|
私は今の文楽の関係者の関係者には、「振興」 よりも保存をしっかりと続けてもらいたい。
保存の活動に必要な補助金を支給すべきだ。
文化には新興の文化と伝統文化がある。
伝統文化は正しく、そのままを保存するのが筋だ。
昔から脈々と伝わってきたものを、 現代の人間は次代に伝える責任がある。
現代の人間の価値観で
きちんと伝える努力が不十分なまま、「振興」 などやったら真髄が変質してしまう。
「振興」などと言って、例えば・・・
土壌である関西・大阪なんか棄てて人口の多い東京に移転すれば良いとか。
アクセントも東京風に矯正すれば、 東京の人に違和感なく見てもらえるとか。
「かしら」も現代人好みのクリっとした目にするとか。
視聴率の高いドラマを参考にストーリーも変えようとか。
そんな発想も出て来るかもしれない。
それで良いのだろうか??
大阪市長の考えに文楽の関係者は合わさざるを得なくなっている。
いやだと拒否すれば、補助金はなくなり、次の世代への伝授も大きく支障が出る。
首長が自分の考えで伝統文化を変質させてしまう危険が大きい。
文化はトップダウンでは駄目なのだ。
石原(元)都知事は自身が作家でありながら、 文化行政に口を突っ込んだろうか。
橋下は酷い文化オンチでありながら、ああしろ、 こうしろと五月蠅い。
予算のことを言うなら、 大阪でとてつもなく大きい在日特権にかかる費用を見直すべきだ。
「文化とはフグを食べることだ」という名言がある。
関西人は特にフグが好きだ。(関東人のアンコウ好きに匹敵する。 )
大昔に誰かがフグを食べて、死に際に「フグの皮を食べた」 と言い残した。
また別の人は「きっと目玉を食べたのがいけなかった」と言って死んだ。
そしてどんどんと無数の人が死んでいって、言い伝えが少しずつ集大成されてきた。
現在のフグの料理法はこの延長にある。
つまり無数の人の言い伝えで文化が形成されてきたのだ。
伝統文化は、先人の貴重な言い伝えが山ほどある素晴らしい世界なのだ。
あるときは怒鳴られ、あるときは(文楽の)下駄で蹴られて覚えた財産が詰まっている。
だからその財産をしっかりと保存・継承してほしい。
振興はこの素晴らしい宝を持った大阪の文化行政の仕事だ!勘違いするな!
例えば大阪の中学生をどんどん文楽に連れて行けばよい。
文楽協会と合同で文楽入門のDVDとか作成さればよい。
ほかにも考えればいろいろある筈だ。
橋下は文楽協会を経済的に締め上げ、これでは関係者は大衆迎合路線に転換せざるを得なくなる。
「文楽」と名のつくものは残っても、これまで伝えられてきたものとは別物になる可能性もある。
衣装や「かしら」よりも、もっと大切なもの。それは何だろうか。
既に文楽の研修生に応募する若者はゼロになった。
当たり前だ。文化をいじめる為政者の影響下で誰がやりたいと思うだろうか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
文楽の来年度補助金、興業実績に連動 大阪市が方針2012.11.10 10:47 産経
財団法人・文楽協会への補助金支給をめぐり、大阪市が来年度、 観客数などの興業実績に連動して支給額を増減させる新制度を導入 する方針を固めたことが10日、分かった。 来週にも協会側に方針を伝え、合意を求める。
市は補助金の支給目的を1〜2年かけて、 協会の運営資金への支援から、個別の事業(公演) ごとの支援に切り替え、協会側に文楽振興を促す。 支給額の上限などは今後検討する。
今年度の補助金3900万円の凍結解除については、 協会側からの文楽振興や集客策の新たな提案が行われることを条件 とする方針。
補助金支給をめぐっては、 橋下徹市長と協会側が10月3日に公開で面談し、 橋下市長が保存よりも振興を重視するよう意識改革を求め、 協会側も応じる意向を示していた。 |
伝統芸能
[ リスト | 詳細 ]
|
新しく文化ホールなどがオープンしたとしたら、 そのセレモニーとなるその「こけら落とし」はたいてい、 翁と三番叟が行われます。 これらはお目出度いときに行われる儀式のようなものです。
元日に行われることもあります。
「翁は能であり、能でない」と言われます。
