北朝鮮による度重なる核実験及びミサイル発射は深刻な脅威であり、昨年の2度の核実験及び23発の弾道ミサイル射に加え、今月6日には石川県能登半島沖のわが国の排他的経済水域内に3発を着弾させ、「在日米軍攻撃担当部隊が参加」と発表する等、北朝鮮の挑発行為はわが国が到底看過できないレベルに達している。
さらに、移動式発射台及び潜水艦からの発射、固体燃料を用いた弾道ミサイルの発射、高軌道に打ち上げ高速で落下するロフテッド軌道による発射等、北朝鮮はわが国及び同盟国にとって探知や迎撃が通常より困難となる技術を獲得しつつあると考えられ、北朝鮮の脅威が新たな段階の脅威に突入したとみなければならない。
もはや、わが国の弾道ミサイル防衛の強化 に一刻の猶予もなく、今般、党安全保障調査会の下に「弾道ミサイル防衛に関する検討チーム」を急遽発足させ、これまでとは異なる北朝鮮の新たな段階の脅威に対して有効に対処すべく、あらゆる実効性の高い方策を直ちに検討し、政府に対し予算措置を含め、その実現を求めることとした。
ついては、以下三点に関し、政府おいて実現に向けた検討を迅速に開始し、さらなる抑止力の向上により、北朝鮮にこれ以上の暴挙を断念させるとともに、国民保護体制の充実を含めたより一層の対処力の強化により、万が一の際に国民の生命、わが国の領土・領海・海空を守り抜く万全の備えを構築することを求めるものである。
記
1.弾道ミサイル防衛能力強化のための新規アセットの導入
イージスアショア(陸上配備型イージスシステム)やTHAAD(終末段階高高度地域防衛)の導入の可否について成案を得るべく政府は直ちに検討を開始し、常時即応体制の確立や、ロフテッド軌道の弾道ミサイル及び同時多発発射による飽和攻撃等からわが国全域を防衛するに足る十分な数量を検討し、早急に予算措置を行うこと。また、将来のわが国独自の早期警戒衛星の保有のため、関連する技術開発をはじめとする必要な措置を加速すること。
あわせて、現大綱・中期防に基づく能力向上型迎撃ミサイルの配備(PAC−3MSE:平成32年度配備予定、SM−3ブロックⅡA:平成33年度配備予定)、イージス艦の増勢(平成32年度完了予定)の着実な進捗、事業の充実・更なる前倒しを検討すること。
2.わが国独自の敵基地反撃能力の保有
政府は、 わが国に対して誘導弾等による攻撃が行われた場合、そのような攻撃を防ぐのにやむをえない必要最小限度の措置として、他に手段がない場合に発射基地を叩くことについては、従来から憲法が認める自衛の範囲に含まれ可能と言明しているが、敵基地の位置情報の把握、それを守るレーダーサイトの無力化、精密誘導ミサイル等による攻撃といった必要な装備体系については、「現在は保有せず、計画もない」との立場をとっている。
北朝鮮の脅威が新たな段階に突入した今、日米同盟全体の装備体系を駆使した総合力で対処する方針は維持するとともに、日米同盟の抑止力・対処力の一層の向上を図るため、巡航ミサイルをはじめ、わが国としての「敵基地反撃能力」を保有すべく、政府において直ちに検討を開始すること。
3.排他的経済水域に飛来する弾道ミサイルへの対処
昨年8月以降、北朝鮮は3度にわたりわが国の排他的経済水域内に弾道ミサイルを着弾させており、航行中の船舶への被害は生じなかったものの、操業漁船が多い海域でもあり、わが国船舶等の安全確保は喫緊の課題である。
このため、弾道ミサイル等の脅威からわが国の排他的経済水域を航行しているわが国船舶等の安全を確保するため、政府は、当該船舶に対して、航行警報等を迅速に発出できるよう、直ちに検討すること。また、これらの船舶の位置情報の把握に関する技術的課題や当該船舶を守るための迎撃を可能とする法的課題について検討すること。
