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これは結婚式のお祝いで歌われる有名な謡で、ワーグナーやメンデルスゾーンの結婚行進曲と同じくらい良く知られていますね。
高砂は地名で、兵庫県高砂市ですhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/thumb/6/6f/%E5%9F%BA%E7%A4%8E%E8%87%AA%E6%B2%BB%E4%BD%93%E4%BD%8D%E7%BD%AE%E5%9B%B3_28216.svg/201px-%E5%9F%BA%E7%A4%8E%E8%87%AA%E6%B2%BB%E4%BD%93%E4%BD%8D%E7%BD%AE%E5%9B%B3_28216.svg.png。
(淡路島の真上の赤い場所。ちなみに右の紫は神戸市)
能 高砂(たかさご)
あらすじ
九州・阿蘇の宮の神主 友成は、ある時都にのぼり、途中に播磨の国の高砂の浦に立ち寄ります。 そこで松の木陰を掃き清める老夫婦に出会った友成が松の由来を尋 ねると、不思議なことに老翁は、自分は住吉(大阪府) に住む者だから、詳しいことはこの姥に尋ねるよう勧めます。 遠く離れて暮らすという老夫婦の言葉に不審を抱く友成に対して二 人は、「古今集」にある「高砂住吉の松も相生のやうに覚え」 という文句を引き合いに出して、 互いに通いあう心遣いがあれば万里の道も遠くないのだ、 と答えます。 さらに松の木のめでたい謂われや和歌の功徳を語ると夫婦は「 自分たちは高砂・住吉の相生の松の精」だと明かし、 住吉に友成をいざなうと、小舟に乗って沖に消え去ります。
老夫婦が神の使いだと気づいた友成は、 浦人の船に乗って住吉を目指します< このところで友成の一行が謡うのが上記の「高砂や〜」の部分で、 この箇所は「待謡(まちうたい)」と呼ばれています>。
オペラでいうなら第一幕が終わって第二幕が始まる前の間奏曲です 。
【有名な一節】
高砂や、この浦舟に帆を上げて。この浦舟に帆を上げて、月もろともに出で汐の、波の 淡路の島蔭や遠く鳴尾の沖過ぎて、はや住の江に着きにけり、はや住の江に着きにけり
但し、結婚式では「出潮⇒入潮(いりしお)」「遠く鳴尾⇒近く鳴尾」と変えて謡うそうです。
前シテ:翁 後シテ:住吉明神
謡について
我々は幼児の頃から“うた”に親しんでいますが、 これらは全て西洋音階で、 既に体に浸み込んでいます。
西洋的な見方をすれば、もし謡を五線譜で表現するとしたら、 例えば「た」の音を一つの八分音符で表現しきれないです。
だから例え初音ミクのソフトを使ったとしても全く意味ない、つまらないものができるでしょう 。
もちろん謡には音を表わすために特有の表現があります。
謡本(うたいぼん)は、個々の能にあって、最初から最後まで謳い方が全て記入されている楽譜です。
↓神社に奉納の高砂の仕舞(装束はつけていません)
(冒頭部分のみでいいです) こちらはお稽古風景の動画↓ このお弟子はかなりうまいです。しかし、まだ西洋的な歌い方が残っている。
お腹から声を出す
私はかつて学生時代には毎日のように「まだお腹から出てない!まだ駄目だ」 と叱られていました。
どうやったらできるのかと尋ねても、 うまく説明してもらえません。
3年間毎日練習して、いつも間にか「あれっ、これかな」と、 できるようになりました。
じゃあ、どうすればと尋ねられたとしても、やはり私も 説明しようがありません。
お腹からの発声ができると、 大きめの声で長い時間練習しても喉に負担をあまりかけません。
この発声は私の知る限り和洋に限らず全ての芸事で共通しているようです。 一旦これができてしまえば、コーラスに参加しても( 発声は別ですがお腹から声を出すことは共通なので)役にたちます。
高砂はかなりの高難度
もし私が結婚式に「高砂」を謡ってくださいと頼まれたとしたら、とんでもないと即お断わりします。
この「高砂」がとてつもなく難しいことを知っているからです。
でも上の動画で見ても、そんなには難しそうには見えないでしょう。
実は正直言って、私もまったく同じなのです。
ちょっと検索してみたら、 謡を28年間やっている方のブログが見つかって、この「高砂」 が「強吟」(つよぎん)という特別な歌い方で、 単に強く謳えばいいというものではなくて、 とても難しいと書かれていました。
28年の方にとってもとても難しいのですから、 3年だけ稽古した私にはどう難しいのか分からなくて当然かもしれません。
能は日本が世界に誇る仮面劇です。
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伝統芸能
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最近の結婚式は日本らしさが無くなり寂しいですね。
かっての伝統を取戻して欲しいと願ってやみません。
傑作
2012/5/28(月) 午後 8:37
カマちゃん様、コメントありがとうございます。
結婚式豪華にするよりも、奇抜にするよりも、
昔のままでいいのに・・と私も思います。
傑作ありがとうございます。
2012/5/28(月) 午後 8:56