行している。
 フジ子が投網子の手を振り解こうとして、動き回る。
 後ろを振り返った時、特高警察と視線が合う。
フジ子「誰か、付いて来るよ」
 振り返る投網子。
 慌てて物陰に隠れる、私服の特高警察。
投網子「いいの。振り向くんじゃないよ」
 投網子は、又、強引にフジ子の腕を引っ張て行く。

※レオニード・クロィツァーの家。
 クロィツァーが広間に置かれたグランドピアノの前に座っている。
 投網子とクロィツァーが、話している横にフジ子。
クロィツァー「ジョスタとは友達だから、君達の事は気の毒だと思うけど、子供は見ないんだ。基礎から教えるのは大変だからね・・・」
 クロィツァーは、徐に葉巻をくわえてピアノを弾き始めた。
 フジ子は、憧れの眼差しで、クロィツァーの演奏を見ていた。
フジ子「私にも弾かせて下さい」
クロィツァー「ちょっとだけだよ」
 クロィツァーがフジ子をピアノ椅子に座らせる。
 フジ子がショパンの「子犬のワルツ」を弾き始める。
 クロィツァーの表情が少し、変わってくる。
 フジ子が演奏を止めようとすると、
クロィツァー「素晴らしい、もっと弾いてくれ!ここまで弾けるなら、教えてあげよう」
 投網子とフジ子が顔を見合わせてニコリとする。

※大月家の裏庭
 フジ子(11歳)とウルフ(8歳)がジャガイモを植えている。
ウルフ「早く、大きくなりますように」
フジ子「時間が経たなければ、大きくならないの」
ウルフ「でも、早く食べたいよ」
フジ子「ゆっくりと、成長を待って上げないとダメなの」
 不満そうなウルフ。

※東京音楽学校(現、東京芸術大学)(昭和19年)
 教室でピアノを弾いているクロィツァー。
 曲名「ます」テロップ。
 憲兵が3人ドカドカと入ってくる。
憲兵「レオニード・クロィツァーだね」
 クロィツァーはピアノを弾きながら頷く。
憲兵「貴様を連行する」
クロィツァー「何だね、君達は?」
 驚くクロィツァーに、
憲兵「一緒に来れば判る」
 憲兵は強引に、演奏途中のクロィツァーの両脇を抱え連行していく。

※大手町の憲兵隊司令部
 玄関先に黒塗りの車が、慌しく来て止まる。
 急いで降りる憲兵に引きずりだされるクロィツァー。

※同、取調べ室
 窓ガラスには飛散防止の紙テープが「米」字に張られている。
 取調べ机の前に座らされたクロィツァー。
 背後に2人の憲兵が立っている。
 憲兵少尉がクロィツァーを追及する。
憲兵少尉「貴様は、2年前にナチスからドイツ国籍を剥奪されているんだ!」
 クロィツァーは黙って頷いている。
憲兵少尉「無国籍者は公職追放、演奏活動も停止だ!」
クロィツァー「演奏活動等していない!」
憲兵少尉「黙れ!」
 憲兵が、机をドンと叩く。
クロィツァー「私は、一人でピアノを弾いていただけだ」
 憲兵少尉がいきなりクロィツァーを殴り倒す。
憲兵少尉「監禁しろ!」
 2人の憲兵が倒れたクロィツァーを引きずりだして行く。

※配給の行列
 すけそう鱈の配給を手にした主婦が話し乍ら通る。
主婦1「又、目方が少ないみたいね。それに臭いもするし・・・」
主婦2「何処でも両目をごまかすのが、当たり前になちゃったねぇ」
 行列には投網子も並んでいた。

※街の通り
 投網子が防空頭巾を被ったフジ子とウルフを連れて歩いて来る。
 サーベルを下げた警察官が駆け寄り職務質問される。
警官「外人の子供じゃないのか?」
投網子「私の子供です!」
警官「何?」
投網子「怪しい事は、何もしていませんよ!」
 むっとする警官。
投網子「嘘だと思うなら、後ろのポストの陰に居る人に聞いてください!」
 警察官がポストの方を見ると、その陰に特高警察が居る。
 特高警察官が、しかめ面で警察官に首を振っている。
 投網子は、フジ子とウルフを連れてさっさと行ってしまう。

※大月家の玄関
 フジ子が弾くピアノの音が聞こえている。
 曲「雨の庭」
町内会長が上がり框に座って、廊下に正座している投網子と話している。
町内会長は、やくざの親分を思わせる風貌をしている。
町内会長「あなた達も大変かも知れないが、町会費を集める方も大変なんだよ」
投網子「報国会費、婦人会費、強制の貯金、保険、債権等で支出も多くなって・・・それに、配給品の受け取りや、隣組の仕事に時間を取られるんで、仕事が思うようにできないんです」
町内会長「ご主人がいないから、大変なのは判るけど、帝国国民の義務だからね・・・」
投網子「月末には、お支払いしますから・・・」
町内会長「先月も同じこと言ってたよ」
 フジ子が弾くピアノの音が聞こえてくる。
町内会長「このご時勢にピアノは無いでしょう。ピアノを売ったらどうですか?直ぐ払えるでしょう」
 投網子の顔色が急に変わって
投網子「余計なお世話です!」
 町内会長は、投網子が急に大きな声を出されたので一瞬たじろぐ。
投網子「月末には間違いなくお支払いしますから、今日は帰って下さい!」
町内会長「4ヶ月分ですからね!」
 町内会長は、捨て台詞の様に言い残すと、玄関から出て行く。

※同、ピアノ部屋
 ピアノを弾きながら、2人の会話を聞いていたフジ子。
フジ子のN「お母さん。きっと有名なピアニストになって楽な生活をさせてあげるから・・・」


つづく・・・。


ゾルゲ事件(リヒャルト・ゾルゲ)

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旧ドイツ民主共和国の切手

1930年にドイツの有力新聞社「フランクフルター・ツァイトゥング」紙の記者という隠れ蓑を与えられ、日本やイギリス、フランスなどの大国の租界が存在し、多くのスパイが動いていたといわれる中華民国の上海に派遣される。なおこの頃より「ラムゼイ」というコードネームを与えられている。
上海では、仕事を通じて当時中国共産党の毛沢東に同行取材するなど活躍していたアメリカ人左翼ジャーナリストのアグネス・スメドレーや、朝日新聞記者だった尾崎秀実などと知り合う。1932年1月には日中両軍が衝突した上海事変を報道した。同年12月にモスクワに戻る。
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