りぼんの読書ノート

試しにFC2に引っ越してみましたが、全然使い物になりません

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なんと「死神」を狂言回しにした連作短編集です。どうやらこの世界にも官僚制があって、対象者を選ぶのは本部。本部の指示を受けて、対象者に7日間張り付き、「可」か「否」を決めるのが死神の役割なんですね。「可」の場合には8日目に、対象者には不慮の死が訪れます。

従って本書の読者は、「個々の人間の生死には関心がない」というクールな死神が、「個人が生きる意味」を判断する様子を、彼の視点から見つめ直すことになる・・・のかな?

この死神、クールなくせに微妙にズレてます。人間には興味ないのに滅法音楽好きで、暇な時間にはCDを視聴。常識にもうとくて「雪男とは、いつも雪に降られる男なのか?」

この死神が出会うのは、冴えないOL、昔かたぎのヤクザ、恋する若者、息子の復習に燃える母、キレた殺人犯に、人生を悟りきった老女。どの作品でも、なかなかおもしろい人間模様が描かれます。ラストの「死神と老女」で過去の因縁が巡ってくるあたりは、伊坂さんの得意とするヒネリの利いたシチュエーション。

「旅路で死神」では、殺人犯と一緒に仙台を通りかかった死神が、『重力ピエロ』の「春」とおぼしき人物と出会って不思議な会話を交わす場面もありますよ。

2006/5

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面白かったですね。伊坂さんはども面白いけど、私の中では、上位の作品となりました♪

2007/1/28(日) 午前 11:06 zo_no_mimi 返信する

死神のズレ方が、畠中さんの「しゃばけシリーズ」に出てくる妖怪の兄いたちのズレ方に似ている・・と思ってしまいました。この本は、やっぱりラストが良かったですね。人間世界の外にいる死神であっても、結局は人間の人生に関わってしまうことになった訳ですし・・。

2007/1/31(水) 午前 6:40 りぼん 返信する

「魔王」出気になっていた千葉が主人公と気付いたときにはワクワク♪
春にも再会できるし、外部リンクも伊坂さんらしく楽しめました。
短篇同士もリンクしていて最終話ではゾクッてしちゃいました。
トラバさせてください。

2008/9/6(土) 午後 8:10 金平糖 返信する

金平糖さん>こちらを先に読んでいたので、「魔王」での千葉のことはすぐに気づいてしまいましたが、気づかなかったほうが意識しなくてよかったかも・・。死神のズレ加減が楽しい本でした。

2008/9/7(日) 午後 4:53 りぼん 返信する

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