穴あき日記〜奈良漬のブログ

『熊楠と猫』発売中!/ツイッターID:@NarazakeMiwa

全体表示

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

耶馬渓文庫のある風景

先月中旬、大分県中津市に行ってきました。
駅前に宿をとり、バスで30分ほどかけて山間の耶馬渓という名勝地に3日通いました。
 
目的は郷土資料館の耶馬渓風物館という施設に所蔵される『平家物語』の写本をはじめ、古典籍をいろいろ見せていただくことにありました。
記録的な大雨で山国川が氾濫して、被害が甚大であったことは記憶に新しいところです。
当館は川沿いにあるのですが、幸い床下浸水もまぬかれて、予定通り閲覧できることになりました。
(画像中央の中州に見えるところ。右手の建物は中学校)
イメージ 1
ここには明治期に学者小野桜山という人物が集めた一大コレクションがあるのです。
『平家物語』や『徒然草』、『方丈記』など知られた作品から、郷土色の強い資料までたくさんあります。
印象では九州や中国地方から集めたものが多いようでした。
毛利家の家臣の家から出たものもあるようです。
 
さて、調べの合間に撮った写真を少し挙げておきます。
イメージ 2
田んぼのカエル。
カエルやオタマジャクシがたくさんいました。
川にはメダカや小魚もたくさんいました。
 
イメージ 3
コシロカネグモ…だと思います。
 
イメージ 4
モンキアゲハ
埼玉県民にとっては珍しいチョウです。
 
2年ぶりの耶馬渓への訪書の旅でした。
当時の記事(随分あっさりしてますが)↓
また機会を見つけて行きたいものです。
 
 
***異類の会***
続・日本に於ける鰐(ワニ)の認識 ―虎に対する認識との連関を中心に―
 
お久しぶりです。
 
先日、昭和2年(1927)11月22日に書かれた南方熊楠の手紙を読みました。
雑賀貞次郎という弟子筋にあたる郷土史家に宛てたものです。
これは郵送されたものではなく、知り合いの子どもを使いにして持って行かせたものでした。
 
11月も下旬となり、寒い時期。
しかも夜8時。
子どもからすれば眠い頃合いです。
家の中でぬくぬく暖まって寝て居りました。
 
そこに熊楠がやってきて、手紙を持って行ってくれと頼みました。
冬の晩に起こされて使いに出ろとの仰せ。
天下の南方先生の命といえども、グズって使いに出る気がしません。
そこで熊楠は懐柔策をとりました。
「雑賀宅に行けば、『牟婁口碑集』(雑賀著)と、饅頭なりアンパンなり振る舞ってもらえるから行ってくれ」
これでようやっと、使いに出てくれました。
 
さて、上に熊楠の台詞を挙げましたが、これは手紙の文面の趣意をとったまでのもので、まったく厳密なものではありません。
原文にはこうあります。
 
牟婁口碑集一冊トマンチウナリアンパンナリ十銭ガノト振舞ヒ下サルコト受合ヒト申シ立テ漸ク貴方ヘ行テモライ候間、間違ヒナク右二品御フルマヒヤリ被下度候
(『牟婁口碑集』1冊と、饅頭なりアンパンなり10銭のものと、振舞い下さること受け合いと、申し立て、ようやくあなたの所へ行ってもらいましたので、間違いなく右2品、御振舞いくだされたい)
 
文中に「十銭ガノ」という表現が出てきます。
ちょっと珍しいでしょう。
〜ガノという言い方は今でも使う地方があるのでしょうか。
『日本国語大辞典』ではこれを名詞として扱い、コトやモノの意をあらわす形式名詞と説明しています。
初見の例は古く、平安歌人曾禰好忠の歌集『曾丹集』に
  人妻と我がのと二つ思ふには馴れこし袖はあはれまされり
と見えます。
口語資料としては歌舞伎『加州桜谷血達磨(かしゅうさくらがやつちだるま)』に「私がのぢや」とみえるようです。
これは昭和12年(1937)刊行の湯沢幸吉郎『国語史―〔近世篇〕―』(刀江書院)に挙げられている例です。
「私+が」の連語の連体修飾語に付いて、これに体言の資格を与えるものということです。
湯沢氏によると、このような言い方は江戸後期には「全然せぬではないが、「私のだ」のやうにいふのが普通のやうである」とのこと。
ちなみに湯沢氏は戦後に『江戸言葉の研究』(昭和29年、明治書院)という大著を著しました。基本的に上記『国語史』の構成を汲んで、数多くの用例を引きながら詳述した名著です。
しかし、なぜか上の「私がの」の事例をはじめ、〜ガノについての解説を省略しています。
なぜでしょう…
 
ともあれ、熊楠が書簡に記した「十銭がの」というのは古くから文献に稀に見られるものではあったわけです。
「十銭のもの」と言い換えることができるし、当時もそれが一般的だったと思われますが、熊楠の言葉づかいからすると、「十銭がの」のほうが普通だったということでしょうか。
これはあるいは和歌山方言としては一般的だったかも知れませんが、詳しいことは調べていません。
 