どういうことかというと、「翁」は能役者によって演じられる神事であり、 儀式であります。
能を格式という点からみれば、特別な位置にあるのがこの「翁」です。
面は普通の能面と大きく違って、口の部分で上下に別れていて、 紐でむすんである。眉はぼうぼうで長い髭という特徴がある。
この面を箱に入ったまま、舞台上に持ってきて、 何んと舞台の上で面を箱から取り出して装着する。 その瞬間に能役者は‘神’になると言われています。
すべてにおいて古式でおおらかな面です。
「とーとーたらり、たらりらー、たらり、たらり、たらりらー 」と謡います。
ストーリーはありません。
動画:八坂神社に正月能として奉納される翁 (全員正装しています)
翁は勿論おじいさんという意味です。
「尉」(じょう)とも言います。
「黒色尉(こくしきじょう)」という面もあって、狂言方による三番叟で使われます。
尉の字には鎮めるという意味もあります。
能は日本が世界に誇る仮面劇です。
日本文化よ、永遠にあれ!
(能へのお誘い シリーズは「伝統芸能」書庫にあります) |
|
宮内庁の楽部は、10年ぶりの海外公演として、 先月に世界最大級の英国の芸術祭「 エディンバラ国際フェスティバル」 に出演しました。
宮内庁によると、公演は1900人の満席で、最後の曲目が終わると、 盛大な拍手とスタンディングオベーションが起こったということです。
エディンバラ市長は「 これまで聞いたことのないこの世のものとは思えない規則正しい音楽」と称賛。
スタンディング・オペレーション、つまり会場の聴衆が立ち上がって拍手というのは凄いです。
単に「珍しい音楽」ということではなくて、魂が揺さぶられた感激を率直に表現していると思います。
右は太鼓の組み立ての光景
そのあとオランダ公演が続くということです。
雅楽は現存する世界最古のオーケストラです。
1300年前に大宝律令によって公式の音楽として定められました。
ベトナムを含む大陸各地から伝わった音楽に日本古来の歌謡が
融合した音楽と舞踊の芸術です。
宮内庁式部職楽部は、伝統と技術を守ってきています。
『雅楽への誘い』(宮内庁楽部の紹介の動画)↓
長いですが、完璧に説明されています。
なお、晩さん会などには西洋のクラシック音楽を同じメンバーで演奏しているのが、これも凄いです。
一番有名な『越天楽』 こちらは高岡市の保存会の皆様です。
日本には世界に誇るものがいくらでもあります。
|
|
オペラでも新劇でも、もし劇の真っ最中に主役が病気でバタッと倒れたとしたら、どうなるでしょう。
取敢えずは幕が下りて、その後にアナウンスがあるのではないかと思います。 能舞台には、客席とを仕切る幕は存在しません。
何かあれば舞台の奥に座っている人が出てきます。 「後見(こうけん)」という役の人です。 こういうハプニングはまずないでしょうが、倒れたシテを連れ出し(ここまでは当たり前)、その後シテの装束や面は着けないままで、残された部分を最期まで演じきります。 能はそれ自体が特別なものであって、関係者は“お能”と言っています。
始まった能は最期まで演じ切るために、貢献はシテと同等かそれ以上の能楽師が務めます・ 普通、後見は二名いて、まず出番前のシテの世話をします。シテが舞台に進み出た後に、目立たないように自分たちも舞台に出て、奥に座り、文字通り後ろから見ています。
演技中のシテに道具を渡したり、衣を着せ換えたりもします。 目立たないようで、とても大切な役です。
未成年者に対する「後見人」もこの意味だと思います。
能を見るときに慣れないうちは、後見の動きに目が行ってしまいます。 しかしすぐに気付きます。 演者でない人の動きは、見えていても気にならないのです。 これが日本の演劇の約束事なのです。 同じことが文楽にも歌舞伎にも言えます。
黒子(くろこ)の動きは気にならないのです。
文楽は一つの人形を三人で操りますが、このうちのメインの人形遣い(主遣い)は、しばしば顔も隠しません。 観客は人形の動きと共に、人形遣いの名人的なワザを同時に楽しみます。 橋下大阪市長は「「人形劇なのに(人形遣いの)顔が見えるのは腑に落ちない」言ったそうですが、日本文化を知らない恥ずかしい発言をしました。 能は日本が世界に誇る仮面劇です。
日本文化よ、永遠にあれ!
