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ろんぐろんぐたいむはろう

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「魚のアタマ考察」第二弾。お見苦しい単語を連発します。ごめんなさい。




職場で、キライな男性の言動に<のみ>ことさら目くじらを立て「それってセクハラです!」と叫ぶ女性がいたら、どう思われるだろうか。
しょーじき言って、私はいただけない。「それもセクハラです!」と怒られること覚悟で「君にセクハラする勇気は誰にも無い」くらいのイヤミはぜひ言いたい。いただけない理由は、こうだ。

彼女が、バカだからだ。ただのバカではない。マルチなバカだ。
(女性をバカと呼ぶのは気がひけるので、おバカさんにしておきます)

以下、おバカさんのマルチぶりを、ざっと挙げてみる。
(1)【セクハラ】を適用する相手をスキキライで臆面もなく選り分ける、その自己中さ。
(2)【セクハラ】さえ唱えれば道理は自分のほうにあると思い込んでいる、その幼稚さ。
(3)【セクハラ】認定要件はよく知らないがフィーリングで言ってみる、その適当さ。
(4)【セクハラ】認定要件の一項でも満たせばそーらみたことかと大騒ぎする、その姦(かしま)しさ。
(5)(4)によって発生するであろう大嵐を予見できない、その想像力の無さ。
(6)(5)の大嵐を自ら収束させる交渉力が無いまま開戦の火ぶたを気って落とす、その迂闊さ。

彼女にとって、男性の行為は「セクハラ」と「非セクハラ」の二つしかない。相手の行為が「セクハラ認定要件」にひとつでも該当すれば、それはもう立派なセクハラである。さらにセクハラは犯罪に近い悪行であるから、どう報復しようが自分の行為は正当防衛なのである。
嗚呼なんて明快なロジック。おバカさんでもわかるロジックはこうあるべし、とういお手本です。

この嗚呼明快ロジックで攻められた相手もおバカさんだと、こういう展開になる。
「オレの行為は、認定要件のこれとこれには当てはまらない、だからセクハラではない!」
両者の土俵は同じである。土俵だけは。おのおのにとって都合よく解釈できる要件のみを指差し「当てはまる」「当てはまらない」と延々やりあうすれ違い相撲だが。いつのまにやら議論の大切な論点はどこかに吹っ飛んでいる。
 ◆被害状況(範囲・深度・継続期間)の事実および経緯がどうだったか
 ◆被害者を救済する手立てはあるのか
 ◆今後も再発する危険があるのか、あるとすれば予防する方策はあるか
そんなこたぁもはやどうでもよく、両者と観客の関心事は、この勝負に「セクハラ」というアピール度抜群の【タイトル】を冠することができるかどうか、それだけだ。

あぁ魚臭い。人々をこんな狂騒劇に駆り立てるモノが【魚のアタマ】でなくてなんなのよ。

セクハラにかぎらない。
「それってパワハラです!」とか「それって名誉毀損です!」とか「それって著作権侵害です!」とか「それってチェーンです!」とか「それっていじめです!」とか、見渡せば【魚のアタマ】はゴロゴロしている。この世から完全撲滅されるべきと信じられている数々の【名前】たち。
私はこういった【名前】を軽視しているのではない。【名前】の使い手のおバカさんぶりを指摘しているだけです。

たとえますれば。
「象さんはね〜、すっごく大きくて、ながーいお鼻が付いてて、動物園にいる生き物よ〜、怪我するから近寄っちゃダメよ〜」と聞いた子どもが、相撲取りも掃除機も動物園にいるサルも象さんだと言い張り、さらに、この危険極まりない敵めらをいつか成敗してくれるわと黒々しい陰謀を巡らせている、そんなさまに似てやしませんか。
「象さん」の特徴を並べ挙げているにすぎない複合的要件をバラし必要十分条件として使う、そのおバカさんぶり。注意喚起のための文言に過剰な正義感を奮いたたせ「象さん」をこの世から葬り去ろうと誓う、そのおバカさんぶり。
【魚のアタマ】は「象さん」ではない、子どもが抱いている「象さん像」のほうだ。




不法行為かどうか判断が難しい、つまりセーフとアウトの「境界」が曖昧な行為、しかし個人の尊厳を傷つけ深刻な人権侵害に発展しかねない不当な行為が、世の中にはたくさんある。
ときには巧妙な悪意や不実さによって、ときには悪意とまでは言えない鈍感さや不注意によって、ときには取るに足らない小さな悪意や鈍感さが集団の束となることによって、引き起こされる。

この捕え難い厄介な敵に対抗するために【定義された名前】たちが生まれた。
被害の実態を取りこぼすことのないよう、認定要件は幅広く定義されていることが多い。新たな被害の発生を抑止するために、行為者を断罪するような厳しい文言で啓発されていることも多い。

【魚のアタマ】信者達は、そこに目が眩んでいる。
【名前】の定義範囲は知っているが、個々の認定要件には軽重があるということ、複合的であるということが見えない。【名前】で糾弾される典型的な(つまり最も悪質な)ケースは知っているが、大多数のケースは微妙でグレーなものであるということが見えない。【名前】によって他人の弱さ愚かさを糾弾するすべは知っているが、そのどうしようもない弱さ愚かさは自分自身の内にもあり、別のカタチで外に表出しているだけかもしれないといういことが見えない。

かく言う私もまた、きっと【魚のアタマ】を持っている。目が眩んでいる。自覚していないだけだ。
どうすれば【魚のアタマ】を攻略できるのか。私は強烈な【名前】に支配されることなく、それらを適切にコントロールできるのか。
社会に出て、想い惑って、考えて、私は自分なりの手法を身に付けたと思う。しかしまだ不十分だ。
今回の異文化交流議論をとおして、新しい手法をいくつか見つけた。まだまだ見つかりそうな予感がする。

議論て、ほんとうに、素晴らしいねぇ。




あ、そうそう。冒頭に上げた「セクハラ連呼女性」は、【魚のアタマ】攻略にあたり私が捏造した仮想モデルです。念のため。

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