「はじけろ煎茶道」

「愛と勇気の煎茶」を目指す松月流家元渡辺宗敬のblogです。煎茶の心は、和のこころ。超保守的解釈で煎茶道を志して居ります。

煎茶のはなし

すべて表示

《煎茶のはなし》第50回高松宮妃癌研究基金奉賛煎茶会@熱田神宮

イメージ 1

《煎茶のはなし》第50回高松宮妃癌研究基金奉賛煎茶会

ご 挨 拶
 本日は、熱田神宮へお越し下さいまして、高松宮妃癌研究基金奉賛煎茶会へのご参加ありがとうございます。この会も、敬月宗匠の甲状腺癌発症を機に、初代宗敬宗匠が始められて、早や五〇回の記念大会を迎えるに当たりました。長年に渡る皆様のご協力に感謝申し上げるものです。
 この五〇年の歴史の中で、十分とはいかないものの、癌撲滅と言う夢に共感して、出来る限りのご協力をさせて頂いて参りました。嘗ては、その高松宮妃殿下にもご高覧頂く機会を賜り、また同財団よりは、二度に渡る表彰と言う栄誉にも与る事と為りました。私自身と致しましては、高円宮殿下同妃殿下ご夫妻のご臨席の下、皇居近くにありますパレスホテルでの表彰式に妻と二人で出席させて頂き、宮様の温かな眼差しとその感激は、生涯に於ける名誉と心に刻んで居ります。これも、初代・二代家元を始め、諸先輩方のお蔭であり、松月流全員の名誉でもあります。この思いを、益々の精進へと繋げ、次の世代へと引き継いで参りたいと願うものです。
 さて、今年度は、ノーベル医学賞を本庶佑京都大学特別教授が受賞と言う嬉しいニュースが飛び込んで参りました。癌治療に、外科治療・抗がん剤治療に続く第三の方法とし免疫療法が確立されつつある中での受賞に、我々国民は、新しい希望を持っての喜びと為りました。本庶博士の研究を基に作られた「オプジーボ」と呼ばれる薬は、癌治療の革命とまで言われて居ります。登場した当時は、大変に高額で誰しもが手を出せる薬ではありませんでしたが、現在では保険の適用も受けられ、多くの方の命を救ってくれて居ます。確かに、総ての癌に効果が在ると言う訳ではありませんが、より多くの方に、生きると言う方法の選択肢が増える事は、嬉しい事であり、益々の医学の進歩を祈って居ります。
癌は誰しもが罹る病気であると同時に、今や癌は不治の病では無くなりつつあります。人間は、いつか必ず死に至る存在です。けれど、精一杯生きて、その生きた証を残して、最後の最後まで魂を輝かせて生きていきたいものです。今日の一煎が、皆さまの生きる力と為り、病に負けない力の源と成ります事を願い、精一杯務めさせて頂きます。
煎茶道 松 月 流 家 元 渡 辺 宗 敬    


今年も熱田の杜に松月の仲間が集い、高松宮妃癌基金への募金をお願いするチャリティーのお茶会を開催する事が叶いました。今回で50回と言う記念すべき歴史を誇る茶会とも為りました。今年は、11月3日文化の日の開催ですが、この日は戦前なら明治節、明治天皇の誕生日に当たり天長節に当たります。奇しくも、昨年は12月23日と今上陛下のお生まれに成られた日に開催と2年続けての目出度い日に茶会をさせて頂きました。

この頃では、祝日も変な名前に変わってしまい本来の趣旨が分からないものが沢山あります。この先、11月23日は勤労感謝の日と成ってしまいましたが、本来なら新嘗祭のお祭りです。秋の収穫に感謝を捧げ、1年の労をねぎらう日です。お米とお茶は、日本人に取って最後の砦だと思って居ります。この素晴らしい文化を大切にしてこそ、日本人に生まれた甲斐があると言うものです。

都会では、ハロウィンに浮かれて暴動にまで発展した渋谷の例がありますが、そんな異文化に現を抜かすのではなく、一煎のお茶を以って心清らかに暮らして頂きたいと心から願うものです。我が国では、亡くなられた方は須らく神仏へと成るお国柄です。この世に情念を残して、ゾンビに等成らずに立派に成仏して参りましょう。

