|
大阪で高校野球と言えば、僕より少し年齢が上の方は浪商なのかもしれませんが、間違いなく僕たちの世代はPL学園。その当時、大阪の高校野球をリードしていたのは「私学7強」と呼ばれた強豪校でした。※私学7強:PL、浪商、北陽、大鉄、近大付、興国、明星
それぞれが強い学校で、たぶん昭和40年代までは横一線だったんでしょう。しかし僕が小学校に入学した昭和50年代に入ってからのPL学園は、それまでの今イチ勝ちきれなかった勝負弱さを完全に振り払い、一気に全国屈指の強豪校に駆け上がっていった時期でした。それも極上のドラマ付きで。
西田、木戸で「逆転のPL」を決定づけたの初優勝(昭和53年)は小学校4年生で。
西川、吉村で「2回目の逆転のPL」のセンバツ初優勝(昭和56年)は、中学校1年生。
榎田で「センバツ連覇」は中学2年生。
そして「桑田、清原のPL」は、中学3年生〜高校2年生。
立浪、橋本、野村、片岡で「春夏連覇」は浪人中。
その過程を目の当たりに出来たのは本当に幸せなことで、一気にPL学園の虜になっていったのでした。そんなPLが最後に甲子園で優勝してから、20年が経過しました。平成になって一度も優勝してないんですよね。その間も「延長17回」など、いろんなドラマを見せてくれましたが、やはり「強いPL」が観たいのです。
そんな訳で「強いPL」の復活を願って、秋季近畿大会の応援企画としてこれまでにPL学園の甲子園の全成績を振り返ってみたいと思います。
(第1回 雌伏の時代)
昭和37年選抜大会(第34回)初出場
▽1回戦
高 鍋 000 200 000=2
PL学園 000 012 00X=3
(高)清ー屋敷
(P)堀川ー羽鳥
▽2回戦
高 知 000 000 000=0
PL学園 101 000 01X=3
(高)岡本ー山崎
(P)堀川ー羽鳥
▽準々決勝
PL学園 000 000 000=0
松山商 000 324 00X=9
(P)堀川、今井、光本ー羽鳥、原田
(松)山下ー梶野
昭和37年選手権大会(第44回)初出場
▽1回戦
金 沢 000 000 000=0
PL学園 302 100 00X=6
(金)水上ー樺木
(P)堀川、今井ー羽鳥、原田
▽2回戦
PL学園 000 001 001=2
日大三 010 001 30X=5
(P)戸田、今井、堀川ー羽鳥
(日)豊永ー鈴木
昭和38年選抜大会(第35回)2回目出場
▽1回戦
首 里 000 000 000=0
PL学園 003 000 41X=8
(首)玉那覇ー伊佐
(P)戸田ー高松、中崎
▽2回戦
北 海 010 010 210=5
PL学園 012 000 000=3
(北)吉沢ー牛戸
(P)戸田ー高松、中崎
昭和40年選抜大会(第37回)3回目出場
▽2回戦
PL学園 010 010 101=4
荏 原 000 000 200=2
(P)加藤英ー福島
(荏)和田ー中村
▽準々決勝
高松商 200 000 111=5
PL学園 000 000 101=2
(高)小坂ー松原
(P)加藤英ー福島
昭和41年選抜大会(第38回)4回目出場
▽1回戦
PL学園 001 000 010=2
中京商 040 010 00X=5
(P)加藤英ー三島
(中)加藤ー矢沢
※中京商=中京大中京
昭和45年選手権大会(第52回)2回目出場 初の決勝進出
▽1回戦
磐 城 000 000 010 00 =1
PL学園 000 000 100 01X=2
(延長11回)
(磐)木村ー田村
(P)新美ー野村
▽2回戦
PL学園 200 000 000=2
銚子商 000 000 000=0
(P)新美ー野村
(銚)窪田、野口ー飯島
▽準々決勝
大分商 000 000 000=0
PL学園 200 004 10X=7
(大)小川ー後藤
(P)新美、田代ー野村
▽準決勝
高松商 000 010 004= 5
PL学園 210 010 120X=16
(高)大北、渡辺、大北ー細川
(P)新美、田代ー野村
▽決勝戦
東海大相模 020 132 200=10
PL学園 010 102 020= 6
(東)上原ー若林
(P)新美、田代ー野村
昭和46年選手権大会(第53回)3回目出場
▽1回戦
PL学園 000 200 001=3
郡 山 200 014 10X=8
(P)谷口、田代、谷口、佐野、辻林ー中村
(郡)川畑−福田
昭和47年選抜大会(第44回)5回目出場
▽1回戦
苫小牧工 000 000 000=0
PL学園 000 010 10X=2
(苫)工藤ー影山
(P)前田ー園田
▽2回戦
高知商 201 000 000=3
PL学園 000 010 000=1
(高)益永ー沖田
(P)前田、辻林、平山ー園田
昭和51年選手権大会(第58回)4回目出場 惜しくも準優勝
▽2回戦
松商学園 000 000 000=0
PL学園 000 100 00X=1
(松)手塚ー坂神
(P)中村ー黒石
▽3回戦
PL学園 001 000 000=1
柳川商 000 000 000=0
(P)中村ー黒石
(柳)久保ー末次
※柳川商=柳川
▽準々決勝
PL学園 002 002 005=9
