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石川順惠 「Impermanence 青女」 (2014)
「MOMATコレクション」 東京国立近代美術館
2019年6月4日、
この日の僕の気に入った作品ベスト7を発表します。
第七位 川上涼花 「植物園風景」 (1913)
これは、タッチも好みだし、凄いさわやか。
土の道もアクセントになって、とってもいいなって思いました。
第六位 神原泰(たい) 「スクリアビンの『エクスタシーの詩』に題す」 (1922 大正11)
これにはびっくり!これ、大正時代に描かれているんだよ。
日本の抽象絵画の先駆け的作品だそうだ。
なんとも美しいし、何かが潜んでいそう。
これはいいねー。
第五位 松本竣介 「Y市の橋」 (1943)
あー、ようやく本物に会えたって感じ。
1945年の横浜大空襲で、当時の横浜市域の34%は消失し、月見橋周辺も焦土と化したのだそうだ。
戦後まもなく松本竣介は、この橋を再訪し、その被災した様子を描いているんですね。
この橋の静かなたたずまいが、やがてくる空襲を予感させ、今のうちに描き残せよって、松本竣介を呼び寄せたのかもしれない。
静かな中にも、やがて来る悲劇を感じさせる。
第四位 徳岡神泉 「仔鹿」 (1961)
以前にも見ているけど、やっぱりこの作品は凄いね。素晴らしい。
びっくりしたのは、うちの子の学校の教科書の表紙にもなっているんだよね!
徳岡神泉は、1909年(明治42年)に土田麦僊の紹介で竹内栖鳳の画塾竹杖会に入り、本格的に画を学ぶんですね。
ところが、同級生などが次々と入選し画家としての人生の第一歩を歩むなか、神泉は芸術に対する煩悶から孤独になり、人に会うことすら嫌いになってしまい、寺などを転々としていたんですね。
ようやく賞を受賞するのは、初出品から約12年も経ってのことだったそうです。その後、第7回、第8回とそれぞれ『蓮池』、『鯉』が帝展特選を受賞。
1930年(昭和5年)には帝国美術院無鑑査の資格を得るなど、自信を取り戻したそうです。
しかし、本人は「展覧会に入選してから絵らしい絵を描くようになってしまった」と、この頃の画と自分を省みているのだそうです。
この鹿は、神のようで、未来をしっている使いのようだ。
人生どっちにいくべきか、静かに神からの啓示を届けに来ているようだ。
第三位 デヴィッド・スミス 「サークルⅣ」 (1962)
この作品は、以前見て、凄く感動したんだけど・・・その時の感想は、これ。
こんかいもやっぱりよかった。
僕は今日は、教育のあり方を感じた。
人間だれしも、ほかの誰とも違う個性、才能を持っている。
なのに、それを画一的に既製品を作るがごとく教育してしまっては、逆に歪んでしまう。
この作品は、それぞれの素材の個性を活かし、伸ばしてやっている。だから、ちょっとづつずれてはいても、全体としては、自然にバランスをとっている。
人間も、他人とちょっと違うところがあっても、それを個性として認めてあげて、伸ばしてやると、それぞれが、自分で勝手にほかにはないバランスをとっていくのだと思う。
ちょっと違うけど、絶妙なバランス感覚。これがこの作品の魅力。
既製品には、チェーン店には決してまねできない味があるね。
教育のあるべき姿をここに僕は感じます。
第二位 佐分真 「午後」 (1932)
午後の喫茶店だろうか。
夜会社から飲んで酔っ払って帰ってくる旦那に、妻は、「全くいいわよね」って思うかもしれない。
でも、その旦那も昼間はしっかり働いているだろう。
その昼間旦那がしっかり働いている間、妻は、もしかしたら、喫茶店で主婦仲間などと、談笑し、時間をつぶしているのかもしれない。
昼間自由な時間を過ごしている妻を、旦那は、「全くいいきなもんだ」って思うかもしれない。
でもその妻も、夜はしっかり家事にいそしんでいるだろう。
・・・この午後喫茶店にいる女性・・・どうも、この後夜はしっかり家事にいそしんでいる主婦には見えない。
・・・多分娼婦・・・。
となりの年配の男性は、今は定年で仕事はしていないけど、かつては会社でバリバリ働いていたのかもしれない。そんな現役時代、昼間時間を自由に使っている女連中に対して、面白く思っていなかったかもしれない。
でも・・・今、定年して、娼婦と遊ぼうと品定めしている。
うん、こうゆう昼間時間を自由に使っている女も必要だななんて、今になって思っているかもしれない・・・。
第一位 北野常富 「戯れ」 (1929)
北野常富、やっぱりいい!
この作品も画像では見たことあったけど、今日本物初めて見て、いやー素晴らしかったです。
なんてフレッシュなんだ。なんてピチピチしているんだ。
美しすぎる。
そして、指がちょっとエロくもある。
よく見ると、髪の毛もちょっと浮き上がっている感じで、凄くリアル。
今日一番よかったのは、この作品でした。
いやー素晴らしかった!
さて、その3では、この日も参加した、収蔵品ガイドツアーの様子をレポートします。
(つづく)
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