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以前にピース又吉氏の「火花」について書きましたが
もう一つの受賞作を書かねば片手落ちになるので
今頃になってちょこっと紹介します。
作者は羽田圭介氏
最近テレビの露出が多いようで
いささか奇人のような振る舞いが目につき
ます。
さて、受賞作の内容は、就職浪人の若者
の目線で要介護の祖父の可笑しな振る舞い
や言動とそれに苛立つ母との小さな諍いが
ユーモラスな味を絡めて描かれていて、
深刻な情景はありませんが、介護の在り様
や制度を考えさせてくれます。
純文学といってもさらさらと読める平易な文章で、丁度よい長さ
でした。
もう次の作品に取り掛かっておられるようで、一発屋では終わら
ないエネルギーは感じます。
この機会に歴代芥川賞受賞作家を調べていたら、官能小説の大家、
宇野鴻一郎氏が受賞し、川上宗薫氏が候補に5回も上がっていたのに
は少々驚きました。
宇野鴻一郎氏は最近、純文学に回帰されたようですけど…
芥川賞はあくまで新人賞であるのですから、作者にとって次の作品
の評価がプレッシャーになるようで、気になるところですね。
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