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科学番組というと、難しい先端研究を伝えるために映像やイラストをふんだんに使って…と、テレビの独壇場と思いがち。ところが、異色の科学系ラジオ番組が登場、若者を中心に支持を獲得しつつある。パーソナリティーには大のSF好きで知られるオタク系アイドル、中川翔子を起用。理系学生に夢や悩みを語ってもらうなど、ラジオならではの趣向が人気の秘密だ。(草下健夫) この番組はニッポン放送の「中川翔子のG(ギザ)サイエンス!」(毎週土曜後9・30)。京セラがスポンサーとなり、科学雑誌「日経サイエンス」が研究室探しなどに協力している。 番組では中川が「ギザ、スゴス」などおなじみの“ギザ語”を連発し、とかくカタくなりがちな科学ネタを元気いっぱいに明るく紹介。ゲストには毎回、大学の研究室から学生数人を招いている。 ポイントは、科学系番組につきものの大学教授を登場させないところ。「格式張らず学生生活も語ってくれるので、共感を得やすいようだ」と同局の節丸雅矛(せつまるまさむ)編成部副部長は説明する。 テレビとは異なり、実験風景や研究の様子は話でしか伝わらないが、節丸副部長は「むしろそこがミソ。絵がないから、学生の姿にスポットが当てられる」と強調する。 電波が届かなくても自動で動く水中ロボットの研究を紹介した放送では、東大生3人が出演。「自分が作ったロボットに写真を撮らせ、海底版グーグルアースを完成させたい」と、口々に研究の苦労や夢を語った。 番組は昨年10月にスタート以来、若者を中心にメールやはがきで続々と反響が届いている。「こうした反響を今後、番組内容にも反映していきたい」と節丸副部長は話している。 テレビでは今、科学番組が大流行。タレントの安めぐみが登場するNHK教育「サイエンスZERO」、ビートたけし出演のフジテレビ「たけしのコマネチ大学数学科」、ローカル局でもテレビ神奈川「パペットマペットのサイエンスでしょ!?」…。いずれも芸能人を起用することで科学の垣根を低くしようと奮闘している。 ところが、日本人の科学離れは深刻化する一方。経済協力開発機構(OECD)が一昨年実施した調査では、日本の高校1年生は平成15年の前回調査に比べ、数学的活用力が調査国中6位から10位に、科学的活用力も2位から6位に低下。科学への関心も日本はおおむね最低レベルにとどまった。ラジオ界の異色番組が科学離れに歯止めをかけるか−。
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