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油圧式風車になると、部品点数はさらに増える。 風車の回転を油圧に変える仕組みはこうだ。 風車回転軸の円周上に波型の凹凸が付いており、 その周りに1個20キログラム程度の油圧ポンプユニットが配して ある。風車が回ると、軸の凹凸部分も回転し、凸になると、 ポンプのピストンが押され、油の圧力を上げる。 円周上に並んだ100個以上のポンプが連続的にこうした動きを繰 り返すことで、油圧が上る。発電機を回すモーター側では、 これと逆の原理で油圧を回転運動に変換する。 精緻なメカニカルのため、設計・製造の過程で、 サプライヤーとの綿密な“刷り合わせ”が必要だ。 日本のものづくりの得意分野だ。
 もともと経済産業省は、 まず今年から千葉県銚子沖で着床式2400キロワット機を実証し 、5年後ぐらい先に浮体式の実証事業を想定していた。 環境省は来年から長崎県五島市沖に2000キロワット機を浮体式 で設置する実証事業を進めているが、 商品として競争力のある6000〜 7000キロワット機を設置する計画はなかった。 震災の復興予算によって、 浮体式7000キロワット機での洋上風力の実証が数年早まること になった。三菱重工と丸紅が、欧州企業を買収し、 積極的に洋上風力のノウハウを蓄積していたことが、 この前倒しを可能にした。

波と塩分が敵、カギを握る素材技術

 ただ、三菱重工の大型風力発電機の技術と丸紅の洋上風力の施行・ 運営に関する経験だけでは、浮体洋上ウインドファームは、 完成しない。カギを握るのは、素材技術だ。
 浮体洋上風力は、常に塩分を大量に含んだ潮風にさらされる上、 繰り返し波に揺られて、躯体全体に応力がかかる。 高い耐腐食性と、 金属疲労を十分に考慮した素材や躯体設計が求められる。 新日本製鉄は、福島沖のプロジェクトを機に、 洋上風力発電用の高張力鋼板(ハイテン) を開発して浮体部に採用し、実証する計画だ。
 ハイテン鋼は軽量で強度が高いため、 低燃費車への採用が進んでいる。 洋上風力の浮体も軽くて強い材料が求められる。 自動車産業とともに培ってきた技術が応用できるわけだ。また、 波に洗われ最も腐食が懸念される部位には、 表面を防食処理できるステンレス薄板材料を採用する。
 浮体風力は、海に浮かんでいるとはいえ、 風や海流で流されないように海底地盤と係留チェーンでつながって いる。海中用のチェーンとしては、船舶用チェーンがある。だが、 浮体風力用は、船舶用よりも使用条件が厳しいため、 さらに高い耐久性が必要になる。新日鉄は、 グループ企業などと共同開発する計画だ。
 風力で発電した電力を陸に送るケーブルも、 浮かんでいる風車と海底との間でつながっている。 一般的な海底ケーブルと異なり、海流を受けつつ、 浮遊する風力設備に引っ張られて海中を漂う。古河電気工業は、 こうした厳しい環境下でも耐えるケーブルを開発する計画で、 福島沖で実証することにしている。
 日本の自動車産業が強いのは、 ハイテン鋼に代表される高度な素材技術、 そして数万点に及ぶ部品の設計と製造をサプライヤーとともに綿密 に打ち合わせつつ、高い精度で組み上げていく“刷り合わせ” にあると言われる。浮体風力には、この両方の技術、 ノウハウが必要とされる。洋上風力に取り残された日本だが、 福島沖のプロジェクトを機に一発大逆転できる可能性も大きい。
(日経BPクリーンテック研究所 金子憲治)
風力発電に関して重要な報道があったので、紹介します。
地元の福島では既に良く知られていることでしょうか。