・・・と、まぁ、こんな話をさせて頂きながら一煎楽しませて頂きました(^^)v



煎茶席全景
イメージ 2

今年は、名古屋教場の先生方とアイディアを出し合いながら席を作らせて頂きました。昨年は、本部火曜教場の先生方との合作だったのですが、皆さんの意見を聞き過ぎて纏まりの無い席に成ってしまった反省を活かし、程好くまとめさせて頂きました。自分では、中々にお気に入りの席飾りが出来たと自負致して居ります(笑)。



床飾り
イメージ 3

床の間には、黄檗山万福寺第52代管長道元猊下の「風景一時新」を掛けさせて頂きました、本来なら冬が過ぎて新しい春がやって来ると言う意味かも知れませんが、癌や難病を克服して、また第二・第三の新しい人生を歩んで欲しいと言う気持ちを込めて、こちらの軸にさせて頂きました。花は、京焼の名工5代清水六兵衛の伊賀焼きに、暮れ行く秋の景色を映して、ニシキギやツワブキ、ムラサキシキブ等々を生けさせて頂きました。



書院飾り
イメージ 5

書院の方には、この頃特別にお世話に成って居ります「馬骨子才林」先生の袱紗と普段使わないお茶碗を展観させて頂きました。こちらは、後日折角なので別記事にて詳しく紹介させて頂きます。二代竹春、初代竹泉、等々アレコレ飾りました。また、踏込床には、フデ柿を中心に、秋の果物盛をさせて頂きました。



道具飾り
イメージ 8

イメージ 4

今回は柄杓点前をやろうと言う事で、こんな感じで木目も鮮やかな黒柿で設えた「養怡棚」を中心に道具組みをさせて頂きました。特にお気に入りは、春日神代杉を使ったと言う結界(炉屏)で、薮ノ内高達斉の作品で、日本煎茶工芸展文部科学大臣賞受賞作で、非常に華奢ながら他の道具に負けない力強さをもつ名品だと思います。その他にも、先代加藤清昌作の銀襴手人物画の急須も、他を圧倒する作品で大好きな一つです!!



席中風景
イメージ 6

お茶は、滋賀県の中川誠盛堂茶舗の「朝宮茶」を淹れさせて頂きました。「おくみどり」と言う品種で、非常に香りの良いお茶で、その香りに負けない甘さを持つ美味しいお茶です。お菓子は、地元豊橋の童庵に椿を模した可愛らしいのを作って頂きました。お香の香りとお茶の香りに、癒しと幸せ気分に包まれて笑顔満開でした!!



席主一同ありがとうございました!!
イメージ 7

今回は、50回の記念茶会と言う事で、超ベテランの先生方に頑張って頂きました。毎回思うのですが、席を持たれる先生方と朝一番でお会いすると光輝く幸せオーラに包まれてます(笑)。この喜びの輪を若者へと上手に繋いで行ければと思います。そして、癌の撲滅を目指し、皆々様の益々の健康とご長寿を願うものです。

無事の開莚!!ご参加&ご協力、ありがとうございました!! …by so-kei♪

その他の最新記事

すべて表示

心の中に希望を持ち続ける限り!〜、         人は前進するものである!・・・ 日本を愛する人々に希望が芽生えれば!〜、     日本国の再生には手が届く・・・ 今日は、天 ...すべて表示すべて表示

《トライアスロン日記》さくらおろち湖トライアスロン@総集編 平成30年9月2日(日)に参加しました「第3回さくらおろち湖トライアスロン大会」の総集編です!! いつもながら、忘れた頃にやって来るトライアスロンレー ...すべて表示すべて表示

天皇彌榮(すめらぎいやさか) 拙ブログへお越しくださり感謝をもうしあげます。 平成最後の明治節の日です。明治、大正、昭和の御代を過ぎ、畏くも今上陛下の御代も残すところ僅かになりました。 本年は 王政復古の ...すべて表示すべて表示


.


みんなの更新記事