 
 
さて、今日はこれから名古屋に行ってきます。
ではでは。
お久しぶりです。
 
小生、一昨日から大分県中津に滞在中です。
ここでのことは後日記事にします。
 
で、今回はちょっと宣伝させていただきます。
 
本日、コミックマーケット3日目ですね。
小生の参加しているサークル・メディアコンテンツ研究会がコミケにブースを出しています。
スペースは
 
東2棟・T18a
 
です。
販売するのは
『SUB & MINOR』vol.3「特集 ガール・ミーツ・ガール」
『SUB & MINOR』別冊(vol.2.5)「男の娘・女体化作品解説」
の2部です。
新刊の内容はこんな感じ。
 
特集《ガール・ミーツ・ガール》
・少女と少女が交差する時、物語は始まる
・ガール・ミーツ・ガール論へ向けて ―「魔法少女まどか☆マギカ」と「フラクタル」の対比から ―
・ゆるふわ百合オタたちよ、今こそ吉屋信子の咆哮を聞け! 
・少女たちの美徳 『ワタシキレイ?』
・日常の終わりと強いられた想像力 ―蛸壺屋『けいおん!』同人誌3部作をめぐって―
・幻想郷少女関係 ―私的「マリアリ」論―
・ガール・ミーツ・ガールの昔話 ―「昔話の語り手」の一九〇〇年・変奏 ―
・百合と櫻の園 ― 映画におけるガール・ミーツ・ガール ―
   *  *  *  *  *
愛媛の郷土史家の写した『大東閨語(抄)』
新出『壇の浦艶物語』翻刻紹介(前編)
 
よろしくお願いします。
 
前回の続きで、読み終えたライトノベルをリストアップしておきます。
ほぼ自分用で申し訳ありません。
しかも記念すべき500番目の記事なのですが…。
 
鈴木貴昭『ストライクウィッチーズ アフリカの魔女  ケイズ・リポート』 (角川スニーカー文庫)
 ライトノベルには珍しく、女性の一人称語りで叙述されています。
 淡々とストーリーが進行していき、劇的な展開はとくに見られません。
田口一『この中に1人、妹がいる!』6(MF文庫J)
 学園ラブコメ物でありながら、推理小説の要素がある作品。
 今回はジギルとハイドがヒント。
本田透『がく×ぶる』4 (集英社スーパーダッシュ文庫)
 80年代の偉大なるアーティスト、プリンスへのトリビュートという一面があります。
瑞智士記『星刻の竜騎士』6(MF文庫J)
 アッシュの女装→アシュリー
 オスカーの男装
瑞智士記『星刻の竜騎士』7 (MF文庫J)
 アッシュの女装、オスカーの男装。
葵せきな『生徒会の十代  碧陽学園生徒会議事録』10 (富士見ファンタジア文庫)
 本当に素晴らしい作品であった。
 まだ番外編が3冊残っているが、本編はこれにて完結!
 「これにて、第三十二代碧陽学園生徒会、解散っ!」
林トモアキ『ミスマルカ興国物語』10 (角川スニーカー文庫)
 いい作品です。
 帝国に属したとはいえ、油断のできないやつ。それがマヒロ王子。
志村一矢『竜と勇者と可愛げのない私』6 (電撃文庫)
 人間関係が少し複雑になってきました。
春日みかげ『織田信奈の野望』7 (GA文庫)
 信奈と蜜月状態に突入か。
本田透『がく×ぶる』5 (集英社スーパーダッシュ文庫)
 本田透氏一流の悪ノリ展開炸裂です。
逢空万太『這いよれ!ニャル子さん』9 (GA文庫)
 アニメ化に伴い、原点に立ち返ったような文章でした。
  p.51 白井黒子
  p.145 色素薄子
  p.168 パプティマス・シロッコ
  p.195 『機動戦士ガンダム』
  p.196 『遥かなる時空の中で』
  p.198 『よくわかる現代魔法』
瑞智士記『星刻の竜騎士』8(MF文庫J)
 無難な展開です。
松智洋『パパのいうことを聞きなさい!』10 (集英社スーパーダッシュ文庫)
赤松中学『緋弾のアリア』12 (MF文庫J)
 一気に読みました。
 この読みやすさが赤松さんの文体なんですよね。
 中身も素晴らしく面白かったです。
 ただ、結末が超展開気味www
 合理的に進めていってほしいものです。
平坂読『僕は友達が少ない』8 (MF文庫J)
 ついに終盤に入った模様。
 小鷹にとって理科がどういう存在なのかがはっきり自覚される巻です。
葵せきな(原作)『生徒会の図鑑碧陽学園生徒会活動記録』 (富士見ファンタジア文庫)
 ファンブックです。
 短編小説3種収録。
 ライトノベルの作り方が窺われる興味深いインダビューを収録しています。
 人物紹介は1コマキャラまで拾っていて資料として使えます(できれば登場巻・話を明記して欲しかったけれど)。
 小説では「杉崎鍵の放課後(没)」がギャグ満載で笑えました。
 
