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『ルポ産ませない社会』小林美希著 河出書房新社より2013.6.21発行 「産めない」のではない。社会が「産ませない」のだ。まるで、「子どもが心配なら家で母親がみろ」と言わんばかりの環境が整ってはいないだろうか。マタニティ・ハラスメント、“孤育て"、妊娠解雇、職場流産、ベルトコンベア化するお産……なぜ今、子どもを産むことに前向きになれないのか。子育てを未だに「女性」に押しつけ続ける現実を問う、痛切なルポ。 なぜ、親になれないのか。今、親になると孤立してしまう理由、就職氷河期世代が妊娠期に抱える問題、妊娠を理由にした雇い止め、年々増える35歳以上の高年齢出産、アラフォー助産師/消費される“婚活・妊活"、“女性誌的"育児の間違い。自分の満足のための妊娠、「命の選別」につながる出生前診断、「産後うつ」と向き合う/3人の子を置いて“失踪"した妻、困難を極める都市部での育児/近所のおばちゃん・おじちゃんの存在、新生児訪問で感じる危険信号、親になることを否定する職場/男性の育児休業の現実 ベルトコンベア化するお産、悲鳴を上げる産科医療、足りない産婦人科医、産科医療の危機レベル、医師が忙しすぎることで起きる弊害、どこに勤めても悲惨、「病院によって、こうも違うものか」、“セレブクリニック"でのお産、「あっさり検診」への不安、激減するベテラン助産師/地方で強まる悪循環 奪われる子どもの幸せ、苛酷な労働を強いられるNICU、丁寧なケアが否定される、「ありがとう」が消えた職場、貴重な小児科医の妊娠解雇、親が育つチャンス、この病院で産んで良かったと思えるか、なぜ女というだけで働けないのか、幼稚園を追い出された「何もできない子」、ケアされる障がい者と、ケアされない障がい者、虐待を直視する現場、乳児院で起きていること、「子育てはゲームでないと伝えてあげないと」、母子を孤立させる食物アレルギー。 良いお産に向けて、赤ちゃんを迎える親に伝えたいこと、「仕事をしているからこそ、育児もがんばれる」、育児から復帰した助産師たちの声、離職率を激減させた病棟、奮闘する地域の診療所、必要なのは「寄り添う助産師・叱ってくれる医師」。医療の高度化の「その後」が問われる時代、子の居場所が少ないなかで、心疾患患者の明るい未来/好成績を収める「キャリアママチーム」、見直されるべき母乳の素晴らしさ/注目されるカンガルーケア、茨城県で初の「おっぱい券」、支え合う場所をつくる、子どもを産める社会に向けて こうした社会の意識がある以上、マタニティ・ハラスメントが横行する。そして、母親となった女性は労働市場からの退場を余儀なくされ、ますます孤立していく。これはもはや、子どもが欲しいと思っても、『産めない』のではなく、社会が『産ませない』と言わなければならない状況だ。具体例、妊娠を契機に退職を勧められる、新生児の母親になった女性の孤独、産科医療現場の激務、虐待、乳児院、保育所、高齢出産、結婚相談所、障害やアレルギーを抱えた子供のケア。特に、妊娠解雇といった女性と仕事に関する問題と助産婦含む産婦人科及び乳児医療現場の過酷な状況。 アメリカやイギリスと比べて日本の医師の報酬が少ないことを問題視。日本の1歳までの日本の乳児死亡率の低さは先進国でトップレベルで、医師や看護士たちの奮闘ぶり、NICU(新生児特定集中治療室)整備などの成果である。育児休暇についても、きちんと取得できる会社、そうではない企業のほうが多い。個人主義や個人を尊重する考えの浸透、ライフスタイルの変化、深刻な国の財政問題、二極化、新自由主義、非正規雇用の増加、国際競争の激化による産業空洞化、日本企業が余裕を失っていること等、様々な事情が背景に絡んでいて、解決が容易な問題ではないからだ。 いかに現代の子育てが大変になっているのか。女性が妊娠をキッカケに退職に追い込まれ、母子が孤立化していくのか。父親がいても、帰ってこれないのでは、母子家庭も同然。都会で子どもと二人きりでは虐待も他人事ではない。こうした現代の子育ての実態に続き、産む場所がどうなっているのか。産婦人科や助産師が足りない現状など、深刻な事実が目の前に広がる。子どもはおめでとうと言われて生まれてくるもの。しかし、そうしたムードではないと危機を訴えている一冊。
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男女共生・女性問題
