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結論、庄原市で「桐島食堂」を開業するのはほとんど絶望的に不可能で、リスキーです。 添付した画像はウィキから転載したもので、左が「年齢別人口比率」、右が「男女別年齢別人口構成」です。 軸の数字がないと思いますが、横軸が年齢、縦軸が人口です。このデータは2005年のものですから、左のグラフで大きく落ち込んでいる年が、それぞれ「40歳」「60歳」です。丙午と敗戦の影響です。 紫色が庄原市で、緑色が全国平均です。全国平均を見ていただければわかりますが、前記「敗戦」と「丙午」の後に、出生の爆発が起こります。団塊世代と、団塊ジュニアと言われる世代です。 団塊ジュニアの後、出生数がどんどん低下していき、異常値だった丙午(昭和41年生まれ)よりも、今の若者のほうが少ない、というのが現状です。 しかし、全国平均で見ますと団塊ジュニア世代は人口の山を作っていますが、庄原市にはこの山がありません。 全国平均では20歳から35歳ぐらいまでなだらかな山を作りますが、庄原市は40歳までまっ平らです。 これはつまり、庄原市に若年層を受け入れる、雇用の受け皿がないことを表します。その証拠に、東京都や大阪府といった、雇用吸収力のある自治体のグラフでは、この年代の山が全国平均より高いのです。 実際、ウィキにも、はたまた庄原市やその商工会議所等のページにも、庄原市の「めぼしい産業」というものが鉱業と農業ぐらいしかありません。 加賀月の「建設会社」という就職先、あるいは神咲成海の「りんご園」、いずれも「ほとんどそれしかない」選択肢です。あ、土建国家ニッポンでは、公共事業のため建設会社だけはどこにでもあるのです。 庄原市には「現役世代」が無茶苦茶少ない、高校を出るとみんなよその土地に行ってしまって地元に戻ってこない、という実態がこのグラフによく出ています。 では、誰が住んでいるのか。20代30代になかった「人口の山」が代わりに出てくるのが、70代80代です。全国平均では減少傾向にあるこの世代が、なぜか庄原市では爆発的に増えています。 庄原市は長寿の町なの?そうではないでしょう。この年代、男性は平均寿命に近くなり次々にくたばり始めますが、女性はまだまだ元気なのです(男性の平均寿命は79歳台、女性は86歳台です)。右のグラフを見ても、生き残っているのが女性ばかり、ということです。 端的に言って、庄原市は老女ばかりの町なのです。 もちろん女性にもやがて寿命が訪れますから、いずれこの人口の山も崩れていきます。しかし、それを埋める「次の次の山」が、庄原市には存在していない、ということになろうかと思います。 もうこの現象が起こっているのであろうことは、ウィキでグラフの下に「1970年から2005年にかけて庄原市の人口が3分の2になっている」数字が出ていることにも表れていると思います。 年金暮らしのじいさんばあさんがおいそれと外食に金をかけるとは思われません。料理人として成功するためには、「現役でバリバリ稼いでいる」マーケットが必要でしょう。それが庄原市にはほとんど存在していないし、今後も縮小する一方です。 青大が万一庄原市で食堂を開業するなら、イタリアンとかやってる場合ではありません。安定的な収入を目指すなら、「ババァ好みの料理」をメニューの中心に据えるか、もしくは「長距離バス移動で疲弊した胃腸に優しい料理」、もしくは観光客目当てのワニ料理にでも(わざわざ庄原市に鮫を食いに来る人がどれだけいるかも疑問ですが)特化しないと。それでも厳しいだろうと考えられます。 まあ、漫画だから夢があってもいいとは思いますけど‥。 |
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