《煎茶のはなし》流祖忌献茶式&研究会「文房清玩の世界」
2月3日(日)節分の日に、流祖忌献茶式と研究会を合わせて開催させて頂きました!!
今月14日は、我が流派に取りましては、バレンタインデーよりも大切な初代家元の生誕祭であり…
同じく18日は、亡くなられた流祖忌と言う事で、皆さんと一緒に心一つに献茶式を挙げさせて頂きました。
私に取りましては、良き祖父であると共に、厳しくも優しい師匠と弟子と言う関係で…
大勢の皆さんにお越し頂き、遺愛の文房具を沢山飾らせて頂き良い供養が出来た思いで御座います。
私が言うのも何ですが、初代宗敬は詩書画の全てに精通し、文人趣味を体現なされまして…
お茶もお道具も大変に好きな方で、正に煎茶道の家元をするべく生まれた方だと尊敬致して居ります。
そして、話し好きな人懐っこい方で、いつまでも心の中に残る方でした(^^)v
続く父の後を継がせて頂き、三代目家元として不甲斐無い人生ではありましたが…
初代・二代の志を正しく継承出来るのは私を於いて他に無いので、今一度心を引き締めて精進させて頂きます。
そんな私にも一つ二つは取り柄があるもので…
一つは、真面目にコツコツと一所懸命に、何事にも取り組む事です。
しかし、いつもやる気の空回りの様な人生なんですが…
お陰様で、今回は初代に背中を押して貰った思いで、久し振りに痺れる仕事をさせて頂きました!!
お越し頂きました方も満足の一日だったと思いますが…
内緒の話、準備は大変でしたが、多分私が一番楽しく過ごさせて頂きましたよ
![]() 流祖忌献茶式
一煎のお茶に心を込めて…
今回は、床の間には、煎茶の神髄とも呼べる黄檗蒲庵禅師の「清風八極に生ず」を掛けさせて頂き、初代家元を偲んで一輪のカトレアの花を飾り、如意・払子を合わせ「悟道」の画題の元、花を生けさせて頂きました。お点前は、遠く北陸から駆け付けて下さった石田先生にお願い致しまして、優雅な所作に、参列者一同清風吹き抜ける心地良い一時を共有する事が叶いました。初代家元も天上にてさぞやお喜びの事だったと思います。
研究会風景
今回は、大勢のご参加を頂きましたので寺子屋スタイルでの開催です!!まさに、満員御礼と成りましたが、皆さん熱心に講義を聞いて下さいまして、私自身も気持ち良くお話をさせて頂きました。用意した資料と実物を居り交えながら、時々笑いも挟んだりして、楽しくて気が付いたら1時間以上も熱弁を振るって居りました(笑)。
文房具の展観
文人多癖と言う言葉があります。「癖(へき)」とは、嗜好品に対する執着、偏愛の事だそうですが、今風に言いかえるとすれば、マニアやオタクにあたります。中国の文人たちの癖好のあり様は、今なお語り継がれるところですが、なかでも王羲之の鵞癖、陶淵明の菊癖、李白の酒癖、陸羽の茶癖、蘇東坡の談鬼癖、米芾の石癖、などが有名です。日本の文人でも、富岡鉄斎は癖好の士として知られています。書癖、考証癖、茶癖、煙霞癖(旅行癖)、富士癖、東坡癖、金石癖、印癖、墨癖等々数えきれない程の趣味を抱えてらっしゃいました。その鉄斎も憧れた董其昌は文人の生き方として「万巻の書を読み、千里の道を行くが如し」と道を示されました。正に、初代宗敬は、それを実践されました。そして、この研究会を主催するに当たり、改めて当流派に所蔵される文房具を見直す中で、その点数の凄さに感心致しましたが、それよりも、私の祖父でもある初代家元の煎茶道に掛ける熱い情熱と直向きな思いに出会う事が出来まして、私自身更なる精進を誓う事と成りました。私自身は、文人癖、煎茶癖、松月癖を極めまして、更に大勢の方へとこの楽しみを伝えて参りたいと願うものです!!
茶室での文房具飾り
床の間にて
文房具机にて
今回の研究会は、皆さんの熱意に後押しされて、喋りも滑らかに内容も充実する事が出来まして、今風に表現するならば「神会・カミカイ」とも言える素晴らしい会と為りました。ありがたい事に、私の中に初代家元であるお爺ちゃんが降臨して来てくれたかの如く、皆さんに沢山の大切な思いを伝える事が出来ました。こちらは私の作った自慢の茶室なんですが、そこに初代の教えを守り、ホンの少しですが私自身の魔法のエッセンスを加えて二種類の文房具飾りを提案させて頂きました。不肖三代宗敬、会心の作と自負致して居ります(笑)。
流祖忌献茶式&研究会にご参加、ありがとうございました!!とても楽しかったです |
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