和錦城2009

〜゙和金"を゙和錦"にする為に…〜

◇和の魚◇

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和錦についてのコラムです♪
私的な想いをダラダラと書き綴ってみます!!
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第七回 和錦の色気

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女性も男性も『色気が在る人、無い人。』とあります。

魚も同じく。和錦も同じく。

私が良く使う言葉で“品位”がありますが、それと同じくらい抽象的です。

しかし、よく更紗模様を指して“色気が在る”と仰る方が居ますが、大島式では違う解釈です。

例えば女性。

素晴らしく映える化粧をした女性…色気が在る人も無い人も居ます。

スッピンの女性…同じく、色気が在る人も無い人も居ます。

その差は?

内面からの滲み出るものの差でしょう。

和錦も然りなのです。

どんなに派手で美しい更紗模様を持っている個体でも、下品で粗く見える魚も多々居ります。

逆に赤無垢、白無垢、素赤…派手さは無いが色気が在る魚も居ます。

本当に良い和錦は、スッピンでも大変惹かれる色気が在ります。

見た目だけの魚は、化粧を塗っても色気に乏しいものです。

男性も、色気の在る女性を見ればドキッとします。

女性も、色気の在る男性を見ればドキットします。

和錦も然りなのです。

内面の美の追求…それは見た目の美しさの追求とは比較対象にならないほど“深遠”です。

一生を費やしても、滅多に作れる魚ではありません。

例え一回でも、そういう魚を手にしたり、実際に見れば、

それがどんな種類の金魚であれ、必ず惹かれます。

色気の在る和錦…これからも目指したいと思います。

そして、そういった魚で遊びたいですね。

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真っ白い洗面器…燦燦と降り注ぐ太陽光…

その中を手塩にかけた魚が遊ぶ…

まるで詩のような始まりですが“魚遊び”の醍醐味です。

趣味としての楽しみ方は人夫々であり、どれが最高、どれが最低などと野暮ったい事は申しません。

金魚という趣味は、人が関わる事で初めて成立する遊びなのですから。

しかし娯楽である趣味の世界にも、最低限守らねばならない“礼儀”があります。

日本人は世界でも類稀な礼儀を重んじる民族であり、それが美徳とされています。

礼に始まり礼終わる。大切な事です。

礼儀とは、個々が、そして周囲が気持ちよく時間を過ごせる為に尽くす情だと考えています。

金魚の世界でも全く同じです。

多数出版されている金魚関連の書籍でも、少しばかりマナ-やル-ルに触れている書籍も沢山あります。

それらを学ぶのは実に良い事です。

金魚は下級武士の副業として始まったのが最初だと言われています。

『武士の心を宿す魚=金魚という存在』だと思っています。

武士は時代劇で見るように戦ばかりをしていた訳では決してなかったそうです。

隣人を気遣い、友人を大切にし、家族を愛す。これこそが本物の武士道ではないでしょうか。

これに倣いますと、金魚という遊びはまさにそのまま。

なんという美しい日本の文化でしょうか。

そういった事を『そんな堅苦しい事!』と仰る方も居ます。

しかし、金魚は美しい魚です。芸術です。

それらは日本人が、日本人の美意識を反映させた結果です。

その証拠に、各地様々な形態を成した“地金魚”も居ます。実に個性的な。

その個性って何がそうさせるに至ったのでしょうかね?

私は日本人のDNAにしっかりと刻まれている美意識から、礼儀を重んじる心意気から、

そして自己以外を愛する慈しみの心からそうなったのでは?と考えています。

金魚遊び…娯楽であり、芸術であり、美意識の塊であり、活きる糧…

金魚遊びが大好きな皆様、貴方様は素晴らしい御趣味を御持ちです。

どうか、その礼に沿った遊びを続けて下さい。

美しい事ですから。

第五回 新たな可能性

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この“吉龍こらむ”も五回目になりました。
本日は和錦の新たな可能性を、私的な考案ですが述べさせて頂きます。

<<色彩に関して>>

和錦の基本はあくまでも『普通鱗』ですが、美しさを追い求める日本金魚に通じる美意識は、そこだけに留まらず、多種多様な色彩を持たせる傾向にあります。普通鱗以外ですと桜、キャリコ、シルク、黒、茶、瑪瑙(メノウ)、青文、紅葉(網透明鱗)と、少し考えただけでもこれだけ挙がります。しかし、最近、私が注目している色彩に“銀鱗(ぎんりん)”があります。これは昔からポツリポツリと出現するもので、背部を中心に鱗がプラチナホワイトのような、まるで真珠の光沢を持たせたかのような…そんな煌びやかな鱗質の事です。有名なのは丹頂という金魚に、銀鱗性を持たせた個体群が“坂東銀鱗(ばんどうぎんりん)”と称され、昔ながらの熱心な愛好家には有名な変異です。

純大島系、吉岡系に於いても、特に交配を重ねている純大島系は稀に銀鱗っぽい個体が出る事がありますが、大きくなるに連れて普通の白い鱗になってしまいますので、この鱗質は劣性遺伝のようです。しかし、例えば白勝ち更紗の和錦で、背部が銀鱗…な〜んて、とっても素晴らしいと思います。既存の感覚という“古き良き”という部分も大変重要ですが、そればかりでは進歩がありません。常に新たな可能性を見逃さないようにしたいものです。そういった意味合いでは、金魚の大先輩国である中国は凄いと思います。あのバリエ-ションは正に千変万化ですものね!

