穴あき日記〜奈良漬のブログ

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国文系の本(学術)

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〈ユーラシアと日本の交流〉
音楽や芸能に関するテーマとしては壮大なものといえるでしょう。
人間文化研究機構が連携してロマニ音楽や唱導・布教活動の文化的側面に関する研究報告書を出しました。
 
『ユーラシアと日本 パフォーマンスと文化 ユーラシアと日本における交流と表象 報告書』
(「ユーラシアと日本:交流と表象」研究プロジェクト発行)
 
(全体趣旨説明)パフォーマンスと文化―ユーラシアと日本における交流と表象
(公開講演)音楽とテクスト・メタファー・コンテクスト
(セッション1)ロマニ音楽の交流と表象
 ・報告1「ロマニ史における最近の研究成果とロマニの芸術への貢献」
 ・報告2「文化的媒介者としてのロマニ音楽家
      ――コソヴォにおける交流と表象のパターン」
 ・報告3「ブルガリアの「チャルガ」=「ポップ・フォーク」におけるロマの位置」
 ・コメントと討論
(セッション2)唱導と布教の国際比較――絵と声と音と
 ・報告1「キリスト教入門教育における絵解き説教:
      16世紀から20世紀までの歴史を振り返る」
 ・報告2「キリスト教絵解きの伝播――極東地域を中心として」
 ・報告3「地獄を語り、地獄を唄う――女性に関する唱導を中心として」
 ・報告4「敦煌の唱導資料と表演」
 ・コメントと討論
(セッション3)パフォーマンスとしての音楽・芸能と演じられる場の諸相
 ・報告1「街頭の立体曼荼羅――中世の唱導芸能の一姿」
 ・報告2「南アジアにおける音楽とトランスロケーション――2つの事例」
 ・報告3「ムハンマド生誕祭におけるガムラン
      ――パフォーマンスを通じた聖人の力の発現」
 ・コメントと討論
(全体総括)
 
この中で個人的に一番興味を惹いたのは「街頭の立体曼荼羅」という研究報告です。
『一遍聖絵(いっぺんひじりえ)』や『遊行上人縁起絵(ゆぎょうしょうにん・えんぎえ)』、社寺参詣曼荼羅などを題材にして、中世日本の街頭での人形劇について論じています。

タイトルに示されているように、口承文芸、中でも昔話・伝説に関する論考や資料を掲載する雑誌『昔話伝説研究』の最新号が出ました。
オーソドックスな桃太郎に関するものから現代の都市伝説まで多彩です。
論考は次の諸編が収録されています。

・桃太郎、世界へ行く
・「巻機山の機姫伝説」の一考察
  ―機姫と出会った男性の目の異常をめぐって
・『重右衛門の最後』における民俗学的考察
  ―田山花袋と柳田国男
・「追いかけてくるもの」研究
  ―諸相と変容

資料には次のものがあります。

・女子高生が知っている不思議な話
・『公学校用国語読本』の昔話資料
  ―日本統治下台湾の国語教科書と昔話(四)
・〔復刻〕西川満・池田俊雄著『華麗島民話集』

ほかに2種の新刊紹介が載っています。

「追いかけてくるもの」は100キロ婆とか首なしライダーなどの話を分析したものです。
「女子高生が知っている不思議な話」も面白い話がいろいろ紹介されています。
テケテケのようなポピュラーなものから、聴いたことのないものまでさまざまです。

そのひとつ―
 グーグル(Google)の綴りのooの1つをGに換えるとパソコンがぶっ壊れるそうです。

誰かやってみてください(-o-;)

先日、「「刀剣伝承と文学」関連資料図書展示(国学院大学図書館)」という記事を載せました。
http://blogs.yahoo.co.jp/warszawa11045/8685348.html

『平家物語』研究の一環として刀剣伝承、とくに「剣の巻(つるぎのまき)」に注目したものでした。
「剣の巻」は中世日本の王権を考える上で重要な物語といわれます。
そのプロジェクトが中心となってまとめた研究報告書がこのたび出ました。
『文学における王権象徴の表現の研究 平成二十一年度國學院大學文学部 共同研究報告』

巻頭カラーの口絵で『舟のゐとく(威徳)』というお伽草子絵巻と『大江山酒呑童子絵貼交屏風(おおえやましゅてんどうじえはりまぜびょうぶ)』を紹介。
『舟のゐとく』は伝本の少ない作品で、舟の由来やそれにまつわる説話をあつめて一巻に成したお伽草子です。
酒呑童子はいわずとしれた日本を代表する鬼ですが、これを屏風仕立てにしているところが面白いですね。
狩野派絵師をはじめ、大江山の題材で屏風にするものはけっこう見られるようです。
ただ本作は当初から屏風絵として作成したものではなく、横型奈良絵本の挿絵を剥がして、屏風に張り付けたもののようです。
奈良絵本の受容の在り方を示す一例として興味深いものです。

これらをはじめ、やく40点あまりの所蔵古典籍の解題を掲載しています。
1点1点に写真を挙げていてありがたいです。

このほか、『平家物語』『源平盛衰記』関連の論考等が載っています。
・新出資料・個人蔵『当道略記』
・平家物語断簡「長門切」続々考
・『源平盛衰記』語彙研究の視点
・源平盛衰記研究参考文献

『研究と資料』最新号

国文系の学術雑誌『研究と資料』第62輯が出ました。
下記の論考、資料が掲載されています。

 真名本『伊勢物語』の現存本の表記
  ―『河海抄』の引用例との比較において―
 冷泉家本『伊勢物語』は金沢文庫本か
  ―金沢文庫本来歴臆断―
 京都大学附属図書館蔵「中くぼ物語」(『雨やどり』)
  ―解題と翻刻―
 埼玉大学蔵『義尚三十首和歌』(仮題)
  ―解題・影印・釈文―

お伽草子『雨やどり』の新たな翻刻資料が出たことはありがたいことです。
また義尚(よしひさ)とは足利義尚公のこと。
文芸に造詣の深い将軍として知られています。
その歌集の新出資料が早速紹介されました。

研究と資料の会
平成21年12月30日発行
ISSN 0389-8121

文学部のある大学の図書館には、多くの古典籍を収蔵しているところがあるものです。
近年はそれらを死蔵させず、積極的に公開するところが多いようですね。
国学院大学もまた明治以来の古い大学だけあって、古典籍が充実した学校です。
そうした所蔵典籍を生かした研究報告書が出ました。
それが『物語絵巻の本文とその享受に関する総合的研究―國學院大學所蔵本を中心として―』という長いタイトルの本です。

『竹取物語絵巻』『伊勢物語絵巻』『住吉物語絵巻』などの王朝文学からお伽草子にいたる絵巻や絵本を対象としたもので、カラー写真も充実していて見ごたえがあります。
2種の『住吉物語』奈良絵本を対照させる試みは有意義です。
古奈良絵本でありながら、なぜか未翻刻であった『物くさ太郎』もついに翻刻されました。
このほか、『源氏物語』の嫁入本や『恋塚物語』屏風の紹介もされています。

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