まずはその前に知っておいてほしいことがあります。

私は今年2月に風力発電がそのイメージとは裏腹に抱える諸問題に ついてに記事を書きました。
その記事「風力発電のイメージに騙されるな 」のURLです。http://blogs.yahoo.co. jp/watch_compass/3242075.html
問題点を整理すると
代替エネルギーとして期待するには余にもにエネルギー効率が悪 い。
・景観を損な、環境破壊。
・騒音と低周波が発生して周辺に動悸、めまい、 耳鳴りなど健康被害を起す
日本は人口密度が高く、 過疎で尚かつ風量が充分な平地は少ない。 山間部は設置がとても大変でこの為に高コスになる。
野鳥特に風に乗って飛ぶ鳥(貴重な保護種を含む)、 が衝突する。
・台風のような暴風が度々あり、( ただでさえ風を受け易くしているのだから)簡単に壊れる。 特に西日本では厳しい。
ここまで書けば、小規模、山間部、 人家の近くは特に駄目だということが明瞭になりますね
陸上では適地が少ないです。一方、海洋での風力発電ですが
・北部ヨーロッパでは偏西風が十分な時間吹いているのに比べ、日本では風速も風向きも常に変化して いる。
・ ヨーロッパには海が遠浅で風車が設置し易い場所が多いのにた対し て日本の海は急に深くなる。
・さらに 先駆のオランダで海洋風力発電がコスト高だということが明るみに でてきた。
 
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ここまで絞ると日本に残された風力発電は、東北〜 関東沖合に限られてくる。
「洋上」と言っても、風車を海底に固定する方式は工事費用が高いのために電力価 格を押し上げる。
結論として浮体方式しかない。
 
但し浮体方式であっても九大が提唱して社民党が推奨している「風レンズ」方式は、 ただでさえ重い風車の周りを枠で囲むので、非常に重くなるし、 浮体への取り付け部分には波による力も加わるのでかなりの強度を確保しなければならない。
                    社民党の推奨する案
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他にも台風を避けて外洋を自由に航海する方式( 電力は送電せず水素で貯蔵)なども考案されたが、 技術的な課題で止まっている。
という状態です。
 
単にヨーロッパの真似をするだけでは駄目で、今回のように各社の新技術を総結集して挑戦するところに意義があります。
この技術でこれまでの問題をクリアできて、 採算に合うかどうかが注目したいです。
(以下、報道記事)
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「浮体式洋上風力」は第2の自動車産業

世界に遅れた日本、福島沖プロジェクトで一発大逆転か

2012/05/28
日経BPクリーンテック研究所
 欧州で洋上風力発電が急成長している。欧州風力エネルギー協会( EWEA)の集計では、2011年末までの累積総出力は、 約400万キロワットに達した。新規に稼働したのは、 2010年に約90万キロワット、 2012年に約100万キロワットと、発電出力でみると毎年、 原発1基分の設備が海の上に出現していることになる。 累積容量の約半分が英国、次いでデンマークが約20%。 洋上風力のメッカとなった英国には、 大手風力タービンメーカーの独シーメンス、デンマーク・ ヴェスタス、スペイン・ ガメサなどが相次いで工場を建設している。英国は、 今後さらに3200万キロワットの導入計画を発表しており、 それが投資を呼び込んでいる。

産業の裾野広い洋上風力発電

 英国以外の主要国も洋上風力の大規模な導入計画を続々と発表し始 めた。2020年までの計画を見ると、 ドイツが900万キロワット、 フランスとオランダが各600万キロワット、 スペインが300万キロワット、 ベルギーが280万キロワットなど、 北海沿岸を中心に3000万キロワットが計画されている。また、 米国でもすでに500万キロワットの計画申請があり、 米エネルギー省(DOE) は2020年までに1000万キロワットの設置を予想している。 実は、 中国ではすでに10万キロワットの洋上風力が稼働しており、 2020年までに3000万キロワットの導入目標を掲げている。
 陸上の風力発電設備の製造に必要な部品点数は、 約2万点と言われる。これは、ガソリン自動車の約3万点、 電気自動車(EV)の約1万点に匹敵する。洋上になれば、 さらに部品点数は増える。各国政府が洋上風力に力を入れるのは、 風力や太陽光発電の陸上での立地に限界が見え始めたなか、 残された再生可能エネルギーのフロンティアとしての期待とともに 、部品や素材など、 裾野に幅広い産業を生み出すことを期待している。
 
