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まずはお馴染みの幕の内弁当
ご飯といろいろなおかず。
見慣れた物だけれど、あらためて見ればいろんな工夫が分かる。
ご飯は俵型おにぎりになっていて口に運びやすい。
ゴマがかかって、白一面ではない。 口の中でも感触と風味を楽しむ。
無造作におかずが詰め込まれているのではない。
触れ合ってもよい素材、いけない素材が絶妙に配置されている。
もし、おかずを6:4で分けている仕切りがなかったら、 雑然となる。
箸があれば竹串は要らないかもしれないけれど、 ちょっとつまんで楽しみたい。
醤油さしはキャップをちゃんと上に向けて刺してある。
色彩豊かで、何となく見た目も楽しい。
これに梅干しとかあれば更に良し。
外国にはこういうものはないそうだ。
この見慣れた傑作を作るのに弁当屋さんは
「ああでもない、こうでもないと」 うんうん唸っただろうか、
いや店にもよるだろうけれど、基本は同じレシピで、 その日に入手した良い食材を使って案外ささっと組んでしまうのでないだろうか。
特別難しいとも考えずに普通にこなしているのではないだろうか。
私が幕の内弁当の凄さを語るのは、実は受け売りなのです。
昔にある講演で、それも技術系の内容の講演で、
外国から取り入れた物や手法をさらに高める日本人の精神性の象徴 として紹介された。
幕の内弁当は元々日本の物だが、長年かかって工夫されてきた。
工夫をして限られたスペースを最大限に有効に活かすのは日本人の 得意中の得意だ。
かつて帝国海軍は明治初期には
外国から軍艦を購入したが、 すぐに造艦技術を会得して、より優れた軍艦をどんどん建造した。
コンパクトな艦である駆逐艦を例示したかったが、 良い画像が見つからず、空母「飛龍」を貼ります。
ソニーのウオークマンもそういう画期的な製品だった。
日本の工業製品はどれも性能が良くて小さい。
そして当然、 日本人が衛星を作るとやはり幕の内弁当になるのです。
色々の計器を搭載する。どれも小型で性能が良い計器です。
計器は宇宙線の影響が少ない特殊な半導体を使っています。
目的の為にどの位置が最適か、そして特に振動に弱い機器、高温に弱い機器、電磁波ノイズに弱い機器など特性も考慮して、これらの配置を決まます。
月周回衛星「かぐや」は3トンに近い大型機でしたが、何んと14種類の観測機器を満載していたのです。
月に観測機を送る機会は日本には滅多にないので、この機会を最大限に活かすべく、“幕の内弁当”作りの本領発揮で、結果的にこのほとんどが大成功しました。
小型の代表として宇宙ヨットの「イカロス」を見てみましょう。
帆は対角線の長さが20mもありますが、厚さは0.0075mmです。
打ち上げたときは円筒形で、これがブルンと回転して凧の形になる芸当も凄いですが、
この帆にはちゃんとソーラーパネルが付いていて起電して姿勢を制御し、さらに宇宙塵を測定するダストカウンターまで、この極薄の帆に取り付けてあるのですから、こういうワザは日本ならではです。
日本の芸術もそうだ。
能は3間(6メートル)四方の舞台で人間と悠久の時間を演じ、
俳句に至っては五・七・五の12文字で表現する世界最短で、尚且つ多くを表現する無限の詩だ。
「古池や蛙飛び込む水の音」の句碑
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