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狐火ばかりが光を放つのではなく、人魂や、より一般化して光り物とか火の玉とかいわれるものもありますね。
光り物は中世にも随分と文献に書きとどめられています。
室町時代の公家や僧侶の日記を読むと、葬儀の時に光り物が出たとか、山の上を光り物が飛んで行ったとか数多く記録されています。
『醍醐随筆』にはそのほかに次のような事例を挙がっています。
1)大蜘蛛
納涼がてら山を散策していると光り物が飛んできた。
田圃の株にとまって火を吹くように生き生きと光っているのを刀で切りつけると、真っ二つに割れて地に落ちたが、なお光り続けている。
松明をさし寄せてみると、大きな蜘蛛だった。
蜘蛛の背にある黄色い横線の紋様が光を放っていたのだった。
2)鯛
すべての鯛が光るわけではなく、そういう鯛もいるということだ。
ある人がその鯛を切って鉢にいれておいたら、夜になって凄まじく光った。
これを煮て食べてみたところ、害はなかったとのこと。
3)青鷺
夜、庭の木に光り物がたたずんでいたので、鉄砲で撃ち殺したら、正体は青鷺だった。
4)古木
朽ちた木や竹で、深林に久しくあって白く黴(かび)湿っていると、白い部分が闇夜に光る。
乾いていると光らない。
5)人魂
これは俗説。
人魂が飛ぶと、必ずその家の人が程なくして死ぬという。
人魂の形状は青くて赤い火の玉で、ゆらめきながら動く。
ただし人魂というのはありえることではない。
6)髪の毛
夜、髪の毛を櫛で梳(けず)るたびに毛の中に火焔がはらはらと落ちる。
これは常に油をつけた髪だと、湿熱にむされて火が出るのではないか。
以上は『醍醐随筆』で中山三柳で述べていることです。
4)古木の事例は以前の記事で画像も載せましたのでご参照ください。
http://blogs.yahoo.co.jp/warszawa11045/16875089.html
まさしくこれですね。
光る鯛や蜘蛛がなんというものか知りません。
なんでしょう…。
青鷺が光るというのも珍しい話ですね。
しかし鷺が妖怪として登場する話がいくつかあり、どうもそうしたイメージをもった鳥だったようです。
このように光り物の原因としては様々な対象が考えられてきました。
闇夜に光るモノというのは、それ自体恐ろしいものであり、したがって想像力を刺激する現象だったのでしょう。
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魚は、光るものがいますからありそうですね。ヒトヨタケというきのこは光るそうです。クモは、光る種類がいるそうですが、日本のものはどうなんでしょうか。
青鷺はわかりませんが、ゴイサギは他の鷺とちがって、夜行性です。昔は混同されていたようです。僕も夜見たことありますが、光を反射して目が妖しく光っていました。こういう雰囲気が、尾ひれがつくのかもしれませんね。
2010/8/5(木) 午後 8:45 [ カムイ ]
蜘蛛で光るものが実際いるんですね!
日本の蜘蛛については分かりませんが、調べてみる価値はありますね。
鷺が怪談ネタに出てくるというのはつい最近まで知りませんでした。
鷺のイメージとしてそうした怪異がらみの要素があったとは…。
上野動物園とかでいろいろな鷺を見ますが、やはり怪をなす鳥には見えないんですね。
でも昔の人はそうした一面を感じていたわけですね。
学生時分に京都の賀茂川べりで野宿したとき、月の映る水面をゆったりと動く鷺が幻想的で美しかった光景がありありと思い出されます。
目は光ってなかったので、五位鷺ではなかったのでしょうw
2010/8/6(金) 午前 0:20 [ 奈良漬 ]
僕も、光るクモ実際に見てみたいですね。
ゴイサギは、僕が見た時は、微動もせずじっと川の中に立っていました。それで目だけ猫のように光っていますから、ちょっと不気味な感じはありますね。おそらく魚を狙っていただけだと思いますが。
2010/8/6(金) 午後 8:02 [ カムイ ]
最近こちらのブログを知りましてから、よくお邪魔していました。コメントを入れてくださり、どうもありがとうございました。
私は妖怪や昔の人たちの考えなどに少し興味がありますが、私にとってはナゾが多いです。昔の日本は「八」のつく言葉がとても多いように思いますが、「九」については(家名ですが)九鬼と、九尾の狐などを思いつくぐらいです。それで、物語ではどうして「九尾」にしたのだろうと思ったことがあるのですが、元は中国の伝説だったと知り、日本は「八」、中国は「九」が好きな数字なのだろうか…と思ったことがありました。
妖怪など以外では、擬人化作品も好きです。萌え系はちょっと引いてしまいます…が、「はやぶさ」は読みたかったなぁと思っています…。
こちらの記事とは関係ない話で申し訳ありません…。
過去記事のいろいろ、楽しみながら読ませていただいています。新記事も、楽しみにしております(^^)
2010/8/10(火) 午後 4:07 [ ゆら ]
ゆらさん、こんにちは。
数字は国や宗教など文化的な背景によってさまざまな意味づけがなされているので、ちょっとやそっとで解決できませんけど、調べてみると面白いですね。
またお気軽にコメントしてください。
よろしくです!
2010/8/10(火) 午後 7:29 [ 奈良漬 ]