 
欧州で着床式洋上風力設備を建設するシージェックス社
 
日本は、こうした世界の動きから一人、取り残されていた。だが、 ここにきて、一気に先頭に踊り出る可能性が出てきた。
福島県の沖合約20キロメートルの太平洋上に、2013年以降、 巨大な風力発電設備が次々とお目見えする。 東日本大震災で事故のあった東京電力福島第一原子力発電所からも 30キロメートルほどの距離になる。まず、 2013年に2000キロワット、 2014年に7000キロワット、 2015年には数千キロワットクラスの風車を順次、 設置する計画だ。総事業費は188億円。 東日本大震災復興関連の2011年度第3次補正予算で開始が決ま った「浮体洋上ウインドファーム実証研究事業」だ。

世界最大の洋上風力発電を福島県沖に

 「浮体洋上ウインドファーム」とは、 海の上に多数の巨大な風力発電設備を浮かせて発電し、 海底ケーブルで陸上に電力を送る大規模風力発電所だ。 海上に設置する洋上風力発電では、 英国とデンマークで設置が始まっているが、 いずれも海底に基礎を据える「着床式」。 欧州で着床式が普及しているのは、 水深20メートル前後の遠浅の海域が広いため。 コスト的に着床式で設置可能なのは、 水深40メートルまでといわれ、それより深い場合は、 船や浮きのような構造物の上に風車を載せる「浮体式」 の方がコスト的に有利とされる。
 ただ、浮体式は、数年前からイタリアやノルウエー、 ポルトガルで1000〜 2300キロワット機の実証実験が始まったところで、 まだ研究段階だ。福島沖20キロメートルの水深は、 100メートル前後にもなるため、 計画立案の当初から着床式という選択肢はなく、 浮体式に挑戦することになった。
 福島沖の実証事業は、 7000キロワットという世界最大の風力発電設備を次世代技術で ある浮体式で設置する世界初の試みになる。羽根(ブレード) の回転で描く円の直径は165メートルに達し、 定格出力が出れば、数千世帯の電気を賄える。成功すれば、 洋上風力の先端技術の実証で、日本が欧州を抜き、 一気に世界をリードすることになる。加えて、 経済性を確保できれば、この海域に大規模なウインドファーム( 大規模風力発電所)を事業化する構想もある。
 福島沖の実証事業を統括するのは、 海外の発電事業で豊富な実績のある丸紅。そして、メーカーには、 大型風力と造船の両技術を持つ三菱重工業のほか、日立製作所、 新日本製鉄、アイ・エイチ・アイ マリンユナイテッド、古河電気工業、三井造船、清水建設など、 日本の重工業や素材産業を代表する企業が名を連ねる。 まさにオールジャパン体制だ。
 実は、丸紅と三菱重工は、 すでに欧州の洋上風力発電事業に積極的に参画している。
丸紅は昨年11月、 日本企業として初めて英国沖の洋上風力発電事業に出資した。 今年3月には英国の洋上風力発電設備据付会社、 シージャックス社を買収した。丸紅の山本毅嗣・ 海外電力プロジェクト第一部新規事業チーム長は、「 洋上風力設備の設置でボトルネックになっているのは、 洋上で設備を据え付ける特殊船が少ないこと。 シージャックス社は特殊船を複数所有し、 海上での据え付け技術が高い」と話す。同社は、「今後、 欧州で蓄積したノウハウを、 洋上風力の導入が見込まれる北米や日本、アジアで生かし、 洋上風力事業を世界的に展開する」(山本チーム長)計画だ。 福島沖の実証事業はその第一歩になる。

