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ぶっちぎりの記録で優勝した女性選手に、実は女性の姿ではあっても、運動能力的には男性ではないのかという疑義。 そんなの染色体検査をしてXY型かどうか調べればすぐ分かるのにと思われた方もいらっしゃると思います。 実は、XY型かどうかは男女の性別(社会上の性、ジェンダー)の決定打にはならないのです。 今回の南アフリカの女性アスリートの場合、どう判定されるのかは今後の検査結果を待たねばなりませんが、実際にXY型の染色体を持ちながら、スポーツ界でも女性として競技することが認められている女性は実は少なくないのです。 アンドロゲン不応症候群(AIS)と呼ばれるコンディションの女性がそうです。 Y染色体があることによって、男性の体を形作るための2つのホルモンが分泌されます。 ひとつは女性内性器の発達を阻害するホルモンで、これは正常に働きますので、AISの女性の場合は、卵巣も子宮も形成されません。 一方で、精巣を持つので、いわゆる男性ホルモン、アンドロゲンは正常に分泌されます。しかし、このアンドロゲンの指令を受けて各細胞が働くのに必要な受容体が働かないため、外性器が男性として形成されず、むしろ男性同様、精巣でも作られる女性ホルモン(エストロゲン)の働きで、外性器を含め女性としての外観を持つことになるのです。 そして、一般に言われる典型的なAISの女性の容姿は、XY染色体を持つことから受ける先入観を裏切ります。 アンドロゲンの働きが全くないので、髪は豊か、むだ毛は一切ないかごく薄く、ニキビの心配もないので肌はきれい。 すらっと手足の長い長身となり、やせ形ですが、豊かな胸に丸みを帯びた体つき。 と、一般の女性が羨むような容姿の女性が多いそうです。 それでは、スポーツ界ではどうかと言うと、たしかに標準よりも長身であるという体つきから来る有利さはあるかもしれませんが、特に運動生理学上競技に有利な点は考えにくいそうです。 なにしろ、アンドロゲンに反応しないので、筋肉を付けようとアンドロゲンによるドーピングしても全く効果がありません。 男か女かというのは、単に染色体がXXかXYかで決まるような単純なものではなくて、いろいろ複雑な仕組みがあるようです。
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大学の講義で染色体のことをいろいろ習いましたが
簡単に決められるものではないんですね
でもかなりのタイム差があったようですが、完全に個人の努力と
割り切っていいのか、不思議な感じですねぇ
2009/8/21(金) 午後 8:35
科学が進めば進むほど、男女の区別もそうですが、簡単に白黒つけられないということが分かってくるのが興味深いですね。総選挙でも物事を簡単に決めつけてかかる候補には眉に唾をつけておいたほうがよさそうです(笑)
2009/8/21(金) 午後 9:45
南アでは2003年の高飛び以来の金メダル獲得に、みんな大喜びのようだったんですけどね。。。
これからどんな判断がでるのでしょうね。
2009/8/22(土) 午前 4:13
どのような結果になるにせよ、まだ若い選手の将来を考えた処置がとられることを望みたいですね。
2009/8/22(土) 午前 6:34
このセメンヤさん、声も太いし、ガッチリしてて、ほんとに「女性っぽくない」人ですね。レースの終盤のスパートは大人と子供ぐらいの差がありましたし。
でも、もし、最終的に女性だと分かったら、スゴク失礼な話ですよね・・・。
ただ、日本の報道番組での好奇的志向が、一番失礼な感じがします。
2009/8/29(土) 午前 6:53
本当に、日本は男女の性別による役割分担意識が激しいですからね。
2009/8/29(土) 午前 11:45
とおりすがりですがアンドロゲン不反応症であれば、不完全型であることが推測されます。
2009/9/16(水) 午前 10:41 [ ghk ]
そうですね。アンドロゲン不反応症であれば、不完全型ということなのでしょうね。
いずれにせよ、まだ結論は出ていませんが、女性として競技できないからといっても、社会生活では偏見なく女性として扱われるべきですので、そこに配慮が必要ですね。例えるなら、網膜剥離のボクサーが競技を禁止されるのと同じことであると思います。
本文の表現も一部訂正しました。
2009/9/16(水) 午後 0:09