 
以上です。
夏休みになると、ほとんど読まなくなるので、また秋が深まったころに記事にしたいと思います。
お久しぶりです。
7月も中旬になってしまいました。
前回に引き続き読了したラノベを挙げておきます(↓前回分)。
(時間の都合で今回は半分だけリストアップします) 
 
むらさきゆきや『ゆうれいなんか見えない』5 (GA文庫)
 ロリ好き。
逢空万太『這いよれ!ニャル子さん』8 (GA文庫)
 ハス太大活躍の巻。
葵せきな『生徒会の金蘭  碧陽学園生徒会黙示録』6 (富士見ファンタジア文庫)
 さすがに素晴らしい!
 善樹の転校、深夏と守のエピソードは泣けました。
 杉崎×巡のCLは前々から一番いいと思っていましたが、仕方ないですね。
狩野景『ピルグリムメイデン 深紅の巡礼聖女』 (あとみっく文庫)
 そこそこ面白く読めました。
 設定が目茶苦茶過ぎて笑えます。
 『目覚めると(ry』と同様、主人公の同級生に道化みたいなのが何人かいます。
 著者のクセなんですかね、悪くはないと思います。
 ただ、女体化冬馬は萌えません。
 FtMは描写がむつかしいんでしょうね。
 ちなみに次回作のはるかでは、その点、うまく描けていると思います。
志村一矢『竜と勇者と可愛げのない私』4 (電撃文庫)
 ちょっとシリアスになってきました。
志村一矢『竜と勇者と可愛げのない私』5 (電撃文庫)
 とんでもないキャラクターが出てきました。
本田透『がく×ぶる』3(集英社スーパーダッシュ文庫)
 意外とシリアスな展開に驚きました。
 面白さ満点。
 (この作品、冬コミの開場待ちに読みました。風が冷たかったなあ…。)
三浦勇雄『聖剣の刀鍛冶』11(MF文庫J)
 ついに来るところまで来たって感じです。
 今回はそれぞれのキャラクターの同時間帯の動向をオムニバス形式で描き、最後にみなを統合してストーリーを進めています(三浦さんはこういう書き方好きなんでしょうね)。
 リサの言葉―「いろんなことを覚悟してから、ルークの覚悟と向き合ってあげてください」15p,249p
田口一『この中に1人、妹がいる!』4 (MF文庫J)
 誰が妹かが明らかになる巻(この段階での認識では)。
 次巻から新たな展開です。
三田誠『レンタルマギカ  死線の魔法使いたち』(角川スニーカー文庫)
 久しぶりの新刊で、分量は普段の二倍!
 質実ともに読み応えがあります。
狩野景『目覚めると従姉妹を護る美少女剣士になっていた』3 (あとみっく文庫)
 キャラクター変換がもう何でもアリですw
  男→女/女→男/女→両性具有/男の娘→女体化男の娘
 現代風のエログロナンセンスという感じです(面白いけど)w
夜野しずく『ドラゴンは姫のキスで目覚める 甘い策略にご注意を』3 (角川ビーンズ文庫)
  安定した面白さ。
狩野景『ピルグリムメイデン 白装の騎士』2 (あとみっく文庫)
 面白かったが、とんでもないミスがあります。
 「玉井奈々子」が、序盤に「玉井比奈子」の名で登場しています。
 書くペースが速すぎるからこんなミスを犯すんじゃないのですか?
 なお、ジュリエッタの武器の二振りのコサック・サーベルの名が「ジェルソー」と「ミナ」、グリネードランチャーの名が「ザンパノ」。
 フェリーニの名作がこんなところにwww
赤松中学『緋弾のアリア』11 (MF文庫J)
 Gの血族ってワンピのDと似ていますか?
 超人過ぎるでしょうw
 「圧倒的じゃないか我が軍は!」(115ページ)
 「やらせはせんぞー!」(119ページ)
 ザビ家www
田口一『この中に1人、妹がいる!』 5 (MF文庫J)
 妹探しは続きます。
平坂読他『僕は友達が少ない ゆにばーす』(MF文庫J)
 複数の作家によるオムニバス短編集。
 やはり最終章のオリジナルが一番です。
 SD文庫・電撃文庫・MF文庫・スニーカー文庫・ガガガ文庫・GA文庫が読み込まれていますw
井上堅二『バカとテストと召喚獣』10 (ファミ通文庫)
 次巻への繋ぎ方が鬱です。
松智洋『パパのいうことを聞きなさい!』 9 (集英社スーパーダッシュ文庫)
 
 
時間切れ〜。
あと半分、次の記事に続きます。

.
奈良漬
奈良漬
男性 / O型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
検索 検索
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
友だち(2)
  • 太陽求めポチが行く
  • トーヤ
友だち一覧

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!
ふるさと納税サイト≪さとふる≫
実質2000円で好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事