<<体型に関して>>

原型(フナ)から、これだけ遠くなった生物は恐らく金魚が最高峰ではないでしょうか。
最近では毎年のように、国内でもこれまでになかった形質をもった魚がゾロゾロ出て来ていますよね。まあ完成度については一旦横に置いときますが(笑笑)私は皆様も御存知の通り“和皇(わこう)”という、尾鰭だけが伸長する個体群を選抜交配しています(左書庫参照)が、これも体型変化ですよね。八重のように(左書庫参照)頭に瘤を蓄えた魚も面白いですよ♪なんせ、あの精悍な顔付きの和錦が、頭に瘤を付けるだけでまあなんとも言えない愛嬌者となるから不思議ですね。これも固定化すれば、まんざら悪くないのではないでしょうか。

いずれにしても、昔ながらの芸術的な和錦の体型審美はきちっと守った上での話です。それを基礎にして、土台にして後は飾り付けです。その飾りが魅力的であればあるほど『へぇ〜和錦も、こういったのは面白いなぁ』と思って頂けるのだと思います。変化は一気に出ない時もあれば、出る時もあります。それを伸ばしていくのか?削るのか?それは作者の感性によります。金魚は多産ですから、5万、10万という稚魚は数尾の親魚が居れば、誰にでも簡単に得られます。数が多いという事は、それだけ変化の可能性も高い訳ですから、より美しい、より格好良い、より面白味や味わいがある個体は残しておいて、次世代で結果を見るのも、子引きをする人間の楽しみでもあります。


ただ、珍珠鱗の和錦や出目の和錦は、私の感性ではちょっとカンベンかも(笑)

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背鰭の有る日本金魚の代表が『和錦』であるならば、背鰭の欠如した日本金魚の代表と言えば、今も昔もやはり『らんちう』でありましょう。


私が大島先生から一番最初に教わった教訓…

『和錦ばかりを愛好するのも大いに結構だが、そればかりでは“井の中の蛙”で、見識も狭く、魚の見方も柔軟性が無い。』

奇しくも“らんちう宗家三世”の石川忠正氏も同じ内容の事を仰っておられます。


和錦もらんちうも数多く存在する金魚品種の中の“一品種に過ぎない”という事は、至極当然ではありますが、大変重要な心構えであります。

大島先生も和錦一筋であった訳ではなく、確かに和錦は主軸ではありましたが、他にもらんちう、朱文錦、コメットを愛好されておられましたし、金魚のみならず鯉、小鳥、亀、犬、猫も大変御好きで、生き物以外にも極めて多趣味であり、茶道、華道、書道、日舞、三味線、水墨画、水彩画、油絵、骨董収集、盆栽、短歌、川柳、詩、小説、映画鑑賞も御趣味として嗜んでいらっしゃいました。

趣味とは日々の活力であると同時に、生活に潤いと奥行きを与え、人間性や感性、芸術性も高めてくれるものです。上記の石川忠正氏も『らんちうを審査する時に、らんちうしか知らない人だと困るんですよ。』と仰っています。全く同意見です。沢山の趣味を通じて、見る、聞く、触る、そして“感じる”…大切な事です。大島式審美が、主に精神的所見が中心であるというのも、そういった広い見識と感受性を土台にした審査を良しとしているからであります。

金魚だけに限って申しますと、少しでも飼育に割ける場所と余裕があるのであれば、私はらんちうを御薦めしています。

何故かと申しますと、和錦とは全く正反対の金魚であるからです。大島先生が和錦と同時に深くらんちうを愛でていらっしゃったのも“正反対であるからこそ学べる事の多さ、面白さ”に惹かれたと仰っておりました。

和錦は頭に瘤がある品種ではありません。らんちうは頭に立派な瘤を見せます。

和錦の鰓蓋は長いです。らんちうの鰓蓋は短いです。

和錦は背鰭があります。らんちうは背鰭はありません。

和錦は体幅よりも背が高い品種です。らんちうは体幅が太く背が低い品種です。

和錦は長手体型品種です。らんちうは丸手体型品種です。

ちょっと上げただけでもこれだけの相対性が分かります。ですから極論と致しましては、極上のらんちうとは出来るだけ和錦から遠ざかった形質を持つものであり、極上の和錦とは出来るだけらんちうから遠ざかった形質を持つものであるという事も同時に分かります。

これ、かなり大切な事です。

全く正反対の性質を持つ金魚からは、本当に沢山の応用出来る事柄があります。そういった部分を自己流飼育に加えていく事で、いつしか『自分だけのオリジナル和錦』が作れるようになります。

