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妄想語訳 鳥の歌

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よしやただ 淵とも積れ 涙川 うき沈むとも 逢瀬あらめや  鷺(サギ)

  15世紀の動物物語『鴉鷺合戦物語(あろかっせんものがたり)』より

【妄想語訳】
ええい、放しなさい、この世迷い者!
めめしい男はワタクシ大嫌いですの。
泣いたって知りませんわ!
自分の涙の川でおぼれたって、ワタクシの立つ瀬に至ることなど金輪際ありません。
失礼!

セバスチャン! 何、ボーっと突っ立てるの?
さっさと屋敷に戻りますわよ。
「はい、お嬢様」

【妄想的解説】
カラス家の御曹司がサギ家のお嬢様を呼び出して告白しました。
それだけなら、まあ年ごろの女の子としてうれしいことでしょうが、カラスくんは全然女心を解さぬ朴念仁のKY野郎だったのでした。
最初は脅迫まがいに関係を迫ってきましたが、プライドの高いサギお嬢様は逆ギレしてしまったのです。
そこで今度は泣き落しにかかったのですが、これが逆効果。
サギお嬢様が完全にイニシアティブをとった状況で、挽回できずにマジ泣きしはじめて、もうドロドロの修羅場になってしまいました。
この歌はその時の歌です。

余談ですが、お嬢様は呼び出されるとき、大好きな「天元突破グレンラガン」を鑑賞している最中でした。
カミラが活躍するシーンを興奮してみているとき、やむをえず中座することになったこともあって、あまり機嫌がよくなかったんですね。
それで「ワタクシを誰だと思っていらっしゃるのパーンチ」という必殺技でKOして、黒執事セバスチャンをお供に帰路についたのでした。

憂きことの のがれて今は 喜びの 涙ほろろと落ち添ふるなり  雉(キジ)

  17世紀の動物物語『勧学院物語』より

【妄想語訳】
これまでは泣いてばかりの泣き虫だったけど、もう大丈夫!
だって今はこんなにうれしい気持ちでいっぱいだもん。
でもどうしてだろう。
こんなにうれしいのに涙がでてきちゃう。

〔妄想的解説〕
アヒルのママさんは子どもを引き連れて川沿いの歩道を歩いていました。
「もー、アンタのせいでいつもいつも橋を使わなくっちゃいけないんだから!」
白いヒナ鳥の中に、一羽だけ茶色い子がいました。
遊ぶ時はいつも白いヒナたちは水面で一緒でしたが、この子だけはひとり水辺に残りました。

そんな悲しい子ども時代を終えたあるとき、その茶色いヒナは緑色の光沢のある黒色の羽に長く凛とした尾のある美しい姿に変わりました。
みんな驚いておりましたが、中でも本人が一番驚きました。
そして鏡に姿を映る自分の美しさに見とれながら思うのでした。
 ―アイドル、誕生…
「憂きこと、悲しいことは消えたのに、どうしてだろう、涙がでちゃう。だって女の子だもん♪」
すると、そこにカワセミくんがやってきました。
「キジくん、キジくん」
「えっ、わたしのこと?」
「そうそう、君はアヒルじゃなくて、キジだったんだよ」
「そっかー、どおりで姿がちがうはずだわ。水にも浮かべないし」
「あと、言いにくいけど、キジのメスは黄褐色だから、君はオスなんだよ」

カワセミくんが水をさしに来る前の、キジくんが自分の美しさに感動している絶頂期に詠んだ歌がこれです。

わが身には惜しき翡翠(ひすい)の簪(かんざし)を たてまつりつつ祝ふなりけり 翡翠(カワセミ)

  17世紀の動物物語『勧学院物語』より

【妄想語訳】
一生懸命バイトしてためたお金だけど、雀先輩に振り向いてもらうためだもん。
思い切って翡翠のアクセを買っちゃった。
喜んでくれるかな?
あ、あの、センパイ!
これ、受け取ってください!
お誕生日おめでとうございます!
スタスタスタ…

〔妄想的解説〕
カワセミくんはバイトでためたお金で、憧れのスズメ先輩(♀)の誕生日プレゼントを買いました。
学校の後のちょっとした時間を使って働いただけだから、あまり貯まらなかったのですが、でも先輩へ気持ちを伝えるために一生懸命働きました。
で、せっかくプレゼントを買ったものの、あげるチャンスがありません。
ある時は電柱のかげから、またある時は校門の隅から先輩の前に出ようとすると、いつも別の学生が贈り物を渡しにきます。
そうです。雀先輩は学園一番の美少女なのです。
(才色兼備で生徒会長で、ついでに少女革命的な人)
そんな人だから、カワセミくんは結局贈れずにひとりむなしく下校することになりました。
すると、校門の前に雀先輩がたたずんでいました。
緊張しながら近づいて行くと、彼女は微笑みました。
「カワセミくん、一緒に帰ろ」
雀先輩は今日のカワセミくんの様子をみて、察してくれていたんですね。

この雀先輩の誕生日の一件を詠んだのが、この歌です。

妄想語訳 鳥の歌

たまたまに 集りの座に いづるとて 晴れの衣を人にかりがね  雁(かり)

  17世紀の動物物語『勧学院物語』より

【妄想語訳】
いつもはお呼ばれされないボクを呼んでくれてありがとう!
とってもうれしいな。
でもどうしよう。ボク、パーティーに着ていくような立派な服なんてもってないよ。
え?これ、ボクに貸してくれるの!?
でもサイズが合わないんじゃない?
う、うそ!ボクのために仕立ててくれたんだ。
あ、ありがとう。やさしいんだね…。

〔妄想的解説〕
雀さんのお宅でホームパーティーが開かれることになり、雁くんもお呼ばれしました。
雁くんは身寄りがなく、カラスのお屋敷に住み込みの使用人となっていたのでした。
そんな身なので、とても着ていく服などありません。
その上、カラス家の人々は日々雁くんを邪険に扱っておりました。
かわいそうな雁くん…。
当日、カラスの一家もパーティーに招待されていたので、派手に着飾って雀家に向かいました。
雁くんがため息を吐きながら廊下のモップかけをしていると、先輩の燕くんがやってきて晴れ着を差し出したのです。
「ほら、そんな顔していないで、この服を着てごらん。きっとよく似合うから」
そうです。日ごろから雁くんを可愛がっている燕先輩が事前に用意しててくれたのでした。
やさしい燕先輩は雁くんに課せられた労働を引き受け、さらにカボチャの馬車をチャーターして雀のお宅に送ってあげたのでした。
この一連の出来事を詠んだのが、この歌です。

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