(能へのお誘い シリーズは「伝統芸能」書庫にあります) |
|
文楽は日本の誇るこれほどまでに素晴らしい芸術だ。世界に類まれな人形劇でもある。
これまでにも世界各地で公演を行って、絶賛を得ている。
ユネスコの世界無形遺産にも早々に指定されている。
その文楽を保護する立場である筈の橋下徹大阪市長が、自分の価値観を基に補助金を打ち切った。
「『曾根崎心中』の脚本はラストシーンがあっさりしすぎ。ファン獲得のために演出を考え直すべきだ」 などと軽薄な批判を行っている。
フランスのポンピドゥー大統領のような芸術の大擁護者でなくても構わない。
せめて破壊者にはなるな、こういう人間は芸術に口出しするな。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
初の文楽アフリカ公演 沸き起こるカーテンコール 超満員の観客を魅了2012.8.26 19:21 産経
公演では、団長の桐竹勘十郎さんら出演者の熱演が観客を魅了した=現地時間25日夜、アルジェリアの首都アルジェのイブン・ゼイドゥーン劇場(頼光和弘撮影)
【アルジェ=亀岡典子】 人形浄瑠璃文楽の初のアフリカ公演が25日夜(日本時間26日未明)、アルジェリアの首都アルジェのイブン・ゼイドゥーン劇場で行われ、超満員の観客は、世界でも類を見ない三業(太夫、三味線、人形遣い)が一体となった人形劇・文楽に魅了された。終演後にはカーテンコールも起こり、人形遣いの桐竹勘十郎さん(59)ら出演者は笑顔で観客の盛大な拍手に応えた。
公演は、アルジェリアと日本の国交樹立50周年を記念して開催。現地の新聞各紙が今回の公演を大きく伝え、約550席の客席は立ち見も出る超満員に。
公演では、団長の勘十郎さんがフランス語で「両国の友好50周年をお祝いでき喜んでいます」とあいさつ。続いて勘十郎さんが戦国時代のヒロイン、八(や)重(え)垣(がき)姫を遣う文楽の人気作「本(ほん)朝(ちょう)廿(にじゅう)四(し)孝(こう)・奥(おく)庭(にわ)狐(きつね)火(び)の段」を上演。恋のため父を裏切り、白狐の霊力に守られ、敵方の恋人を助ける八重垣姫の幻想的な姿にアルジェリアの人々は魅アルジェ在住の女子学生、ベライド・リアムさん(15)は「日本の漫画やドラマが大好きで文楽を絶対見たいと思っていた。プリンセスの衣装が美しく、音楽はリズムがあり最高に面白かった。いつか日本に行きたい」。映画プロデューサーのアミーヌ・クイーデルさん(25)は「黒澤明や小津安二郎ら日本映画は好きですが、文楽は初めて見ました。ストーリーがファンタジック」と話した。
公演後、勘十郎さんは「大勢の人が見に来てくれたことが何よりうれしい。文楽をわかっていただけた実感があった」と喜びながらも、「こちらに来てから文楽協会への大阪市の補助金が打ち切りになることを聞いた。そんな中でこれほど大阪生まれの文楽が海外の人々に感動してもらえたことが誇らしい」と語った。
|