洋上ならではの大型設備に日本の技術を結集

 三菱重工業は、英電力会社の協力を得て、 洋上向け7000キロワットの大型風力発電設備を開発中で、 英国沖洋上風力発電事業への設備納入を目指している。 風力発電はブレード(羽根)を長くして出力を増やすほど、 1キロワット当たりの発電コストが安くなる。 陸上風力ではブレード運搬の都合から、 2000キロワットが限界だが、 船で運べる洋上ではさらなる大型化が可能になる。 シーメンスやヴェスタス、アルストムなど風力発電設備大手は、 6000〜 7000キロワットの洋上向け大型風力発電設備の開発を急いでい る。
 ただ、 ここまで大きくなるとブレードの回転を速めて発電機に伝えるギア (増速機)の耐久性に課題が出てくる。 永久磁石同期発電機を使うとギアは不要になるが、 磁石にレアアースを多用するためコストが上がる。 三菱重工はブレードの回転力を油圧で発電機に伝える油圧式洋上風 車の商品化を目指している。油圧式ならギアは不要で、 通常の誘導発電機が使えるのでコストが下がり、 将来的には1万キロワットの大型風車も可能になる。この技術は、 英ベンチャーのアルテミス社が開発し、特許を持っていた。
 三菱重工は2010年12月に同ベンチャーを約20億円で買収し 、独自技術として手に入れた。 今年8月にはこの油圧伝達技術を導入した2400キロワット機を 横浜の自社工場内に稼働させ、 来年には70000キロワット機を英国の海岸辺に着床式で設置、 実証運転する計画だ。そして、 いよいよ2014年にはその成果も踏まえ、 福島沖に浮体式の7000キロワット機を設置する。
浮体式洋上風力発電設備のイメージ
 

NHKもたまにはまともなこと言うんですね。今更とは思いますが。
太陽光だの風力だのと盛んに煽ったすえにこれですか・・
でも言わないよりは言うほうが良いから、この報道だけは認めてあげる。

これは設置した人に起こる問題であって、設置しない人にとっては、設置した人の電気買い取り価格までも電気代に上乗せさせられる。
また社会全体として、本当にこのエネルギーシステムで良いのだろうかとも疑問に感じます。
特にセールスの甘言に乗ると危険ですよ。

太陽光発電に思わぬ落とし穴

 
(4月24日)
太陽光発電というと、一度屋根に取り付ければ半永久的に発電を続けてくれる、そんなイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。
東京電力福島第一原発の事故以降、再生可能エネルギーとして太陽光発電を導入する動きが家庭や企業で広がっています。
岡山県は年間の晴天率が高く、国などの研究所による太陽電池の性能実験が行われています。
その取材をしているなかで、太陽電池の耐久性やメンテナンスに思わぬ課題があることが分かりました。
岡山放送局の黒瀬総一郎記者が解説します。

メンテナンスフリーと聞いたのに…

岡山県倉敷市に住む兼安靖さんは環境や家計のことを考え、12年前、自宅に36枚の太陽電池を設置しました。
購入当時は業者からメンテナンスの必要はないと聞いて、10年間はそのまま使えると考えていました。
しかし、6年目に発電量に気になる変化が現れました。
兼安さんは導入してから毎日欠かさず発電量を記録したのですが、その記録から発電量が急激に低下したことに気付いたのです。
結局兼安さんは、設置した36枚の太陽電池パネルのうち15枚のパネルを交換することになりました。
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兼安さんは「販売店の営業担当者は、売る際にメンテナンスは必要だときちんと説明するべきだ。それをメンテナンスはいらないといって売るのは言語道断だ」と憤りを隠せません。
 
 
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実は多かった太陽電池のトラブル

取材を進めると、設置した太陽電池パネルが数年で壊れるケースが全国的に起きていることが分かってきました。
産業技術総合研究所の加藤和彦主任研究員などが全国で調査した結果、住宅に設置された太陽電池483台のうち、およそ2割の97台が10年以内に発電量が減って電池パネルを交換していました。
加藤研究員は、数年で太陽電池が壊れる背景には、▽耐久性の評価基準が十分ではないこと、▽定期点検も義務づけられていないこと、などがあるのではないかと指摘しています。
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どんな故障が起きるのか?徹底検証

