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300m上空に浮かぶ風力タービン、実証実験へ

2014.4.2 14:00 (産経)エネルギー
 アラスカ州で、飛行船型で空中に浮かぶ風力タービンの商業化実証が行われる。風力発電では通常、大掛かりな設置工事が必要だが、BATではこうした工事が不要で、上空の強風を使う効率的な発電が可能だという。
Altaeros Energies社が、アラスカ・エネルギー機関(AEA)の協力を得て、空中風力タービンの初の商業化実証を実施する。
Altaeros Energies社は、マサチューセッツ工科大学(MIT)からスピンオフした風力エネルギー企業だ。ヘリウムを入れて膨らませる、長さ約10mの風力タービン「Buoyant Airborne Turbine」(BAT)を開発し、2012年にはメイン州において、高度100m以上でテストを行っている。
 
WIRED UKでは2012年に、同社の計画を記事にした(英文記事)。そして今回、その技術を次の段階に進めるための事業パートナーが見つかったわけだ。
130万ドルの予算をかけ、18カ月間にわたって実験が行われる今回の長期実証プロジェクトでは、アラスカ州フェアバンクス南部の敷地で、BATを高度300mまで上げる予定だ。
BATは、タワーに取り付ける従来型のタービンが届く高さよりも高い、風がより強くて安定している高度まで上がるよう設計されている。動かないように強度の高い綱で固定し、その綱に通っているケーブルで地上に電気を送る。
BAT本体は、エアロスタット(軽航空機)、すなわち、大気より軽い気体で浮力を得る飛行船等にかなり似ている。こうしたエアロスタットはこれまでも、重い通信装置を上げるのに使われてきた。
 
非常に強い風にも耐えるように設計されており、2013年のテストでは、プロトタイプは風速約20m/sの風にも耐えることができた。
Altaeros社のベン・グラス最高経営責任者(CEO)は、「今回のプロジェクトでは、十数軒以上の電力をまかなう電気を発電することになる」と話す。「風力発電では通常、輸送と設置に巨大なクレーンやタワーが必要だが、BATではこうしたものが要らない。これまでの風力プロジェクトでネックとなってきた地下の基礎工事も必要ない」
 
Altaeros社によると、辺地における電力とマイクログリッドの市場は、現在は燃費の悪いディーゼル発電機が使われており、170億ドルもの価値がある可能性があるという(長期的には、洋上風力もターゲットにしているという)。
なお、BATは、予定されている高度まで上がれば、風力タービンの高さの記録を80m以上更新することになる。この記録は、デンマークVestas社の洋上風力タービン「V164-8.0-MW」がもつものだ。

 
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これは面白いですね。
私は風力発電の技術に関心を持っていたのですが、東日本大震災の後に何んと旧来の風車に期待する風潮が高まってしまったことに危機意識を持ち、このブログで警告記事を出しました。
しょせん個人のブログでは影響力は小さく、その後も各地にエコを謳う酷い風車が続々と建てられて今の状況です。
なぜ日本では風力発電が難しいのかという基本の認識がないままに、市町村の担当者は業者に騙されて安易に予算を使ってしまいました。
 
風車を推進した人達は言いました。「ヨーロッパでは」と。
ほとんど同じ向き・同じ強さの偏西風の吹いているヨーロッパと違うのは当たり前なのに、ペテンです。
日本は地形が複雑で、風向も風力も一定しませんし、おまけに台風が来る。
だから各地に回らない風車、壊れた風車、回っても酷い不採算の風車が一杯です。
日本は人口密度が高いから、騒音や低周波などの健康被害も多発しています。
かと言って山地に建てれば支柱の工事に大きな費用がかかり、野鳥をブレードで打ちつけて殺してしまいます。風が通る場所は野鳥の飛ぶ経路でもあるのです。
 
陸上の風車はまず駄目です。
海に支柱を建てる海洋風力発電が注目されていますが、ヨーロッパではこれを縮小しています。メンテナンスに費用がかかるからです。
今後は浮体型の海洋風力発電に期待がかかっています。
 
今回紹介された方法、詳しいことは分かりませんが注目していいと思います。
私はこの飛行船のような物に地上監視のカメラや電波の中継機能を持たせれば更に面白いと思います。
 

閉じる コメント(6)

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良い記事です。
転載させていただきます。

2014/4/6(日) 午前 10:35 [ 太郎 ]

太郎さま、こんばんは、
風車が回る光景がエコだという刷り込みが環境省やマスコミによって行われました。
現実を知れば知るほど、ヨーロッパ型の風力発電は日本に合わないことが分かります。
転載ありがとうございます。

2014/4/6(日) 午後 9:47 watch_compass

こんばんは!
私の地元は風が強いので、風車が十数基できました。
風が強過ぎて風車が回せない時もあります。そして昨年は風車一基に雷が落ちて大破しました。
だだっ広い所に高い風車があったら、そりゃ落ちますよね。

2014/4/6(日) 午後 10:14 watasiyarimasu

わたやりさん、こんばんは、
無風と強風が多いのが日本の特徴。
雷も多いそうです。
充分な雷対策をしていたのでしょうかね。
その落下事故も運用コストに転嫁されているのでは。

2014/4/6(日) 午後 10:41 watch_compass

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ヘリウムがレアガスなのがネックに成りそうですね。

2014/4/7(月) 午前 1:08 hito

hitoさん、お早うございます。
以前にJAXAが成層圏プラットフォームの研究をしていたことがあって、私はその担当者に水素の爆発限界に至るまでの低濃度使用について提案したことがあるのですが、
水素・ヘリウムの混合気も含めて一切使いたくないようです。

2014/4/7(月) 午前 5:34 watch_compass


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