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奇跡の輝き

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医師のクリス(ロビン・ウィリアムス)は愛する妻アニー(アナベラ・シオラ)と二人の子供に恵まれて、幸せな日々を送っていたが、ある日不慮の事故で子供たちを失い、悲しみに沈む。ところが、彼自身も事故で命を落とし、天国へと召された。天国は想像を絶するほど美しくロマンティックなところだ。そこで、かつての恩師アルバート教授(キューバ・グッディング・Jr.)と出会い、歓喜に浸るクリスだったが、残されたアニーが悲しみのあまり自殺してしまい、地獄へと落ちたことを知る。そして、クリスはアニーを救うために天国を出て地獄へと旅立つ決心をする。アルバートは彼を死後の世界の道案内人トラッカー(マックス・フォン・シド)の元へ連れて行くのだが・・・。

この映画は2005年に公開され,その年の日本アカデミー賞を独占するなどの大ヒットとなりました。

この物語は,戦後の高度成長期を迎える前の昭和30年代が舞台となっていて,今の人間が忘れてしまったものを思い起こさせてくれる人情味豊かな作品です.

この映画の原作になったのは,西岸(さいがん)良平さんという漫画家が書いた「夕焼けの詩−三丁目の夕日」というまんがで,私の以前からの愛読まんがのひとつです。

このように,まんがの原作をもとにして映画やドラマを作った場合,ファンにとっては原作のイメージとかけ離れたものになることが多く,がっかりさせられることがよくあるのですが,この映画は原作のいいところは残しつつも,登場人物の設定や性格などを変更して原作とは一味ちがう中身の濃い作品に仕上げられています。
私は,この映画は,山田洋次監督,高倉健主演の「幸せの黄色いハンカチ」と並んで日本映画史上に残るすばらしい作品だと思っています。

作品に関してはご自分で見ていただくとして,ここでは,映画とまんがとでの登場人物のちがいに注目してみたいと思います。

・一平
映画では少しおとなしい感じのところがありましたが,まんがではこの作品の主人公的存在で,少し落ち着きに欠けますが,行動力とリーダーシップがあります。また,冒険好きで,そのため周囲の人たちに迷惑をかけることもよくあります。

・一平のおとうさん(鈴木オート社長)
映画の迫力満点の姿とちがって,おとなしくて気は小さいが,やさしい性格の持ち主です。よく出てくる割にはあまりめだたないことが多く,地味な存在です。おかあさんには一目惚れしたようで,結婚する前には自分の食べ物をおかあさんにあげてしまい,自分は腹をすかせていたという,けなげな人です。

・一平のおかあさん
イメージ的には映画とはあまりちがいがありません。美人でしっかりしていて,鈴木オートを影で支えています。結婚する前には,将来を約束していた人がいたのですが,戦争で消息がわからなくなったため,周囲の人の勧めもあり,自分になにかとやさしくしてくれるおとうさんと結婚しました。(この話は続編で取り上げられています)

・六さん
映画が女の子だったのに対して,原作では男の子の設定になっています。田舎から出てきた「いもにいちゃん」という表現がぴったりしていますが,まじめで努力家です。髪の毛が目のところまで垂れ下がっているため,見た目はもっさりしていますが,髪の毛を上げるとかなりのイケメンになります。一度イケメン顔のまま,レンタカーを借りて海に行きナンパをしようとしますが,いいところのお坊ちゃんのふりをしたため,せっかく知り合った子と二度と会えないようになってしまいました。

・茶川竜之介
映画では吉岡秀隆さんが演じており,30歳代のように感じますが,原作では50歳くらいの設定になっていると思います。東大を卒業していて,同級生には大臣や会社の重役などの著名人がいるのですが,自分はしがない駄菓子屋のおやじということでかなりひねくれています。しかし,赤の他人の淳之介を引き取って育てるといったような優しい一面も持っています。(実は,雰囲気や性格など,私と似ているところがあります)

・淳之介
映画では一平よりも重要な役を演じていますが,原作ではあまり登場することはありません。竜之介の心の奥にあるやさしさを理解している数少ない人物です。

・ヒロミ
映画では薄幸の美人として描かれていますが,原作ではかなりしたたかな女性で,金のためなら結婚詐欺まがいのこともします。しかし,おおらかな性格で,どこか憎めないところがあります(おそらく血液型はO型でしょう).箱根に父親を探しに行く話では,父親と思われる人物と出会うのですが,直後にその人物が急死してしまい,真偽のほどはわからずじまいとなってしまいました。

・タバコ屋のおばあちゃん
先に夫を亡くし,息子も戦死してしまったため,ひとりで細々とタバコ屋を営んで生活しています。かなり新し物好きで,いつも自転車に乗っているバイタリティにあふれたおばあちゃんです。未来にタイムスリップする話では,未来の三丁目は昔の面影はまるでなく,他の場所に歴史的町並みとして保存されていました。そこでおばあちゃんは,歴史の生き証人として管理人をしている未来のおばあちゃんと出会うことになります。



この物語のあと,日本は高度経済成長を遂げることになるのですが,今の日本の現状を考えると,私たち現代に生きる者,そして,これから生きていこうとする者にとって,失われてきたものはあまりにも大きかった,そんな気がします。

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