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有用な酵素を持つことが分かったカイコウオオソコエビ(海洋研究開発機構)→
マリアナ海溝の深さ約1万メートルの世界最深部に生息する甲殻類(エビ、カニの仲間)が、木材などの繊維質を効率よくブドウ糖に変える酵素を持っていることを、海洋研究開発機構の小林 英城 ( ひでき ) 主任研究員らのグループが発見した。
木くずや紙くずからバイオ燃料を生産するなどの応用が期待できるという。米オンライン科学誌プロスワンに16日発表した。
小林主任研究員らは深海採集装置を使い、ヨコエビ類の一種「カイコウオオソコエビ」(体長約4センチ)=写真を同海溝最深部のチャレンジャー 海淵 ( かいえん ) 付近で採取。体内から、植物の体や繊維の主成分であるセルロースを分解して、アルコールなどの原料となるブドウ糖に直接変化させる新種の酵素を見つけた。セルロースはブドウ糖が多数結合してできているが、従来の工程では、3種類の酵素を使わないとブドウ糖に分解できなかった。
(2012年8月17日16時24分 読売新聞)
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またまたひとつ大発見がありました。
キーワードを並べると
「深海」→「エビ」→「分解酵素」→「バイオ燃料」 です。
小笠原諸島の南端を更にずっと南下した場所にあるマリアナ海溝。
世界一深い海です。
この1万メートルの深海から海洋研究開発機構が採取したエビから凄い酵素の発見ですね。
深海は栄養源が極めて乏しいために、僅かな木材の屑などを最大限有効に摂取していたのでしょう。
木材の主成分であるセルロースを分解する動物はこれまでにも報告されていましたが、
このエビの酵素は格段に活性が強いようです。
3段階かかっていたのを1段階で、というのが何より凄いです。
これなら工業化してもコスト面でとても有利です。
ブドウ糖にまで分解できれば、既存の技術でエタノールに出来ます。
でも「じゃあ、このエビを大量に養殖して・・」とはいかないでしょう。
1万メートルの水圧で暮らしているエビですから。
まだまだ研究が必用です。
どうしたら飼育できるのだろうか?とか
もしかして普通の養殖エビにこの深海エビのセルロース分解酵素を作る遺伝子を組み替えたらどうなるだろう?とか
エビよりもっと養殖効率の良い生物はいないだろうか?とか
深海の冷水よりも温度の高いいけすの水でも有効に働かせたいとか
私でもいろいろ考えてしまいます。
まだ重要なことがあります。
バイオアルコールといえば、まずトウモロコシから作られた結果、
世界の食糧事情を悪化させました。
またサトウキビは主食ではありませんが、作物を植える農地がバイオアルコール目的のサトウキビに転換されたことで、結果は同じでした。
だから日本でのバイオエタノールの研究は、食糧に影響しない原料で研究されています。
木材については、間伐材などが多く出て、ほとんどは焼却されていた資源の有効利用です。
他に海藻からバイオアルコールを作る研究も行われています。
海藻は主にアルギニンとフコイダンという2つの物質から成り、これらを有効に分解する酵素を見つけることがやはりキーになります。
日本は基礎の科学を研究する学者・研究者が充実しています。
一方、中国や韓国は先進国で成果のあった技術だけを取り入れて、努力なしの後発として先発を打ち負かすことしか関心がありません。
日本人の研究がこれまでどれ程多く、人類全体に貢献してきたでしょうか。
今後も同じです。 |
資源・エネルギー
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日本人の研究熱心さは、世界一でしょう。
だから、世界一の技術もあるのでしょう。
もっと、その技術を特許を取るなりして、守らなければいけないと思います。他国に教えるなら、きちんとお金を取るべきです。
ナイス。
2012/8/18(土) 午後 0:05
ちょっと、変わった形の海老ですね。
深いところにいるからでしょうか。
最近の日本は「海」にお宝が見つかりますね。^^
2012/8/18(土) 午後 0:18 [ success ]
Saraさん、こんにちわ、
日本人は研究の目的の正しさ
+自由な発想+研究熱心ですね。
日本に中国あたりから留学生が沢山来て日本の技術を学んでいます。
日本もかつては通ってきた道だけれど、ちょっと違うような気がします。
もう解放過ぎるのは良くないし、
絶対に公開しない技術もあって当然とは思います。
特許の面では、この場合に限って言えば、「科学的事象を発見した」事実だけだからまだ無理で、学会誌への投稿だけだと思います。具体的に方法が確立したらさっさと特許申請する筈ですよ。
ないす・ありがとうございます。
2012/8/18(土) 午後 0:21
successさん、こんにちわ、
日本が海洋国家である有難さを改めて感じますね。
間伐材からどんどんエタノールが採れるようになれば、山は生き返り、CO2の計算上の排出もぐんと小さくなります。
日本人のモッタイナイ精神軒昂です。^^
深海の生き物は丸っこい形の方が凄い水圧に適合するでしょうね。
2012/8/18(土) 午後 0:55
Saraさん、申し訳ないです。いま調べたら。
カイコウオオソコエビが持つ新規セルラーゼの遺伝子解析とその工学的利用として、特許出願が行なわれていました。
良かったです。
2012/8/18(土) 午後 5:11
おお〜いい話です。
平凡に暮らしている私にはこのような研究があったことも驚きですが、
すごい生物がいるものですね、そしてそれを見つける研究者のみなさんもすごい。この発見が早く実用化されるといいですね。ナイス
2012/8/18(土) 午後 5:58
遊坊さん、こんにちわ、
最近は日本を取り巻く嫌な出来事が続くから、
元気づけの意味もあってアップしましたよ。
マリアナ海溝は世界一深い海域なので、人類がまだ知らない秘密が他にも潜んでいるかもしれません。
何だか私も楽しいです(^^)
頑張れ日本人!
ないす!ありがとうございます。
2012/8/18(土) 午後 6:16
内緒さん、こんばんわ。
そりゃ酷い!
中国人の辞書にはマナーという言葉はないのか!(怒)
教えてくれてありがとう。
2012/8/19(日) 午後 9:58