ですから、逆にらんちう愛好家の方々には和錦を御薦めさせて頂きます。

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『あの方はとっても上品な人ね』

『あいつは全くもって下品だ』


上品下品を問う対象が我々人間ならば、その意味合いは様子は何となくイメ-ジ出来るものですが、これが我々人間以外の生物、犬や猫などの哺乳類ならまだしも、魚となると甚だ意味合いを理解するには難しい事となります。


しかも上品下品という印象の捉え方は主観的なものであり、個々に判断基準や決定基準があると思います。何故、魚となると上品下品の判断が途端に難しくなるのか?それは『表情を読み取るのが極めて困難で、尚且つ言葉を発しないから』ではないでしょうか。


我々人間は、喜怒哀楽の感情を表現する手段として、顔の表情や言語を用います。時には身振り手振りも。しかし一般論として魚には表情が無く、当然、言語は発しません。長年愛好家を嗜んでおりますと、表情が無い筈の魚にも表情がある事が分かり、言葉を発しない筈の魚が語りかけてくるのが理解出来るようになってきます。勿論、これは魚に対する、半ば狂信的な気持ちが大きく影響するのは言うまでもなく、実際には魚が微笑む筈もありませんし、面白い洒落を言葉に乗せて喋る訳ではありません。


しかし

『この子、今日はやたら機嫌が良いな。』とか
『こいつは御転婆だから、いつもはしゃいでいる。』とか
『魚に叱られた』など

凡そ常識的な範疇ではない人間対魚の遣り取りも存在します。


『この魚は実に上品だ。』

一体、何が、どのように上品なのでしょうか。

活力と生命感が漲る立派で逞しい体の線、紅白の織り成す色彩の妙、一糸乱れぬ鱗並び…


…違います。
勿論、上記のような外見の良し悪しも大変重要ではあります。
しかしながら真の品位とは魚の内面にこそ充満し、次第に、年輪を重ねる度に少しずつ外面へと滲み出してくるものです。簡易に述べれば『魚の持っている個性ある雰囲気の良し悪し』と申し上げれば分かり易いかも知れません。


ですから、魚が若い内は品位はまだ未熟で当然です。もし当歳や二歳という時点で魚の優劣判断をする場合は、品位よりも愛らしさや愛嬌、溌剌とした様子に重きを置いた優劣判断をすべきでしょう。人間でも、年端もゆかぬ幼児に、大人と同様の風格や雰囲気を求める事が如何に愚であるか御分かりと存じます。それと同じ事です。徐々に、徐々に、時間が魚を練り上げ、愛育がそれを支え、最終的には素質が開花するのです。


大島先生は『和錦に於ける真の親魚とは、飼育環境や魚筋、元々の素質もあるが、概ね雌雄共に明け5歳以上でないと真価はなかなか出てこない。』と、常々仰っておりました。その意味は、魚の品位が完全に外面へ滲む為に必要な時間が大体5年前後である、という事です。従いまして、大島式審美で魚を品評しますと『外見上品、内面下品』もありますし『外見下品、内面上品』もあります。勿論、最も求めつつ賞賛すべきは『外見上品、内面上品』である事は今更申し上げる事もありません。


親魚の話が出ましたが、我々人間とて、単に二十歳(はたち)だから、未成年ではないから、煙草も堂々と吸えるし飲酒も出来るからと言って立派な大人か?と問われれば、私は違うと思います。法的に成人が絶対に大人か?私は違うと思います。ちなみに、私などは40にしてまだまだ聞き分けの無い“立派なガキ”で御座います(笑)いやぁ面目ない!!


魚の品位とは、個々の主観的なものではありますが、魚と心の対話が出来、表情が見えてきますと、朧気ながら自然と理解出来るようになります。それを理解し、魚の本質で楽しめる(遊べる)ようになる為には、沢山の経験を積み重ねるしかありません。金魚を飼うという事は経験以上の財産はありません。マニュアルというものは自己流飼育にしか存在しないのです。沢山の魚を見て、触って、感じて、実際に飼うのです。来る日も来る日も注意深く観察し、デ-タを蓄え、修正すべきは正し、良い結果が出た部分については更に磨いていくのです。そういった方法が最短の近道であり、それ以外には無い唯一無二の最善策です。


大島先生は『品位が太い(高い)魚こそ銘魚と成り得るし、和金ではなく和錦と成り得る。』と仰っておられました。最近、ようやくその意味合いが掴めるようになり、私自身、昔とは随分違う魚の見方、読み方、遊び方をするようになりました。昔は兎に角、美しい魚!派手な更紗模様で、大きくて…と躍起になっていました。いやはや、何ともお恥ずかしい限りです。


素赤や赤無垢、白無垢といった単色の深さ、美、そして品位が分かりだしたのは、ここ7、8年くらいです。まだまだ道程は長く、決して終点の無い旅で御座いますね。

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