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一週間ぶりの更新です。
年末恒例の新宿京王百貨店の古本市が開催中です。
僕は毎年行っています。
去年は中々の掘り出し物を手に入れたものです。
室町物語の代表的な恋愛物語『しぐれ』の古筆切を見つけました。
今回も何かいいものは出てないものかと期待を膨らませて行きました。
結果としては、古筆切に関してはめぼしいものは見出せませんでしたが、ただ、それ以外で面白いものをいくつか入手できました。
収穫品はこんなものです。
・『仮名草子集 男色物』(古典文庫、昭和33年刊)
『催情記』『田夫物語』『色物語』を収録しています。
いずれも全部写真版になっているので、見ていて楽しい本です。
・『森銑三著作集』別巻(昭和47年刊)
著作集全12巻の索引(人名・書名)のほか、森の研究ノート「近世人物研究資料綜覧」「素材録」、さらに「著作目録」「著作集総目次」を収録しています。
「近世人物研究資料綜覧」は人物別に伝記資料を整理しているもので、参考になります。
「素材録」は伝記読み物として面白いものです。
・『九州日置 島津家御所蔵品入札』(東京美術倶楽部、昭和3年刊)
日置(ひおき)島津家に伝来した名品の数々が載っています。
一般にこの手の目録には茶道具や書画が中心なのですが、これには伝定家筆の古筆切をはじめ、古典籍がたくさん載っています。
表紙には島津家の家紋(丸に十の字)がでかでかと銀で摺られ、また銀の野毛箔と金の切箔が押されていて、なかなか立派なデザインです。
・『未完成 猿狸問答』(岡田重幸編、曼荼羅文化研究会、昭和26年刊)
猿と狸とが教義の問答をするもの。
設定が面白かったので、つい手に入れてしまいました。
内容はまだ読んでないのでよく分かりませんが、仏教談議のようです。
気になるのは、国会図書館で検索すると、『猿狸問答』の出版年を1950年8月としていることです。
昭和26年といえば1951年です。
「未完成」と冠していることもあり、国会本とは別種の版のようです。
・『あこがれ』第弐年第四号(篠舟詩社、大正4年3月)
兵庫県有馬郡中野村(現・三田市)で出されていた詩の同人誌です。
和綴孔版の珍しいものです。
同人誌の歴史を考える上で参考になるかなと思って手に入れました。
清水威和夫という人が主宰していたようです。
どんな人だったんでしょうね。
・『塩漬の国魚のが原 玉子の前由来』(呑龍軒妙作、新版おどけうをづくし)
幕末明治頃に出た戯作です。
魚の擬人化本として珍本だと思います。
殺生石の由来のパロディのようですが、まだ読んでないのでわかりません。
塩漬の国→下野(しもつけ)の国
魚のが原→那須野が原
玉子→玉藻
てっぽう石→殺生石
などの洒落が見受けられます。
以上、どれも面白そうですが、中でも『玉子の前由来』は調べ甲斐があります。
***メディアコンテンツ研究会***
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今年ももうすぐ終わりですね。
お世話になりました。
来年もよろしく御願いします。
2011/12/31(土) 午後 8:05
そうですね。
いい年になりますかね〜?
また来年(明日)からよろしくお願いします。
2011/12/31(土) 午後 11:04 [ 奈良漬 ]