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一週間ぶりの更新です。
しばらく名古屋に行っておりました。
目的は古典籍の調査なので、たいがい何処に行っても室内に籠って名所見物ができない旅なわけですが、今回もまたその例に漏れず。
とはいえ、そこで容易に手にしがたい古典籍に触れられるわけだから、本好きには十分満ち足りた時間になるわけですが。
まず名古屋市立鶴舞中央図書館へ。
ここでは『源平盛衰記』の版本を見ました。
『源平盛衰記』の版本には江戸初期に出版された古活字本(活字を組んだもの)、その後出版された整版本(版木に彫ったもの)のほかに、両者を混ぜて製本した乱れ版があります。
今回は実態のよく分かっていない乱れ版の1本が本館にあるということなので、足を運んだ次第です。
このほか、幕末明治の名古屋の文人小寺玉晁が写した『十二支戯文』を披見。
「丑拾遺物語」などのパロディも収録していて愉快な本でした。
ついで某大学の先生のお宅で御所蔵の屏風や手鑑、古典籍を拝見。
珍しい作品の数々を見せていただきました。
それから徳川美術館と同じ敷地内にある蓬左文庫(ほうさ・ぶんこ)へ。
ここは尾張徳川家やそれに連なる武家の旧蔵書などを収蔵しているところです。
そこで現存する『源平盛衰記』の中で最も美々しい写本(汲古書院から影印本が出てます)を披見。
そのほか、無刊記整版本2種、故実書『物具わすれ草』など見ました。
徳川美術館のほうでは「徳川の姫君」という企画展が開催されておりました。
時間がなかったので、10分くらいで退館せざるを得なかったのが残念です。
大名の姫君の周囲にあった調度品などを実見できるいい機会となりました。
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旅
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名古屋にも古典類があるのですね。
関西や関東だけと思っておりました。
2011/9/12(月) 午前 11:27 [ 答他伊奈 ]
けっこう充実してますよ。
やはり尾張徳川家の蔵書が量・質ともに一番でしょうか。
それから文人も多く輩出した土地なので、彼らの旧蔵書がありますね。
鶴舞中央図書館もそうですけど、西尾図書館の岩瀬文庫、刈谷市中央図書館の村上文庫など、公立図書館の特殊文庫としては国内有数のものです。
いずれも館内の郷土資料室などで申請すれば閲覧できます。
2011/9/12(月) 午前 11:54 [ 奈良漬 ]
徳川美術館にすら行ったことがありません。陽明文庫位しか行ったことがありません。大阪、和歌山あたりでお勧めの図書館や文庫はありますか?でも紹介状がないと無理なのでしょうね。
2011/9/12(月) 午後 8:31 [ sofashiroihana ]
蓬左文庫いらっしゃってたんですね。家から自転車でいける距離ですw。一度奈良漬さんを、名古屋案内したかったなあ。
2011/9/12(月) 午後 9:51 [ カムイ ]
>sofashiroihanaさん
陽明文庫とは素晴らしいところに行ったんですねw
大阪にはいい図書館がたくさんあります。
紹介状不要のところでは何といっても大阪府立中之島図書館でしょうか。
あそこは建物からして立派です。
和歌山はまだ一度しか行ったことがありません。
和歌山大学に紀州藩の蔵書がどっさり収蔵されており行ってみたいのですけど。
先日の台風で大きな被害を受けた田辺市にある南方熊楠顕彰館もまた面白い資料をいろいろ持ってますね。
2011/9/13(火) 午後 7:56 [ 奈良漬 ]
>カムイさん
約2年ぶりに行きました。
自転車でいける距離とはうらやましいですね。
今年はあと一回くらい名古屋に行くつもりでいます。
その際、時間が合えばぜひ♪
2011/9/13(火) 午後 7:57 [ 奈良漬 ]
ぜひぜひw。そのときはご連絡ください。いろいろお話伺うのが楽しみです。
2011/9/13(火) 午後 10:27 [ カムイ ]
ありがとうございます!
こちらも楽しみですw
2011/9/14(水) 午後 0:06 [ 奈良漬 ]