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「羽衣」のお話を知らない人はまずいないでしょう。
同様の伝説が、日本各地だけでなく東南アジアに広く存在するそうです。
日本人の祖先の起源をほうふつとさせるものでもあります。
能 羽衣
あらすじ
ある日漁師の白龍(はくりょう)が仲間と三保の松原を歩いていると、 松の枝に美しい衣がかかっている。 白龍は家宝にするため持ち帰ろうとする。そこに天女が現われ、 それは天人の羽衣であり人間の持つべきものではないから返してく れるよう頼む。しかし白龍は羽衣と聞き、思わず喜び、 これは国の宝としようと、ますます返そうとしない。 天女は羽衣がなくては天に帰れないと嘆き哀しむ。 その姿に心打たれた白龍は「 天人の舞いを見せてくれれば羽衣を返そう」と応える。 天女は白龍から返された羽衣を身にまとい、天上界の有様を舞い、 君が代の永遠を寿ぎ、さらには春の三保の松原を賛美しつつ、 やがて富士の高嶺に舞い上がり、霞にまぎれて消えうせていった。 シテ:天女
ワキ:白龍(漁師) ワキツレ:漁師(二人)
考えてみれば、 衣を取られてあわてて海から上がってきたうら若い天女は裸の筈で 、そのまま漁師の白龍と返還交渉をします。
この能を鑑賞して「エロチックだなぁ」 と感じる人はまずいないのではないのではないかと思います。
エロチックな題材がここまで高められて清楚になる。
以下、ライブドアブログの雅勒の散歩路 という能面師「雅勒(がろく)」さんの記事を一部拝借・引用させて頂きました。
白龍 「でも衣を返したら、舞を見せずに天に帰ってしまうんだろ」
天女「いいえ、嘘は人間のもので、天に嘘は有りません」
この言葉に白龍は自分を恥じ、羽衣を返します。
http://livedoor.blogimg.jp/kgaroku/imgs/d/c/dc5ea738-s.jpg 白竜から羽衣を返してもらう天女 http://livedoor.blogimg.jp/kgaroku/imgs/d/6/d6bc3803-s.jpg 天女は喜んで承諾し、返してもらった羽衣をまとい、 月宮殿の様子を表す舞や、 三保の松原の春の景色をたたえる舞いを舞いながら空高く昇り、 やがて富士の彼方、霞にまぎれて消えていきます。 能面 羽衣で掛けられる、 若い女性の面は流派によって異なります。 http://livedoor.blogimg.jp/kgaroku/imgs/e/c/ecb8ff95-s.jpg 観世流で使用される 《若女》 http://livedoor.blogimg.jp/kgaroku/imgs/2/2/2231df30-s.jpg 宝生流で使用される 《節木増》 (ふしきぞう) http://livedoor.blogimg.jp/kgaroku/imgs/f/0/f0aa432e-s.jpg
金春や喜多流で使用される 《小面》(こおもて) http://livedoor.blogimg.jp/kgaroku/imgs/2/4/24394f64-s.jpg 金剛流で使用される 《孫次郎》 舞は、曲舞→序の舞→破の舞→切舞 と舞い進めていく舞い尽くしの曲である。
曲舞は謡いも静かに始まり、徐々に情感が高まっていき、かろやかな太鼓の打音と相まって、華やかな雰囲気を造る。 そしてその高まったテンションは破の舞によりさらに高揚し、 終幕の切(キリ)の舞へつながっていく。
キリの部分
キリとは「ピンからキリまで」のキリです。ピンは1、キリは切りつまり終わりのことです。
キリの舞はテンポが早いです。「キリキリ舞」という言葉もここからきたと思います。
あずま遊びのかずかずに。あずま遊びのかずかずに。その名も月の。色人は。三五夜中の空にまた。満願真如の影となり。御願円満国土成就。七宝充満の宝をふらし。国土にこれを施したもう。さるほどに。時移って。天の羽衣。浦風にたなびきたなびく。三保の松原浮き島が雲の。足高山や富士の高根。かすかになりて天つみ空の。霞にまぎれて失せにけり。
2分20秒くらいからキリの舞が始まります
能は日本が世界に誇る仮面劇です。
日本文化よ、永遠にあれ! |
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