太陽電池で実際にはどのような問題が起きているのかを探るため、加藤研究員は、今月から研究所で使っている5600枚の太陽電池パネルの調査を始めました。
発電中の電池パネルの表面を赤外線カメラで写すと、全体が赤く映し出されるなか、色が白くなっている部分が見つかりました。
異常な発熱が見られる部分です。
原因は、電池の回路が切れて発電効率が下がっていることが考えられます。
 
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電池パネルのトラブルは、こうした故障が最も多いそうです。
電池パネルを実験室に運び込んでさらに詳しく調べると、電流が集中しすぎて発熱するのを防ぐ安全回路が壊れていたことが分かりました。
加藤研究員は「住宅では、電池パネルが設置される屋根とパネルの間に枯れ葉がたまってることも多く、発熱によって最悪の場合、火事につながりかねない」と危惧しています。

故障をいち早く見つけるには

こうした回路の故障をどうすればいち早く見つけることができるのか。
外見ではなかなか分からない太陽電池の故障を簡単に見つけ出す方法は、まだ十分に確立されていないのが現状です。
加藤研究員が開発したのが、電気信号を太陽電池の回路に流して断線している場所を見つけ出す装置です。
信号の受信機を電池パネルの表面に当てて徐々にずらしていきます。
電流が流れている場所では信号を受信して音が鳴りますが、急に音が鳴らなくなる場所があり、そこで回路が断線しているとみられます。
 
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装置の値段はおよそ10万円と比較的、ほかの調査機器よりも安く、メンテナンス業者などへの普及が期待できるとしています。
加藤研究員は「太陽電池は、一度付けて運転を始めてしまうと、屋根の上で故障が起きているのかどうか分かりにくい。業界としても正しい保守点検方法を作っていきたい」と話しています。

導入する際の注意点は?

 
 
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加藤研究員は太陽電池を自宅などに導入する場合、メンテナンスの業者から購入することを勧めています。
また導入後も日々、発電量を記録して異変に気付けるようにすることがユーザーのとれる自衛策だと話しています。
 
この夏の電力需給を検証する政府の第三者委員会は、この夏に節電が行われたとしても、猛暑になれば西日本全体で3%余りの電力が不足するなどとした電力会社による最新の見通しを23日に示しました。
政府が代替エネルギーの柱とする太陽光発電の普及を本格的に進めて行くには、保守点検の技術を確立して信頼性を高めることが何より求められています。

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橋下維新の脱原発にわざわざ助っ人になるとは、なんと軽い判断よ!
素人集団の維新が大阪で暴走しているのは、彼のキャラとポピュリズムのなせる結果と苦々しく思いながらも堪えてきたが、なんと彼に縁もゆかりもない神戸市が呼びか応えて同調する動きとは。
まさかとは思うが太陽光や風力の利用などを本気であてにしているのでしょうか。
火力発電でまかなえる分だけ産業が稼働すればよいと思っているのでしょうか。
地元の産業界に今後の電力不足をどう説明するのでしょうか。
真夏に節電に協力して倒れる老人の多さにどう言い訳するのでしょうか。
新規の技術がすぐに活かせて問題が解決すると思っているのでしょか。
電気料金の値上げは構わないと思っているのでしょうか。
 
全国の皆様、特に中国電力・中部電力管内の皆様、
この先何があろうと、もはや関西電力には電力の融通をさせないでください。
私は神戸市民ではないけれど、がっくりきました。
関西電力は大規模な停電を起こすしかないのです。
大きな代償を払うことになるだろうが、
現実の厳しさを理解させるには、それしかないのです。
 
(神戸市と京都市を巻き込む橋下大阪市長)
 
