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ディープインパクト、有終の美を飾る!
泣いても笑っても最後のレースで圧勝。あきれるほど強い、見事な引退レースでした。
それにしてもこのレース、今までで一番安心して見られたと言えるかもしれません。スタートはいつものスタートで、その後、後方待機。アドマイヤメインが逃げて途中10馬身以上差がつきましたが、ディープは悠々と追走。今日のディープの追走する姿はいつにも増して軽々と見え、全く心配させられませんでした。残り600、馬なりでスーッと上がっていくその姿は他の馬とは別次元。いつもそうなのですが、今回は特に楽々と上がっていっているように見えました。そして残り300ではもう先頭馬を捉えていました。なんという脚! 残り200からはもう独走状態。最後は手綱を緩めて余裕のゴール。鳥肌が立つような強さでした。
このレースを見て私は、同じように圧勝したディープのデビュー戦を思い出しましたが、今日のレースはデビュー戦とは相手が違って、G1馬が史上最多頭数出場した第51回有馬記念なのです! 一体どれほど強いのか? 体調も万全だったのでしょうが、これでは引退どころか、これからますます強くなるのでは?と思ったのは私だけではないはずです。
でも、さびしいけれど引退は引退なのですね。シンボリルドルフ、テイエムオペラオーと並ぶ史上最多の7冠も達成していますし、国内13戦12勝という驚異的な戦績。もうこれ以上レースを続ける意味は、あるいはないのかもしれません。すでに間違いなく史上最強馬でしょうから。
こんな馬が再び現れるのでしょうか。現れるとしても10年、いや20年先か。あるいはディープの子供ならそんなに待たなくても? 想像は広がりますが、私はディープインパクトは競走馬として新しいタイプではないか、と思っています。つまり小型のボディに大きなエンジンと柔軟な足回りをバランス良く備えたタイプです。このようなタイプであるが故に彼は故障もなく「無事是名馬」を地でいくような成績を残せたし、「空飛ぶ走り」によるロングスパートも可能になったのではないかと思うのです。事実、歴代の名馬の中でディープはおそらく最軽量でしょう。小型の馬はいくらでもいますが、ディープのようなバランスを備えた馬となると・・・どうでしょうか。
後方からロングスパートをかけて、馬群をあっという間に抜き去り、なおかつ差を広げていくディープの姿は、ただ勝つ以上に、衝撃的な印象と大きな感動を与えてくれました。デビューからして衝撃的であり、今日の引退レースも衝撃的そのものでした。ディープインパクトは最後まで無事にディープインパクトでした。私にはそれが一番うれしいのです。
そして種牡馬生活に入っても「無事是名馬」でいてくれることを願ってやみません。
2年間ありがとう ディープインパクト!
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