中 京 000 102 000=3
(P)中村ー黒石
(中)千賀ー坂本
【本】中村(P)
▽準決勝
PL学園 000 200 000 01=3
海 星 000 001 001 00=2
(延長11回)
(P)中村、米村、中村ー黒石
(海)酒井ー吉武
▽決勝戦
PL学園 000 300 000 00 =3
桜美林 100 000 200 01X=4
(延長11回)
(P)中村ー黒石
(桜)松本ー渋谷
※父親に連れて行ってもらったプールのラジオで聞いていました。PLが圧倒的に有利の下馬評だったと記憶しています。延長になってもまさか負けるとは周囲の誰もが思っていなかったようです。
ちなみに桜美林の松本投手は、現千葉経大附の監督です。
昭和53年選抜大会(第50回)6回目出場
▽1回戦
印 旛 000 000 000=0
PL学園 102 000 01X=4
(印)菊池ー金井
(P)西田ー木戸
▽2回戦
南宇和 010 000 000=1
PL学園 040 001 00×=5
(南)田中ー都築
(P)西田ー木戸
【本】西田(P)
▽準々決勝
箕 島 000 101 000=2
PL学園 000 000 000=0
(箕)石井毅ー嶋田
(P)西田ー木戸
※箕島との甲子園での初対決でした。鶴岡監督時代のPLは豪快さと脆さが同居しており、箕島の細かい野球を苦手にしていました。箕島のバッテリーは、翌年に春夏連覇を達成しました。でも、PLも箕島もあわせて、この試合のバッテリーの4人が全員プロ入りしてるんですね。凄い。
昭和53年選手権大会(第60回)5回目 逆転のPLで初優勝 !
▽2回戦
日 川 000 000 002=2
PL学園 100 001 03X=5
(日)石川ー古屋久
(P)西田ー木戸
▽3回戦
熊本工大高 000 000 000=0
PL学園 002 000 00X=2
(熊)猪口ー上田
(P)西田ー木戸
【本】西田(P)
※熊本工大高=文徳
▽準々決勝
県岐阜商 000 000 000=0
PL学園 001 000 00X=1
(岐)野村ー藤田
(P)西田ー木戸
▽準決勝
中 京 000 101 011 000 =4
PL学園 000 000 004 001X=5
(延長12回)
(中)武藤、黒木、武藤ー阪本
(P)西田ー木戸
※「逆転のPL」、「奇跡のPL」と呼ばれた試合。この試合がその後のPLの全ての始まりだったかもしれません。中京は3回戦で箕島、準々決勝で天理と近畿勢を破っており、こども心に強い!というイメージが強烈に残っていました。それだけに、途中までの展開にやっぱりPLでもダメか。。。と諦めていました。ポイントは9回の投手交代だったかもしれません。中京の2番手の黒木が緊張からかストライクが入らず、守備についていた武藤が戻りましたが流れが完全に変わりました。
▽決勝戦
高知商 002 000 000 =2
PL学園 000 000 003X=3
(高)森ー坂上
(P)西田ー木戸
※まさか同じことが2日も続くなんて!大阪中、いや日本中がPLに熱狂した試合。今でもレフトの頭を越えていくサヨナラツーベースのシーンを鮮明に覚えています。そして高知商の2年生エースの森投手の試合後の号泣も忘れられません。
昭和54年選抜大会(第51回)7回目出場
▽1回戦
中京商 000 300 001=4
PL学園 200 000 04X=6
(中)檜垣ー和田
(P)中西ー山中
【本】山中(P) 檜垣(中)
▽2回戦
宇都宮商 100 000 500 0 =6
PL学園 200 000 040 2X=8
(延長10回)
(宇)笈川ー上田
(P)中西、竹中ー山中
【本】小早川、阿部2(P)
※従兄に連れられ、甲子園で観戦していました。8回表が終わって6−2と劣勢の試合でしたが、前年を彷彿させるような同点劇、そしてサヨナラ劇を見せてくれた試合でした。前年と違ったのは、後に共に広島で活躍した小早川が1本、阿部が2本のホームラン攻勢を見せたこと。「強打のPL」の原点の試合でした。
▽準々決勝
尼崎北 000 010 000=1
PL学園 100 200 13X=7
(尼)田中、楢原ー安永
(P)中西ー山中
【本】阿部(P)
※阿部が大会新記録の3本目のホームランを記録した試合でした。今大会初めて完勝した試合でもありました。ちなみにこの試合のあと雨が強くなり、第4試合の東洋大姫路ー池田の試合は、球史に残る泥んこ状態のグランドでの試合となりました。田んぼのようなグランドでボールが悉く止まってしまったのを覚えてます。9回にみせた池田の猛追も懐かしいです。
▽準決勝
PL学園 100 020 000 0 =3
箕 島 000 100 002 1X=4
(延長10回)
(P)中西、阿部ー山中
(箕)石井ー嶋田宗
※またしても箕島にやられた試合でした。それも9回に追いつかれ結局サヨナラ暴投で負けるという、いつもの逆のパターンで。この大会、4強に残ったのがPL、箕島、浪商、東洋大姫路と全て近畿勢でした。浪商には牛島ー香川のバッテリーがおり、試合前から徹夜組が殺到し事故も起こるなど、空前の持ち上がりをみせました
|