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そんな某国の総理大臣は、漫画がお好きらしいですが、今回は、そのまんがのお話です! 私は、人生の一時期、道に迷い彷徨っていた事があります(今でもか?)。 そんな時期、本の中に逃げ込んで現実逃避をしていた私に優しく生きる事の素晴らしさを 諭してくれたのが太宰治さんでした。 太宰治さんといえば“青春のはしか”と呼ばれ、 若者が青春のある一時期、猛烈に信者になる作家さんですが… 私が出会ったのは、27歳の時でした(笑)。 無頼派、デカダンス、放蕩者、アル中・麻薬中毒、自殺、心中… とマイナスなイメージも先行する人物でもありますが、私自身は心根の優しい人物だと信じています。 青森県の金木町の全国でも有数の資産家に生まれ、何不自由する事無く育つにも拘らず、 若い頃から自殺未遂を繰返すこと少なくとも四度… 最後は、女房・子供を残して、余所の女と玉川上水に身投げをするんですが、 この時、既に結核に冒され吐血が酷く、死期も間近だった事は皆さん意外にも知らないと思います。 彼の小説を読めば「死にたい」なんて思いは少しも見つかりません! 残り少ない自分の人生を懸けた最後の世間に対する贖罪… キリストと同じく自らの死を持って伝えたかったのは、 「俺が代わりに死んでやる、だからお前達は自分の人生を生き抜け!」 と言うメッセージに違いありません。 「死にたい」と言う自殺願望の、その言葉の裏には「生きたい・生き残りたい」と言う本当の願いが隠されているんだと言う事を教えてくれます。「死にたくない」「死んじゃいけない」頑張れ!頑張れ!と読者を励ましてくれるのが、斜陽であり人間失格の一番大切な彼の主張の筈です。 まぁ、太宰治や彼の作品については賛否両論、様々な解釈がありますが、 私の心の中には、実に優しさと輝きを持って入り込んできました…そして、今の私があります! けれど、この“まんが”には、何一つありませんでした。 あるのは、気持ち悪い主人公の変な顔…。 この“まんが”を所望した我妻の感想も一言「キモイ」 一緒に鬱と闘った彼女に1時間程掛けて太宰の素晴らしさを説いてみたものの分かってもらえたのか? 昨年は、太宰治没後60年。今年は、生誕100年と話題の様です! 様々な企画が用意されています。気になる方は是非まんがでなく小説をお奨めします! でも、太宰なんぞに頼らずとも、一番良いのは彼女のように、 いつも笑顔を絶やさない事だと思います♪…と感謝を込めて惚気ておきますね(笑)。 最後に、当時深夜のファミレスで朝の4、5時頃まで太宰の話を長々と聞かされた悲劇の友人一同に お詫びを申し上げてこの記事を締めさせて頂きます。申し訳ございませんでしたね! 結論:漫画には漫画の良さがあります!なにも小説を“まんが”にするこたねぇ〜よ(笑)。by so-kei♪
※人生が辛い人、人生に疲れた人、私と一緒に頑張りましょうね! |
BOOKS
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「アカペラ」新潮社 山本文緒・著人生がきらきらしないように、 明日に期待しすぎないように、 生きている彼らのために。 ひたむきに、健気に、静かにそーっと生きているあなたに、 切ないほどの優しさがゆるやかに胸にしみ入る珠玉の小説集。 いつからこの国は、夢見ることすら許されなくなってしまったのだろう…。 確かに、昔から「知足」足るを知ると言う言葉はある。 限られた人生、今この瞬間、この現状を受け入れることは重要だ。 けれど、明日の未来までも諦める必要がどこにあるのだろうか? 残念ながら、この国には、何かそんな重たい空気が漂っている…。 テレビ、新聞、雑誌は暗いニュースばかり、 電車の中でも、リストラ、残業カットに債権回収と不景気な話ばかり聞こえてくる。 そして、この本に描かれる主人公達も華やかな所は何一つ無い…。 間違っても少女マンガのキラキラした瞳のキャラクターは似合わない。 帯に書かれる様に、ひたむきに健気に暮らす市井の恋愛。 報われる事がすべてじゃない…。 だけど、だけど…。 「誰かが幸せになると、他の誰かが不幸になる」何て言葉がある。 これだけ世の中が自由と我が儘で溢れると、誰かがその後始末をしなくちゃいけない…。 それなら、それは私の仕事だと言わんばかりの物語。切ないほどの無常観の漂う小説。 この時代の切羽詰った行き先のない侘しさなのか? それとも、こんな時代だからこそのミステリーのようでもある…。 恋ほどミステリアスなものは他に存在しない(笑)。 この物語は、それぞれ登場人物の心模様がそれぞれの言葉で語られる。 急に切り替わるのでハッとさせられるが、それも面白い。 生きていると、時々「この人は何を考えているのだろう?」等と心の中身が見てみたい時がある。 そんなスケベ心を上手に刺激しながら物語りはすすめられる。 ハッピィエンドとも違うが、誰かを傷つける事無くキレイに落ちが付く。 心に優しさが残るか?と言えば、虚しい空気の方が多く残る… けれど、何故か嫌味でなく、もう一度読みたくなる不思議な空気だ。
そして、心模様は見えないから美しいものなのかもしれない…。 今まで、人の恋路に興味は無かったが、読んでみると恋愛小説もはまりそうです(笑)。so-kei♪
※あおちゃんのお茶話でご紹介いただきました! |



