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■ものすごく久しぶりにブログ記事を書きます。
ほとんど心機一転の心持なので、一寸趣向をかへて歴史的仮名遣ひで書いてみようと思ひます。 で、早速書いてみて思ひましたが、いちいち活用語の語尾や促音表記など修正しないといけないといふのが面倒ですな…。 いつの間にか現代仮名遣ひに戻つてしまふかも知れませんが、個人ブログなので、まあこの手の気紛れにはご寛恕下されたしw ■さて、今年も年末になり、新宿京王で古書市が始まりました。 http://www.kosho.or.jp/public/spotsale/detail.do?sokuKikanTo=2013%2F12%2F30&sokuKikanFrom=2013%2F12%2F26&sokuName=%E7%AC%AC13%E5%9B%9E%E3%80%80%E6%AD%B3%E6%9C%AB%E5%8F%A4%E6%9B%B8%E5%B8%82 これから行く予定です。 それについて、一昨年、関連記事を本ブログに載せました。
http://blogs.yahoo.co.jp/warszawa11045/27934540.html この中で『あこがれ』といふ戦前の文芸誌を入手した由を記しましたが、先ごろ、本誌についてお問ひ合せがありました。
で、昨日の深更、本誌を本の山から見出しましたので、この際、少し詳しく紹介しておきたいと思ひます。
■『憧憬(あこがれ)』は、大正時代、兵庫県有馬郡中野村(現・三田市)で出されてゐた同人誌です。 「都会の憧憬者」よりも「田園の憧憬者」でありたいといふ思想が根本にある文芸誌です。 手許にある号は『あこがれ』第弐年第四号で、篠舟詩社にて大正14年(1925)3月に刊行されました。 **************************
書型:和綴孔版 ページ数:30ページ 天地:24㎝ 発行人:清水威和夫 発行所:篠舟詩社 定価:15銭 【構成】
前見返:雪の降る日は(童謡) 1:改題に就いて 2:目次 3:歌壇 12:後句成績 14:短歌と人格 16:注意 17:民謡試作 19:詩壇 25上:俳壇 25下:寄贈御禮 26:句相撲 28:句相撲勝負 29:我社の主張と方針 30:編輯室より 後見返上:篠舟詩社広告 後見返下:奥付 【寄稿者】
清水威和夫:篠舟詩社主幹。兵庫県有馬郡中野村加茂在住。短歌・童謡・民謡を寄稿。 小川美穂:童謡「雪の降る日は」の作曲担当。「編輯室より」に「加茂校の小川さんが大変努力して下さる」と記されてゐるから、加茂尋常小学校の教員だらう。 小澤恒:「短歌と人格」といふ評論を掲載。『青年タイムス』からの転載。直接の関係者か不明。 川村やす子:有馬在。短歌を寄稿。 河原撫子:有馬在。詩を寄稿。 孔雀草:篠山在。短歌・詩を寄稿。 雲井龍風:大阪在。短歌を寄稿。 酒井至峰:有馬在。短歌・後句・詩を寄稿。 澤田清:別称喜代詩・きよし。詩・俳句を寄稿。『あこがれの友』主宰。本誌は活版刷の文芸誌。篠舟詩社の社友。福井県三方町在。25銭分の切手を寄贈。 斯波秋草:篠山在。短歌を寄稿。 清水渓村:有馬在。短歌・後句・句相撲の句を寄稿。 鈴坂たけかず:篠山在。短歌・詩を寄稿。 高須賀武夫:句相撲に寄稿。 竹ノ下一圃:篠山在。短歌・詩を寄稿。 田中翠月:有馬在。短歌を寄稿。田中国太郎(慶応2年〜昭和13年)と同人であるとすれば、彫刻家。〔参考〕『正篠村誌』ほか。 檀上青華:草笛主幹。句相撲行司を務める。 西畑粋花:句相撲に寄稿。 橋本松ぞう:有馬在。短歌を寄稿。 三田京二:西宮在。短歌・後句・俳句を寄稿。 森本慶太郎:有馬在。短歌を寄稿。 吉田峰月:別称藤次郎・藤二郎。中野村在。寄稿の短歌延着のため不掲載。50銭寄贈。 和田おさむ:有馬在。詩を寄稿。 雄夢:後句を寄稿。 みどり:後句を寄稿。 【その他関係者】
今西華香:相野局(三田市内の相野郵便局)勤務。「編輯室より」に「本社の方針と純文芸に就いてもう少し理解してくれ」と書かれてゐる。清水と親しい間柄らしい。 岡村治:宝塚栄町在。1円寄贈。 酒井嘉蔵:中野村在。半紙1300枚寄贈。同名の人物に鳥取県で興行師をしてゐた人がゐる。兵庫県出身で同時代の人物であるから同人の可能性が高い。西伯郡所子大山口劇場・鳥取市の戎屋を経営。また県の興行協会西部支部長を務める。明治24年生。昭和16年に大阪教育紙芝居連盟から『常会と翼賛紙芝居』を刊行した著者酒井嘉蔵も同人か。〔参考〕『鳥取県大鑑』 田中幸正:中野村在。50銭寄贈。 林豊枝:岐阜県蛭川在。40銭寄贈。 編輯小僧次郎吉:本誌の編集者は奥付によると清水威和夫だから、その別称だらう。 向井みのる:印刷者。 【寄贈図書】
『赤旗』:これは日本共産党の機関紙『しんぶん赤旗』ではない。活版刷の「純文芸投稿専門雑誌」の由。発行所は兵庫県有馬郡高平村木器の赤旗社。 『樫の実』:「童謡、民謡等」の雑誌。発行所は和歌山県田辺町福路町7の草笛詩社。 『愛の泉』:「高級夫人雑誌」。発行所は東京府大井町4477の愛の泉社。 【備考】
・「あこがれ」は表紙の表記。本誌内では「憧憬」といふ漢字を用ゐてゐる。 ・もと「篠舟」と題する雑誌であつたが、本号から「憧憬」に改めたといふ(「改題に就いて」)。田園の憧憬者でありたいといふ考へに由来する。 *******************************************
本誌やその関係者に関しては、国立国会図書館や地元兵庫県三田市立図書館、県下の主要な公共図書館及び大学図書館で検索にかけて調べた限りでは有益な情報を得られませんでした。
なほ、『同人誌の変遷』(日本大学芸術学部芸術資料館編)にも記載されてゐませんでした。 残念。 もう少し調べていきたいと思ひます。 |
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2013年12月27日
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