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日本の基幹ロケットであるH2Aロケットは「高度化」 の作業中です。
いまこの時期も着々と実験を繰り返しています。
具体的には第二段を高度なロケットになります。
「どうして第二段だけ?」と思われるかもしれませんが、
第一段は力持ちのがむしゃらのロケットでいいのです。
今回に日本のワザを活かすのは第二段。
過日にH2Bロケット第2段の「制御落下」のワザを紹介しましたが、
それとは別です。
具体的には
1.飛行燃焼時間が5倍になる。
5倍の燃料は積まずに、エンジンのoff-on を繰り返し、
慣性で飛行します。
そのためには極寒の条件でも着実に点火させる必要がある。
(なお上昇すればするほど地球の引力による影響は小さくなり、
エンジンを切った状態でも、すぐには落ちてきません。)
2.第一段との切り離しを火薬を使わない機械式(固定を外してバネ仕掛けで)にして、 衛星に与える衝撃をこれまでの1/4に小さくします。
これにより繊細な機器を積んだ衛星も打ち上げ可能になります。
3.地上局からの追尾なしに、 自分の位置を知らせる手間いらずの
ロケットになる。
4.その他
これら「高度化」はJAXAがキッズ向けに3月に作成した動画でどうぞ。 分かり易い説明です。↓
特に静止衛星の打ち上げにはとてもメリットがあります。
改良されたH2Aの第二段なら、 静止軌道近くまで運んでくれるのですから、静止衛星は燃料が少なくて済み、大助かりです。
その分、衛星は長く使えますし、打ち上げコストも安くなります。
ちなみに静止衛星って知っているようで、 よく分からない方が多いと思います。
地球(半径6,350km)の赤道上空を高度35,786kmを周回すると、そのスピードが地球の自転とぴったり一致するので、地球からはまるで真上に留まっているみたいな感じになります。
だからいつも真上にいてほしい通信衛星、放送衛星、気象衛星などに使われます。
ちなみに国際宇宙ステーションは僅か4,000kmの高度です。
じっくり研究してもらって、この改良型の打ち上げは来年から。
技術者には励ましは大変良いものですが、(将軍様の国のような)
圧力は禁物です。
ちゃんと自分で目標を置いてこれを管理し、 そこそこの結果を出してくれます。
もちろん失敗は起こります。 その失敗を次に活かすのを妨げるようなことさえしなければいいと思います。
もっと詳しく知りたい方は(図で説明されるPDFファイルへどうぞ)
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2012年08月19日
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