以下は神戸新聞の記事です。
ちなみに神戸新聞は 朝日も負けるほどの偏向報道です。
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「脱原発」株主提案 神戸市、大阪市と共同歩調 
 
 関西電力に「脱原発依存」の取り組みを求め、筆頭株主である大阪市の橋下徹市長が、共に株主の神戸、京都両市に連携を呼び掛けている問題で、神戸市の矢田立郎市長は21日、神戸新聞社の取材に「関電が今の姿勢なら(株主)提案することになる」と述べ、大阪市との共同提案に前向きな考えを明らかにした。

 矢田市長は2月下旬、大阪、京都市長に呼び掛け、脱原発依存に向けた共同意見書を関電に提出。関電側は、「原発は重要」「国の議論と切り離してエネルギーのあり方を示せない」などと難色を示した。

 これに対し、矢田市長は「褐炭(低品位炭)による発電など新技術に取り組む事業者がある中、国を言い訳にして、何も変える気がない」と批判。株主提案に対するこれまでの慎重姿勢を転換させた。

 一方、大阪府市統合本部は6月の関電の株主総会に向けて、「可及的速やかに全原発を廃止」などとする提案骨子を公表している。これに賛同するかどうかについて、神戸市は「国に要望すべき内容なども含まれており、大阪市と協議し、考え方を整理したい」(企画調整局)としている。

 関電株式の保有率は、神戸市=約3%▽大阪市=約9%▽京都市=約0・5%。(黒田勝俊)

(2012/03/22 12:00)
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原油も天然ガスもない日本に充分なエネルギーを確保するという主たる観点よりも、むしろ近年は二酸化炭素を排出しないことで自然エネルギーが注目されてきました。
そしていま日本人は原子力エネルギーの持つマイナス面を見せつけられたあまり、一斉に「自然エネルギー」に向かって駆け出そうとしています
この動きには重要なことをなるべく隠して煽る政治的意図も感じます
ビジネスチャンスとばかり、いろんな他業種から参入してくる企業もあります。
 
自然エネルギー利用のメリット(の筈)は
 1.エネルギーの元が無尽蔵にあってタダ
 2.永続的に使える(筈)
 3.人と環境に優しい(筈)
自然エネルギーには他にも太陽光、太陽熱、地熱、波力、潮汐力などありますが、今回は風力発電の幻影と現実の問題を直視することに限ってお話させて頂きます。
 
風力発電についても関心が高まったのはとてもいいことです。
私もずっと前から関心を持っていました。
でも、ちょっと待って!!
最近の風潮は明らかに異常だ。
自然回帰の気持だけで突っ走ってはいけない。
本当にメリットがデメリットを大きく越えるのだろうか?
デメリットをしっかり認識せずしてクリーンなエネルギーというイメージだけで大きく期待していないだろうか?
この重要なポイントが明確になっていないことがとても気になります。
風は「風のように」と表現されるように身近で自由で、また「風まかせ」と表現されるようにあてにならないものです。
 
残念ながらマスコミ関係者も政治家も官僚もこのポイントをしっかり考えることなく、「自然だから良い(筈だ)」の考えが多いようです。
現に日本のあちこちで、建てたはいいが、役に立たず、壊すにも経費がいるからと、そのままモニュメント化している事例が相次いでいます。
 