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『「モラル・ハラスメント」のすべて 夫の支配から逃れるための実践ガイド』本田りえ・露木肇子・熊谷早智子著 講談社より2013.6.5発行 |
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『うちの妻ってどうでしょう?5』福満しげゆき著 双葉社より2012.12.27発行 小心者な漫画家の「僕」と美人だけど短気な「妻」の、ゆるい日々の出来事をつらつらと描くエッセイ風4コマ。2ちゃん中毒になったり、近しい漫画家に攻撃を仕掛けたりしている。そして、二人目の子どもが生まれた。ちょっとマニアックで昭和の薫りがする独特の美人画を描いた、猫科の動物みたいな優雅で凶暴で骨太筋肉質で手が短い妻の描写が上手い。 結婚10年以上を経ながらも柱の陰から妻をドメスティック・ストーキングしながら「昔より今の面痩せした顔の方がカワイイ。」と言い放つ作者には凄い。エッセイ漫画を得意とするカラスヤサトシ氏への愛憎入り混じった言及も微笑ましい。今回のツボは多分、暗視ゴーグル、ゴリラの遺伝子、カラスヤごっこ、あんた宇多田ヒカルのなんね?かな。
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『女性ホルモンがつくる、キレイの秘密』 松村圭子著 永岡書店より2013.4.5発行 あなたは女性ホルモン、足りてますか?一生でティースプーン1杯程度しか分泌されないという「女性ホルモン」。体にとって大切なものだということくらいは知っているけれど、実際どんな働きをしているのかを理解している女性は少ないもの。最近なんだか疲れやすい、肌あれが治らない、髪のツヤが落ちてきた…という人、それはホルモンバランスの崩れが原因かもしれません。 女性ホルモンの2種類、エストロゲンと(美のホルモン。肌や髪の新陳代謝を促しハリツヤを保ったり、女性らしい体型にする作用)プロゲステロン(体温を上げたり、妊娠を維持するための作用)のバランスを保つ必要性。人間が生きていくためには、特に重要な3つ。「免疫」、「自律神経」、「ホルモン」。この3つの土台のひとつがバランスを崩すと、ほかのふたつにも連動して悪影響を及ぼす理由。 キレイを作るには、ホルモン整えること。女性ホルモンについて正しい知識を。30代以降の女性に向けて、チェックテストからホルモンに関する基礎解説、ホルモンバランスを正しく保つための食生活や生活習慣、注意すべき症状などを詳しく紹介。ホルモンバランスを整えるために心がけたい28日のto doリストやホルモン治療なども掲載。美しく健康なカラダを作るための1冊。
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『愛されて仕事がうまくいく女になる43のヒント』金沢悦子著 サンマーク出版より2012.11.30発行 働く女性1万人以上に取材する中で見えてきた、「職場で愛される人たち」の共通点とは。情報も脂肪も「ためない」女になる、「壁の花」に水をあげる、「分身の術」を使う、「スーパーウーマン」をやめる、「スタメン女子」をめざす、マイナスエネルギーで自家発電する、条件がついてくる自分になる、ゼロに戻ることを恐れない、三つ目の顔を持つ、電話もメールも手離れよくなど。 そうか、無理する必要はないんだ!あえて「やらない」「やめる」という発想。無理して男性社会にはいっていこうという言動ではなく、各自がもっている素質を活かして素直になると、仕事だけではなく日常生活でも愛される女性になれる。自分がこれまで家族を含め、周りの人にいかに助けてもらってたか感謝し、今度は自分も誰かの力なりたい。 うまく息抜きできて、いつも輝いていて、まわりにたくさんの人が集まって応援してくれ、仕事もうまくいく…。肩の力を抜いて、周りの素敵な女性を参考する、「愛されチカラ」のある女性になるためのヒント満載。イキイキ仕事をしつつ、余裕を感じさせ、スゴイな素敵な女性たちの事例のセレクト集。自分らしく愛されながら、幸せな仕事、幸せな生き方への第一歩を踏み出しましょう!
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