|
ある日の午後、クライアント(警備会社の顧客)の総合スポーツクラブに常時駐在している
警備員から、緊急連絡が入りました。
連絡内容は、女子更衣室のロッカーの上から小型のビデオカメラが見付かった、との事。
ただ、厄介なのはスポーツクラブの責任者である支配人が、イメージが悪くなるので
警察に通報するかどうか悩んでいる、という事でした。
そこで提案として、一つの計画が練ねられました。それは、ビデオカメラをわざと女子更衣室に戻し
犯人が取りに来た所を私服の警備員が捕まえるというものでした。犯人を捕まえて直接
警察署に連行すれば、スポーツクラブ会員の方々の動揺も最小限に抑えられるからです。
また、犯人がビデオカメラを置いて帰る事は、ないだろうと踏んだからです。
支配人も了承したので早速、私を含め男2名、女性1名の計3名で、スポーツクラブへ急行。
ビデオカメラが発見されて20分程度の時間が過ぎていました。
私達は会社で定期的に運動、訓練をする時のジャージに着替え、それぞれ配置に着きました。
更衣室は男女とも2階にあり、1階のプールから階段を使って行く通路と、マシンやスタジオのある
2階から直接向かう通路があり、私は2階で見張り、もう一人の男性は1階の階段へ
女性は更衣室で待機し、駐在の警備員は出入り口などに備えてある監視カメラの
モニターチェックをしました。ちなみに更衣室はロッカーが3列に並んでいて、巡回をしていなければ
全てを見渡せない程の広さでした。当然、室内に監視カメラはありません。
夕方、犯人は案の定、姿を見せました。
しかし問題は、犯人が捕まるか捕まらないかではなく、犯人自身だったのです。
その犯人とは、このスポーツジムのスイミングスクールに通っている小学校6年生の少年でした。
更衣室にいた女性警備員は当初、競泳水着にパーカーを着ている少年を、ロッカーの陰から
そっと覗いた時、女の子と勘違いしてしまったそうです。
その事もあって発見が遅れ、私が呼び声を聞いた時には、すでに1階のプールサイドにある裏口まで
逃げ出していました。さらに手際の悪い事に、1階の警備員はその少年を、犯人と認知できず
見失ったと思い込み、あせって逆の正面出入り口へ走って行ってしまった事です。
どちらも(まさか、この子は事件と関係ないだろう)という思い込みから、生まれたミスでした。
私は200メートル程、追いかけ路地を曲がった所で捕まえたのですが、少年は恥ずかしさと
罪悪感の為か、パニック状態で捕まってもなお必死に抵抗し、私の言う事を全く聞こうとは
しません。そのうち、周りには人が集まり出してきました。
無理もありません、少年は裸足に競泳水着と素肌の上にパーカー1枚、私もジャージと靴下だけ。
さらに、もみ合ったせいでお互いの服は着崩れ、かなり異様な光景に見えたと思います。
もう、このままではらちが開かない、と思った私は少々かわいそうでしたが、少年の肩の関節をキメ
うつ伏せで地面に押し倒し、動けないようにしました。
少年は、だいぶ落ち着きを取り戻したので、ゆっくりと立たせ、走ってきた道路を
二人で戻りました。途中、女性警備員の運転する社用車を見つけたので
少年を乗せスポーツジムに向かいました。
車内で私は、どうしてこんな事したの?
と、聞くと少年は「テレビの真似をしてみたかった・・」と答えました。
私は、返す言葉が見つかりませんでした。
少年は、スイミングスクールの生徒でもあり、小学生という事で「いたずら」として
処理されたようです。これで本当に、少年の為によかったのかは分かりません。
|
読んで考えさせられました。良かったかどうかは、少年が成長して初めて結果が現れるからです、形として・・・。良い方にころがればいいですね・・。
2005/2/27(日) 午後 0:58 [ - ]
テレビのまね、ですか・・。少年犯罪の対処法って、ホントに難しいですよね。。小学生っていまから考え方とか価値観を形成していく時期だと思うし。。このあとで、親とか先生と話し合ったりしてみてほしいな、と思いました。子供にワザをかけなきゃいけない立場もつらいですよね、、おつかれさまです。
2005/2/27(日) 午後 6:06 [ うみがめさん ]
先日はコメントありがとうございます♪警備の仕事、大変そうですね。
2005/2/27(日) 午後 6:12 [ ck_*me*ald ]
コメントありがとうございます。少々シリアスな話だったので、投稿するのを迷ったのですが、近頃また、少年犯罪が増えているようなので、問題提議の一つになれば、と思い投稿させていただきました。この少年に限らず、新聞やテレビなどの事件を見て、心の欲求を誘発してしまうことが多いような気がします。事件を起こす前に、子供の変化に周りが気づいてあげることが防止につながると、個人的に思いました。しかし、少年に護身術の技を掛ける日がくるとは、考えていませんでした。本当に悲しいことです。
