防衛協力「新たな段階」に
岩屋防衛相は6月3日、来日したカナダのハルジット・シン・サージャン国防相と防衛省で会談し、安全保障面における両国関係を「新たな段階」に引き上げることで一致、防衛協力の強化に向けた初の「共同声明」を発表した。声明には「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、共同訓練や部隊間交流、国連平和維持活動(PKO)など「平和維持」分野での協力推進などが盛り込まれた。また、両国間で昨年4月に署名した「物品役務相互提供協定(ACSA)」が近く発効することを受け、両氏は自衛隊とカナダ軍とのさらなる「緊密な協力」の促進にも期待感を示した。
日加防衛相会談は3年ぶりで、カナダ国防相の来日は2006年9月以来、約13年ぶり。
会談の冒頭、岩屋大臣は今年が「日加修好90周年」に当たることに祝意を表し、「カナダは『自由で開かれたインド太平洋』を実現する上で非常に重要なパートナーだ。防衛当局間で戦略的視点を共有し、インド太平洋における連携を強化していきたい」と述べた。
これに対し、サージャン国防相は「両国は共に『太平洋国家』として、法の支配や民主主義など共通の価値に基づいた強い絆を持ち、アジア太平洋の安定と安全保障に深く関与している」と応え、防衛協力の具現化に期待感を示した。
両氏は、2010年に両国間で署名された「政治・平和および安全保障協力に関する日加共同宣言」の下で・・・
◇最近の日加防衛交流
2017年から海軍種間では共同訓練「KAEDEX(カエデックス)」を定期的に実施しているほか、同年には加海軍の潜水艦が約50年ぶりに来日。翌18年の日米共同統合演習「キーン・ソード」にはフリゲート「カルガリー」と補給艦「アスペリックス」が初参加した。
空軍種間では18年、空自のC2輸送機がカナダに寄航し、部隊間交流を実施。平和維持分野では同年、インドネシアで開かれたカナダの軍事訓練協力プログラム(MTCP)の「戦略的平和支援活動課程」に・・・
シャナハン米国防長官代行が初来日 岩屋防衛相と会談
(2019年6月4日)
初来日したシャナハン米国防長官代行(左)と握手する岩屋防衛相(6月4日、防衛省で)=防衛省提供
「インド太平洋戦略」で連携
岩屋防衛相は6月4日、米国防総省のトップとして初来日したシャナハン国防長官代行と防衛省で約1時間会談し、日米が掲げる「自由で開かれたインド太平洋」の実現を目指し、関係国と共に連携強化を図っていくことで一致した。
シャナハン氏の来日は、今年1月に国防長官代行に就任して以来、初めて。
会談の冒頭、岩屋大臣は「年来の友人を迎えたようだ。日米同盟をさらに深化させていきたい」と歓迎の言葉を述べると、シャナハン氏は「岩屋大臣とは非常に力強いつながりを感じている。日米同盟はかつてなく最強だ」と応じた。
会談で岩屋大臣は、シャナハン氏が1日にシンガポールでの「アジア安全保障会議(シャングリラ会合)」の演説で・・・
F35A墜落「操縦士は殉職」と判断 身体の一部発見
(2019年6月7日)
「空間識失調」に
空自3空団302飛行隊(三沢)のF35Aステルス戦闘機(705号機)が4月9日に三沢東方沖の太平洋上に墜落した事故で、丸茂空幕長は6月7日、行方不明になっているパイロットの細見彰里3佐について、「総合的に勘案し、死亡と判断するに至った。優秀なパイロットを失ったことは痛恨の極み」とのコメントを発表した。
空自は同10日、F35Aで対戦闘機戦闘訓練中だった細見3佐が「空間識失調(平衡感覚を失った状態)に陥ったことが墜落原因」とする見解を発表した。
機体捜索は終了 飛行再開を目指す
今後の再発防止策としては、F35Aの全操縦者に対し、①空間識失調に関する教育②空間識訓練装置とシミュレーターによる訓練③G―LOC(重力による意識喪失)防止のための教育――を徹底するとともに、・・・
南関東防衛局「第37回防衛セミナー」
(2019年6月23日)
▽日時=令和元年6月23日(日)午後2時半〜4時半(開場午後2時)
▽場所=コミュニティホール七間町「MIRAIEリアン」多目的ホール(静岡市葵区)
▽入場無料(定員150人)
▽テーマ=「災害時における自助・共助」
▽講師=①松田行祥2陸佐(34普連副連隊長)「第34普通科連隊の概要と災害時の対応」②杉村晃一氏(静岡市総務局危機管理課)「近年の自然災害と市民の自助」
▽イベント=自衛隊流サバイバル・スキルを学べる「ライフハック(LIFE HACK)体験講座」も開催
▽申し込み=
南関東防衛局のメールアドレス(skb-sk@ext.s-kanto.rdb.mod.go.jp)に、①氏名(ふりがな)②年齢③電話番号④未成年者は保護者の氏名と緊急連絡先――を記入して送信。
▽締め切り=6月20日(木)必着
▽問い合わせ=南関東防衛局企画部地方協力確保室、電話045(211)7102(直通)、HPはhttps://www.mod.go.jp/rdb/s-kanto/
北関東防衛局「第43回防衛問題セミナー」
(2019年7月5日)
▽日時=令和元年7月5日(金)午後6時〜8時15分(開場午後5時半)
▽場所=茨城県立県民文化センター「ザ・ヒロサワ・シティ会館」小ホール(水戸市千波町)
▽入場無料(定員300人)
▽テーマ=「変化する安全保障環境と日米同盟 〜令和元年を迎えて我が国防衛を考える〜」
▽講師=①佐川詳二空将補(7空団司令兼百里基地司令)「我が国の空の守り〜進化する航空自衛隊〜」②村田晃嗣氏(同志社大法学部教授)「変化する安全保障環境と日米同盟」
▽申し込み=北関東防衛局HPの参加申込書に記載の宛て先にFAXまたはメールで申し込み。
▽締め切り=7月3日(水)必着