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 マイク・オールドフィールド 「ミューズ」
 
キャンベル 神話は、もしかすると自分は完全で、十分に強く、太陽の光を世界にもたらす力を持っているのかもしれない、という可能性を人に気づかせるんです。神話はあなたの心の奥のどこかであなたをとらえるのです。子どものときは子どもなりにそこから何かを学ぶけれども、成長するにつれ、その後もいろんなレベルで、新しいものがたくさん見え、もっともっと多くのことを教えてくれる。神話は、汲めども尽きぬ泉のようなものです。
 
モイヤーズ 先生がおっしゃる「魂の高い冒険」とは、どういうものでしょう。私はどうやって私の内なる龍を倒せばいいのでしょう。
 
キャンベル 「自分の至福を追求しなさい」ということです。自分にとっての無上の喜びを見つけ、恐れずにそれについて行くことです。あなたがあることをしたいのに「駄目だ、とてもできっこない」「いやいや、だれそれがやっていることは、私にはとてもできやしない」と思っているとしたら、それはあなたを閉じ込めている龍ですよ。
 
モイヤーズ そう考えてくると、世界を救う旅路ではなく、自分を救う旅に出かけるんですね。
 
キャンベル しかし、そうすることであなたは世界を救うことになります。いきいきとした人間が世界に生気を与える、これには疑う余地はありません。
 
キャンベル 心理学的には、龍は自分を自我に縛りつけているという事実そのものです。私たちは自分の龍という檻に囚われている。究極的には、龍はあなたの内面にいる。あなたを抑えつけているあなたの自我がそれなんです。あなたが自分で欲しがっているもの、あなたが信じようと思うもの、あなたが自分に可能だと思うもの、あなたが愛すると決めたもの、あなたが自分は絶対こういう人間なんだと思っているもの、それがあなたの自我です。また、もしあなたが周囲の人から言われたことをそのままやるようなら、この場合は、周囲の人があなたの龍ですね。あなたの内面の龍を反映した龍です。
 
モイヤーズ ときどき私たちは、ほんとうはひと巻きの糸(テセウスとアリアドネの古い神話より)だけが必要なのに、莫大な富とか、力とか、偉大な思想などに救いを求めることがありますね。
 
キャンベル その糸がいつも簡単に見つかるとは限りません。しかしだれか、手がかりを与えてくれる人がいるとずいぶん助かります。
 
モイヤーズ 他の英雄たち同様、ブッダも、真理自体を示すことはしませんでしたね。ブッダは、真理に至る道を示した。
 
キャンベル だが、その道はブッダのではなくて、あなた自身の道でなくてはなりません。ブッダは、たとえばあなた自身の恐怖を取り除く具体的な方法を教えることはできない。
教師たちはいろいろな訓練が役立ちそうだと示唆してくれるかもしれないが、それがあなたに有効なものとは限りません。教師にできるのは示唆することだけ。教師は灯台みたいなものですね。
十三世紀の「聖杯の探求」を読んだとき、私はそれが、精神的な目標と理想とを集約していることに気づいてハッとしました。ほかのだれでもなく、自分のなかだけに潜んでいる生を生きるという理想です。
・・・・・
ブッダの道をとるにしても、ガウェイン(アーサー王)の道をとるにしても、どちらにしても完成への道は欲望と恐怖との狭間を貫いているのです。
 
第三の態度もあります。ニーチェが、「ツァラトゥストラはかく語った」で述べているものです。
ニーチェは一連の比喩によって、彼が魂の三つの変容と呼べるものを説明しています。
変容の第一は、ラクダ、子どもの魂です。これは服従の期間です。ちゃんとした生活が送れるように、あなたの社会があなたに指示したり伝えたりするものを受け取る、そういう時期です。
しかし、十分に荷を負わされたとき、ラクダはそこでライオンに変わる。負わされた荷が重ければ重いほど、強いライオンにね。ライオンの役目は、「なんじ・・・すべし」という名の龍を殺すことです。この龍には、四千年の昔からのもあれば、今朝の新聞の見出しからのもある「なんじ・・・すべし」が刻まれている。ラクダや子どもは、この「なんじ・・・すべし」に服従しなければならない。しかし、ライオンは、若者の魂は、それをはねのけ、自分自身の考えを持つのです。さてそうして、すべての「なんじ・・・すべし」もろとも龍が死んでしまったら、ライオンは、みずからの力で回転する車輪のように、自分の本性の力で歩む幼な子に変わります。もはや従うべき規則はない。歴史的必要から生じた規則も、地域社会のなかでの義務もない。そこにあるのは、開花した人生を生きようとする純粋な衝動です。
 
神話は物事を公式化して見せてくれます。
例えば神話は、ある決まった年齢になったらおまえもおとなになるのだ、と教える。だが、現実には、個人個人で大きく違います。大器晩成の人は、あるところまで来るのが他人に比べて遅い。自分がどのあたりにいるのかは、自分で感じるしかない。自分の人生はひとつしかないんです。
ほかの大勢があなたと違うからといって、そっちに合わせる必要はない。そこが大事なところです。
 
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神話や小説、偉人等からの恩恵と、やはり今回もジョゼフ・キャンベル氏の生き方により感興を。
 
 
12月ですね。毎日ほんとうにたくさんの方々のご訪問、ありがとうございます。
このヤフーブログ、いつのまにかツイッターと連携していて嬉しいびっくり。。。  
 
一年前の2009年12/1のブログ 「生まれてきて、よかったね!」越智啓子著 
ついでに2008年12/1に遡ってみたら、この日もやはり越智啓子先生の著書でした。

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