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大地震、津波など日本はつくづく恵まれていないと私をふくめ、多くの人が感じていただろうが、
なぜ南鳥島にレアアースが大集合したのか、謎が解けてきた。
何と東太平洋の火山活動によって深い地底から出てきた物質が、
気の遠くなるような時間をかけてプレートとともに移動してきたのだ。
いまこそ自然の恵みに感謝しよう。
拙ブログでの前回(6/29)の記事「中国のレアアースはあと20年で枯渇か 一方日本には無尽蔵 」
でもふれたが、その後のことも含めて報道記事が出ている。
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夢の海底資源「レアアース泥」 早期の自給化に向けて国家的支援と戦略必要
2012.7.23 08:03 産経
ハイテク素材に欠かせないレアアース(希土類) を高濃度に含む泥が、日本の排他的経済水域(EEZ) 内である南鳥島周辺の海底で大量に見つかった。 国内消費量の約200年分が眠る大鉱床だ。資源化できれば、 世界産出量の大半を占める中国への依存から脱却し、 国内自給の道が開ける可能性がある。 早期の事業化に向けて国家的な支援と戦略が必要だ。( 伊藤壽一郎)
「やっとEEZ内で“夢の泥”を見つけました」。 東京大の研究チームリーダー、加藤泰浩教授(地球資源学) は笑顔でこう話す。
EEZ内で発見
研究チームは昨年7月、 南東太平洋などの海底でレアアースを含む泥を世界で初めて発見。 しかし、公海上のため事業化に制約があり、 日本が自由に開発できるEEZ内での発見を目指していた。
新たに見つけた場所は、日本最東端の南鳥島(東京都小笠原村) の南西約310キロ。 水深約5600メートルの海底から採取した泥は最大約1700p pm、平均約1100ppmの高濃度でレアアースを含んでいた。
埋蔵量は国内消費量の約230年分に当たる約680万トンと推定 。元素別では、ハイブリッド車のモーターなどに必須で、 中国でしか産出しなかったジスプロシウムが約400年分、 光磁気ディスクに必要なテルビウムは約4600年分もあるという 。島の北約180キロでも同様の泥が見つかった。
島周辺のレアアースは、 地球深部からマントルが上昇している東太平洋の中央海嶺が故郷だ 。 海嶺活動が活発だった恐竜時代の約1億5千万年前に噴出した後、 太平洋プレート(岩板)に乗って西へ移動し、 はるか遠くの南鳥島沖にたどり着いたとみられる。
既存技術で採取可能
加藤教授らが考えている採取法はこうだ。 母船から海底にパイプを下ろし、 泥に圧搾空気を注入し比重を軽くして船上に吸い上げる。 船上で泥に濃度1・5% の塩酸を加えてレアアースだけを溶かし出し、 この溶液を陸上に移して元素別に抽出する。
1日1万5千トン程度の泥の処理が可能で、 処理後に残った泥は水酸化ナトリウムで中和して無害化、 南鳥島沿岸の埋め立てや補強に利用する。
水深5千メートルを超える深海から鉱物資源を引き揚げた例はなく 、技術やコストが今後の課題だが、 共同研究している三井海洋開発は楽観的だ。
海洋石油・ガスの生産設備メーカーで世界第2位の同社は、 ブラジル沖で、 水深2千メートルの海底のさらに5千メートル下にある世界最深級 の海底油田を採掘している実績を持つ。
中村拓樹事業開発部長は「 最新鋭の海洋掘削船で可能なのは水深4千メートルまでだが、 これは船上に掘削パイプを積めるスペースが4千メートル分しかな いからで、実はいくらでもパイプは延ばせる」と明かす。 原油採掘の技術を応用すれば、レアアース泥の採取は「 原理的に難しいことは全くない」と断言する。
一方、 事業化の費用は掘削船の建造と船上処理装置の開発で約1千億円に 達するが、 軌道に乗れば中国からの輸入価格と同程度以下のコストで採取でき ると試算。「ビジネスとして成立する可能性は十分にある」 と中村氏は読む。
鈍い国の反応
加藤教授らはレアアース泥を引き揚げる実証実験に一刻も早く着手 し、事業化に結びつけたい考えだ。 実現には国家戦略に基づく政策決定と予算措置が必要だが、 国の反応は鈍い。
レアアース泥の調査研究に対する文部科学省の補助金は、 平成26年度までの5年計画で計1億2千万円にとどまる。 本来は中心となって推進すべき立場の経済産業省は、 20年度に調査費約500万円を計上したにすぎない。 背景にはマンガン鉱床など、 他の海洋資源開発との優先順位をめぐる綱引きがあるとの見方もあ る。
レアアースの中国依存脱却の可能性を秘めた南鳥島周辺の泥は、 日本にとって極めて重要な研究課題であることは間違いない。 自給が可能になれば国の対中戦略が大きく変わるのは確実で、 経済波及効果も計り知れない。“夢の泥”は、 決して夢のままで終わらせてはならない。 |

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