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風力発電コスト高、モニュメントに
 
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20120114-463518-1-N.jpg 興部町の風力発電の風車
オホーツク地方で唯一の風力発電施設の北海道興部町風力発電所が、修繕費用難のために昨年11月、完成から約10年で廃止され、風車を固定したモニュメントとして残されることになった。
 東日本大震災を受けた福島第一原子力発電所の事故後、風力発電は再生可能エネルギーとして注目されているが、小規模風力発電施設が直面するコスト高の課題を露呈した格好だ。
 同町の風力発電所は2001年3月に完成。風車は1基で、建設費約1億9000万円は、経済産業省が所管する独立行政法人の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)がほぼ半額を負担し、道の補助を除く約5000万円を町が負担した。隣接する町の農業研究施設に電力を供給したうえで、余剰分は北海道電力に売電してきた。約9年半で計6170万円の売電収入があり、6430万円の維持管理費と収支はほぼ均衡していた。
 しかし、10年10月に発電機のベアリングが破損して稼働を停止。欧州製で部品発注のほか高所作業が必要となるため、修理には約4000万円かかることが判明した。全額を町が負担しなければならないことから、町は「長期的に見た場合、コスト面で運転再開は困難」(町企画財政課)と判断、発電所を廃止した。
(2012年1月14日18時32分  読売新聞)
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これはとても恥かしいモニュメントです。思慮が浅かったこと、税を無駄遣いしたことを後世に伝えるのでしょうか。
もっと酷い事例もあります。つくば市の小中学校に設置された新型風車は全く回らず、責任をめぐって委託先の早稲田大学などと裁判で大もめにもめました。
あなたの町にも設置の動きがあるかもしれません。しっかりと見極めて将来に禍根を残すことのないように進めて欲しいです。

「ヨーロッパなど外国では熱心なのに日本は遅れている」のような言い方をマスコミなどで最近しばしが見聞きします。
国内に何かを広めたい意図で、「外国では」という不思議な語が巧みに駆使されて物事の本質を見極める目を曇らせてしまうことに気付かなければなりません。

風力というと、まずオランダの風車のイメージでしょうか。
風車が回る機械エネルギーを揚水や製粉にそのまま使っているから長年のどかな風景で存続できていられるのですね。
でも風力を電気エネルギーに変換しようとすると、
 問題点1.代替エネルギーとして期待するには余にもにエネルギー効率が悪い。
効率アップのために大型化すると
 問題点2景観を損なう
 問題点3.騒音と低周波が発生して周辺に動悸、めまい、耳鳴りなど健康被害を起す
さらに無視できない問題も
 問題点4.野鳥特に風に乗って飛ぶ鳥(貴重な保護種を含む)、が衝突する。
つまり不安定で僅かな電力を得て、その代償に
環境を破壊しまくっているのです。
 
  
「ヨーロッパの海洋の風車を知らないの?」と声が聞こえてきそうです。
http://img.47news.jp/PN/201005/PN2010050801000665.-.-.CI0003.jpg
じゃあ、ヨーロッパと日本、何が違うのでしょうか。
 問題点5.北部ヨーロッパでは偏西風が十分な時間吹いている。日本(海洋風力発電が
始まったばかり)では風速も風向きも常に変化している。
 問題点6.台風のような暴風が度々あり、(ただでさえ風を受け易くしているのだから)簡単に壊れる。特に西日本では厳しいです。
http://www.asahi.com/eco/images/TKY200905040209.jpg
 問題点7.日本は人口密度が高く、過疎で尚かつ風量が充分な平地は少ない。山間部は設置がとても大変でこの為に高コスになる。
 問題点8.海洋風力発電では、ヨーロッパには海が遠浅で風車が設置し易い場所が多いのにた対して日本の海は急に深くなる。
 
