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無題随筆の翻刻です。
48
佐々木盛綱、漁者を藤戸に殺す。 何ぞ其の残忍なるや。
其れ、事の泄るるを恐るれば、是を一処にとらへ、去る事を得さらしめて可なり。
文意が通じにくいですね。
寿永3年(1184)、藤戸合戦のときのエピソードです。
盛綱は宇治川の先陣で有名な高綱の兄。
この合戦は一の谷で敗れた平家は今日の岡山の島に逃げました。
そこで行われた源平の合戦です。
盛綱は当地の漁民に島へ馬で渡る方法を教えてもらいました。
しかしその方法を他人に知られてはまずいと思って、漁民の首を掻き切ったのでした。
この一条は問答形式になってるようですね。
(問)盛綱はどうして残忍なことをしたのでしょうか。
(答)事が漏れることを恐れるならば、それを殺すのもよい。
こんな趣旨だと思いますが、「去る事を得さらしめて可なり」では反対の意味になるようですが…。
49
子瞻曰く、 其の日に三白を享け、是を命じて甚だ美なり。
一摂の塩、一碟の生蘿葡、一椀の飯。 蘇軾の詩文からの抜粋みたいです。
50
北条高時、宴会ごとに酒九献なる時は則ち肴も九種あり。 楠正成、是を聞きて曰く、
漸く久しかるべからず。
鎌倉の執権北条氏最後の高時の命運が遅からず尽きるだろうことを予言した正成のエピソード。
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2011年06月09日
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