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「昭和16年夏の敗戦」(猪瀬直樹 著)を読了
熱に浮かされる中、何となく冷静さを漂わせながら、事物を考察していた集団がありました。総力戦研究所。対米英蘭戦争の日本敗戦を予想。
軍人東條もこの結論を十分に知っていました。青天の霹靂の大命降下。
彼に戦争責任がない事はないが、なにか大きな渦に巻き込まれてしまった犠牲者かもしれません。中国大陸での中国との戦いと、米英蘭国との戦いはその質が違うように感じます。陸軍と海軍。統帥権。
総力研究所は、昭和20年3月まで2期生、3期生と続いたそうです。
どんな研究課題を与えられ、どんな結論にいたっていたのか、興味があります。
猪瀬さんの今後の調査・出版を心から待ちます。
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宮ちゃん文庫
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「ノモンハンの夏」半藤一利 著 を読了
昭和14年、1939年の戦い。
日本軍指導者を痛烈に批判しています。
指導部全体のみならず、個人にたいしても批判的です。
兵士は、国民は消耗品だったのだろうか???
私の父親は、昭和5年生まれ。
昭和20年の早春。泊まり込みの訓練があったそうです。
その時、来年の正月は家で迎えられるとは思うなと、.聞かされたそうです。
その訓練の最後の日、指揮台に立つ胸にたくさんの勲章をつけた軍人が、その指揮台からと飛び降り、地面にひざまずき、頼むから戦場に行ってくれと頭を下げられたそうです。
父親は4男で、長男はすでに中国大陸で戦死。二男も中国大陸で戦闘中。
でも、自分も戦いに行こうと決意したそうです。
15歳兵士が戦場に行かなければならないほど兵士不足だったのだろうか。
8月終戦。
父親は、兵士になることなく、今も生き続けています。
機会あるごとに内地での戦争体験を私たちに話してくれます。
中国大陸で戦い、シベリヤ抑留の後、帰国されたお酒好きなおじさんから、戦争の話を聞いた記憶はありません。話したくなかったのでしょうね。
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「ふぉん・しいほるとの娘」 吉村 昭 著 を読了。
あの時代、多くの命が、若くして失われていたんだと、強く感じました。
それは、政治的に、社会的に、医学的に、公衆衛生の不備などによるものです。
今よりもはるかに人口の少ない時代。
人と人とのつながりは、はかないものと知るがゆえに、その結びつきを大切にする時代でした。
携帯電話、メール、ライン。身近になったがゆえに、関係は希薄になっているのかも。
志半ばで、多くの若者が命を失います。
志を成し遂げるために、若者は自分自身の命をささげます。
あの時代の勇者たちを垣間見ながら、今の勇者を思います。
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「真珠湾の日」(半藤 一利 著)読了
何とはなしにひょっとすれば開戦は避けられたのかもと感じたりします。
しかし、歴史の流れなのでしょう。
大きな渦に巻き込まれるように、開戦に引きずられていきます。
これが、時流なのかも。誰かがいたずらをしているのかもしれない。
「それでも地球は回る」と、誰かが言いました。
大きな大河の流れが、清い時もあり、多くの命を濁流の時もあるのでしょう。
人間の英知を越えた何かがあるのかもと思ったりします。
この世は、摩訶不思議ですね。
どんな形であれ、始まった太平洋戦争。
敗戦したけれど、その後の復活・躍進をみれば日本人の素晴らしさを思う。
「やったるで」当時の興奮が伝わってきます。
原因があるから結果があるのか、
そのような結果になるように、原因が用意されるのか??
長生きしよう、時の流れを楽しみながら。
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戦艦武蔵 (吉村 昭 著)を読み終えました。
多くの人間が魂を込めて、創りあげた戦艦武蔵。
米軍との激戦の末、沈没した戦艦武蔵。
勝利するために戦艦武蔵は建造され戦ったのだろうか。
魂は、物量に敗北したのだろうか。
不利な戦況の中、負けじ魂で戦い、昇華した命。
70年前の、昔々の物語になってしまうのだろうか。
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