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1600年代のお伽草子関連記事年表の追加です。
【追加記事・1】
寛文9年(1669)6月上旬 『暮露の草紙』にみる暮露々々の由来
ぼろぼろ
暮露ト書ク。
関東ニテハ是ヲ暮露ノ始ト云ヘドモ、明恵上人ノ宝蔵ニ有リシトテ、『暮露ノ草紙』ト云フ物アリ。
ソレニハ虚空坊・阿弥陀坊ナド云ヒシ者ヲ暮露ノ始トス。
両説アリ。
*『徒然草諺解』(『徒然草』「宿河原」の段)
* * * * *
『ぼろぼろの草紙』は兄の虚空坊と弟の阿弥陀坊との2人の仏道人生を対比的に描いたユニークな物語。
鎌倉時代の高僧栂尾(とがのお)の明恵上人(みょうえ・しょうにん)が所持していたと伝えるもので、『明恵上人革袋』という異名もあります。
【追加記事・2】
延宝5年(1677)11月 『精進魚類物語』の語彙を引用
糂汰はぬかみそ也。
瓶は壺也。
又【米+参】【米+太】とも。
『沙石集』には秦太と略字に音計りをかりても書けり。
二条太閤の御作とかや、『精進魚類物語』にも糂汰の事有り。
*『徒然草参考』「たうとき聖」の段
* * * * *
『精進魚類物語』は、『鴉鷺合戦物語』とならんで室町時代の異類合戦物語の代表作品です。
後世にも影響を与えました。
その一端は以前記事にしました。
本作品は成立過程で辞書を取り込み、語彙学習(読み書き)の教本としての性格も持っています。
そういうわけで、「糂汰」などむつかしい熟語も使われているんですね。
なお、『徒然草参考』は紀州浄福寺の恵空がこれまでの『徒然草』の注釈書を集め、さらに私見を加えた大作です。
17世紀の『徒然草』研究の集大成ともいえるものです。
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近世前期お伽草子年表・追加
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