2005/2/28(月) 午前 0:30
お立ち寄りありがとうございました。業界ならではのお話を通しての社会問題、読みながら考えさせられました。追々、私のブログでも社会問題、課題、提起したいと考えております。よかったらまたお立ち寄りください。
2005/2/28(月) 午前 6:35
善悪は分かっていても、欲求を抑えられない。もちろん抑えられる人がほとんどです。幼児の場合は抑えられないけど、大人になるにつれて我慢できるようになりますよね。この過程でなにか問題があってこういう少年犯罪が起きるんですかねぇ。
2005/2/28(月) 午前 10:56 [ fafa(ファファ) ]
育児放棄している親って少なくないと思います。子供の背景まで理解できる大人になりたいぞぉ〜!私のブログはこんな風に真面目じゃないですけど 良かったらまた遊びに来てぜひ足跡残していって下さい☆
2005/3/1(火) 午前 0:09 [ nag*ha*u ]
上下逆ですが。。 履歴をみてきました。私の仕事が仕事なだけに、すごく気になる記事でした。6年生といえば思春期に入り、女性にかなり興味もあるだろうし、6年生の男の子とあって日ごろの悩みなんかも相談しにくいものも沢山あるだろうと思います。こういった子が増えないように、親に足りない所を私たちが理解、援助しようとしてるんだな、と改めて思いました。
2005/3/1(火) 午前 0:12 [ nag*ha*u ]
興味深く読ませていただきました。毎朝すれ違うたくさんの小学生の顔とこのような犯罪がうまく結びつきません。が、現実は犯罪が確実に低年齢加しているのですね。 myblog にもまたよかったら息抜きに遊びにきてください。
2005/3/1(火) 午前 5:12
たくさんの書き込み、ありがとうございました。私は偉そうな事を言う立場の人間ではありませんが、やはり子供達は大人を見て考え方や人格が 形成していくと思います。今の私には、まだ自信がありませんが、自分の子供が生まれて来るまでには、恥ずかしくない人間になりたいと思います。
2005/3/1(火) 午前 7:13
ずいぶん考えさせられる記事でした。 >これで本当に、少年の為によかったのかは分かりません。 とのことですが、これでよかったかどうかはこの少年しだいとしか言えませんね。最悪のケースは避けられて良かったと思います。まだ軽犯罪ですんでますし。とてもありきたりですが、テレビ・マンガ・ゲーム・インターネットの影響は否定できないのでしょう。いろいろ大変ですね。
2005/3/1(火) 午後 2:15 [ ケニィ ]
子供の犯罪は、とても小さな好奇心から生まれるのでしょうかねぇ。wakaba800さんがおっしゃるように、私もいつか子供が出来たら、子供にしっかりと見せられるような人でありたいなと思います。
2005/3/5(土) 午後 11:38
私も小学生と話をしますが会話の中では「大人」です。 かなりTVなどの影響も受けてますね。とっても良い子達ですしみなさんご家庭もしっかりしていますがもしかしたらもしかしてみんな 軽い気持ちでとかその子の心情とか魔がさすってあるかもしれませんね。 昔よりさらに情報が多く手に入りやすいのも原因のひとつのようながします。
2005/3/14(月) 午前 10:12
KAIさんの意見に同感です。私は子供の頃、火遊びをした事があります。しかし、ライターやマッチが手に入らない時代に生まれていたら、しなかったと思います。今の子供も同じように、テレビやカメラがなかったら、こんな事はしなかったのでは・・と。
2005/3/14(月) 午前 10:20
”テレビの真似”という言葉がすごく重たいです。私たちもよくテレビの真似をして遊びましたが、それはもっぱら教育テレビの真似でした。いまどきのテレビの真似はそういう次元ではないのでしょうね。情報過多の世の中の怖さを実感するお話でした。
2005/3/14(月) 午後 0:21 [ - ]
小娘日記さん、上にも書きましたが、全てとは言えませんが子供の周りの生活環境が大事なのかもしれませんね。本当の罪は、情報や危険物を垂れ流しにしている我々大人のせいかもしれませんね。
2005/3/14(月) 午後 8:38
>テレビの真似をしてみたかった・
危険な少年です。たかが、テレビに影響されて少年犯罪をしてしまったのですから。こんな言い訳をしている少年は、厳罰に処すべきでしょう。将来、新聞やテレビのニュースに影響されて、犯罪をする危険性がありますから。
2007/11/21(水) 午後 1:04 [ Transition ]
厳しい意見ですが、確かに1つの事件が起こると模倣をする人が多いですね。今はただ、この少年が自分のした事を反省し、心の傷として忘れないまま残し、二度と繰り返さないようにと祈っています。
2008/1/27(日) 午後 10:20