ここまで書けば、小規模、山間部、人家の近くは特に駄目だということが明瞭になりますね
平坦な無人島(あまり無いでしょう)にでも風車 を設置して海底ケーブルでつなぐような例が今後出てくるかもしれません。
海洋の風力発電をメインに、その設置場所も厳選しなければなりません。
ところが注目すべき事実がまた新たに出てきました。
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オランダの洋上風力発電、コスト高で陰り
 《エグモントアーンゼー(オランダ)ロイター時事》
オランダが2006年に当地に同国初の洋上風力発電設備を設置したとき、この設備はグリーンな将来のシンボルと見られていた。
北海の洋上にそびえる設備は巨人の武器のようで、タービンは二酸化炭素(CO2)排出を減らす一方で、増加する電力需要を満たす最大の希望でもあった。
30階建てのビルの高さがある36機のタービンは、年に10万世帯以上の需要を満たすに十分な発電をしている。
 しかし、それから5年たった現在、グリーンな将来は先のことのように見える。
財政赤字削減を迫られたオランダ政府は、洋上風力発電は費用がかかりすぎるとし、キロワット時当たり0.18ユーロ(19円)の補助金を続けられないとしている。
昨年1年間の補助金は約45億ユーロ(4650億円)に上った。 同政府は、この財政負担を一般家庭と産業界の需要家に転嫁し、一方で魅力的な民間部門の投資を呼び込もうとしている。消費者と企業への負担転嫁は13年1月に実施され、同時に、民間投資家は再生可能エネルギー・プロジェクトへの参加申請ができるようになる。
 ただ、民間への負担転嫁で得られるのは推定15億ユーロで、これまでの補助金支出の3分の1にすぎない。
また、投資に関心のある団体なども風力発電よりも費用のかからない技術を選ぶと見られている。 オランダの風力発電プロジェクトの将来は暗い。
 同国では何世紀にもわたり、低地から耕作地への水のくみ上げなどで風力が利用されてきた。しかし、風力への国民の熱い思いは冷めつつある。洋上設備の設置、維持費用が高く、また、その格好の無様さが住民の不評を買っていることなどで、洋上風力発電は行き詰まり状態となった。
 洋上設備は陸上のものよりも発電効率がいいものの、資材や海底掘削の費用は高く、しかも保守は陸上設備より面倒だ。
 陸上風力発電にも障害がある。陸上でのプロジェクトのほぼ半分が住民とのトラブルを抱えている。
背の高い設備が景観を壊すという主張の他、安全性や騒音への懸念も指摘されている。 オランダのエネルギー消費に占める再生可能エネルギーの比率は4%にすぎない。
同国は20年までにこれを14%に拡大することを目標としているが、極めて難しい情勢だ。[時事通信社](2011/11/17-11:13)
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有難いというべきかどうか、ヨーロッパははからずも失政を身をもって示してくれました。日本はこの同じ轍を踏んではいけません。
 
新しい技術については技術者・研究者はさらに研究を続け、運用の問題点を洗い出してから、小規模なプラントを試作して試行錯誤し、そして議論を深め国内のコンセンサスを得てから初めて本格的な展開をすべきです。
 
 
無知ゆえの社民党エネルギー政策の大風呂敷提言
「風レンズ」という原理を使った海上発電施設の案です。
近年の最大級の原子力発電所1基分の出力は136万kWです。
皆様はこのプラントが原発1基分をカバーできて100年長持ちすると思いますか?
私には桁の間違いではないかとしか思えません。
 
風車だけでも重いのに、その外側に「風レンズ」という枠を持っています。
更に重くなって支える構造を頑丈にしなけてばならない。当然コスト高です。
提案者の学者(九大)は風車の専門家ですが、浮体のことは簡単に考えていたのではないでしょうか。
綿密な強度計算などもなしに構想を打ち上げてしまったのかもしれません。
そして社民党がこれに飛びついた訳ですね。
やっと小型浮体を海に浮かべる試験が始まっていますが、まだまだ時間がかかりますし、その割には・・という程度の成果になると私は思います。
 
海洋の設備は陸上のものより劣化がかなり激しい筈です。
社民党が提言する案も確かに一案には違いありませんが、
浮体構造にするにも、津波で沿岸に打ち上げられては大被害。
ほかにもいろいろ問題が。
ましてこれで日本から原発をなくすと本気で考えている様子ですから、かなりの無知で且つ無責任でもあります。
将来こんな筈じゃなかったと後悔するような政策を行政に執らせてはなりません。



《さらに勉強される方は》
・環境に優しいと思われている風力発電、その問題点とは?
・技術面から見た問題点「風力発電設備の設計と問題点」
・風力発電施設が猛禽やその生息環境に与える影響
http://www.d1.dion.ne.jp/~akaki_ch/windfarm.html
                           

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