以上
北朝鮮がまた弾道ミサイル発射
(2017年4月5日)
防衛省は4月5日、北朝鮮が同日午前6時42分ごろ(日本時間)、東岸の新浦(シンポ)付近から、1発の弾道ミサイルを北東方向に向けて発射したと発表した。弾道ミサイルは約60キロを飛翔し、北朝鮮の東岸沖に落下したと推定される。日本の航空機や船舶への被害は確認されていない。
安倍首相は午前6時46分、関係閣僚らに対し、万全の態勢と安全確認の徹底などを指示。稲田防衛相も情報収集・警戒監視に万全を期すよう防衛省・自衛隊に指示を出し、同省では関係幹部会議を開催した。
政府は午前7時半から関係省庁局長級会議、同10時から国家安全保障会議(NSC)を開き、・・・
ブルーインパルスの展示飛行予定公開
(2017年4月3日)
空自は4月3日、平成29年度の4空団11飛行隊(松島)ブルーインパルスの展示飛行予定を発表した。日程と実施場所、行事名は表の通り。来年の予定は決定次第、順次公表される。
|
平成29年度 ブルーインパルス 展示飛行予定
|
| 日程 | 場所 | 行事名 |
| 4月23日(日) | 熊本県熊本市 | 熊本復興 飛翔祭 |
| 5月1日(月) | 青森県八戸市 | 八戸市制施行88周年記念行事 |
| 5月5日(金) | 山口県岩国市 | 岩国フレンドシップディ |
| 5月21日(日) | 静岡県静浜基地 | 静浜基地航空祭 |
| 5月28日(日) | 鳥取県美保基地 | 美保基地航空祭 |
| 6月4日(日) | 滋賀県彦根市 | 国宝・彦根城築城410年祭 |
| 7月23日(日) | 北海道千歳基地 | 千歳基地航空祭 |
| 8月1日(火) | 宮城県石巻市 | 石巻川開き祭り |
| 8月6日(日) | 静岡県静岡市 | 第70回清水みなと祭り |
| 8月26日(土) | 宮城県東松島市 | 東松島夏まつり |
| 8月27日(日) | 宮城県松島基地 | 松島基地航空祭(仮称) |
| 9月10日(日) | 青森県三沢基地 | 三沢基地航空祭 |
| 9月16日(土) | 東京都八王子市 | 八王子市市制100周年記念行事 |
| 未定 | 静岡県浜松基地 | エア・フェスタ浜松2017 |
| 11月3日(金) | 埼玉県入間基地 | 入間航空祭 |
| 11月19日(日) | 岐阜県岐阜基地 | 岐阜基地航空祭 |
| 11月26日(日) | 福岡県築城基地 | 築城基地航空祭 |
| 12月3日(日) | 宮崎県新田原基地 | 新田原基地エアフェスタ2017 |
陸自部隊を改編 北方で「第3施設団」
西方に「水陸機動教育隊」新編
(2017年3月27日)
陸自は28年度末の3月27日付で、全国の部隊の改編を行った。
北部方面隊では北方施設隊が廃止され「第3施設団」(南恵庭)を新編、隷下部隊は、12施群(岩見沢)、13施群(幌別)に加え、新たに「第14施設群」(上富良野)が置かれ、3個群体制となった。
中部方面隊では、方面後支隊の補給機能強化を目的に、常備自衛官と即応予備自衛官で構成する「第・・・
日米韓で初めて対潜訓練を実施
(2017年4月3日~5日)
海自は4月3日から5日まで、九州西方海域で日米韓共同対潜訓練を行った。3カ国が共同で対潜訓練を行ったのは今回が初めて。
訓練は日米韓の連携強化を目的に、潜水艦を模した標的「EMATT(投棄型音響装置)」を使用して探索・識別・追尾などを演練した。
海自からは13護衛隊(佐世保)の護衛艦「さわぎり」と5空群(那覇)のP3C哨戒機1機が参加。米海軍からは駆逐艦「マッキャンベル」(9200トン)、韓国海軍からは駆逐艦「カン・ガムチャン」(4400トン)などが参加した。