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毎年、年2回(春・秋)の刀剣の手入れの季節です。 日本刀と対峙していると、不思議と心が落ち着きます。 武器では有りますが、日本の最高の芸術品の一つと思います。 上から 濃州関住人 兼影 相州住 綱広 粟田口近江守 忠綱 相州 広正 筑前 信国 丹後守 藤原寿命 何れも、数百年前の作品ですが、輝きは衰えていません。
今後も何百年と衰えさせることなく、伝えていかなければならないと思います。 |
日本刀
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秋晴れの乾燥した今日は、年二回の日本刀の手入れです。 |
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毎年のことですが、日本刀の手入れは、天気の良い からりと晴れた、湿度の低い春と秋の二回行っています。 又その季節がめぐってきました。 先日秋の定期手入れを行いました。 全ての刀を打ち粉ではたいてきれいに手入れします。 この後の、刀の刃の美しさは実にすばらしく息を呑み込みます。 心が引き締まります。 今回は前から気になっていたので、 その際に脇差粟田口近江守忠綱の拵えを 錆落としで磨いてみました。 左が磨く前、右が磨いた後です。 上が鍔の表とそして下が鍔の裏です。 象眼の城の絵が実にスッキリと出ています。 良い仕事です。 鞘の石突も綺麗にしました。 寿叟法眼作の猿が、嬉しそうなた顔になりました。 本当はもっと早く磨いてやれば良かったのですが、 これからは毎回気を付けて手入れしていきたいと思います。 この日本刀の詳細は以前書きました下のブログを見てください。 私も漆を扱っていますので、どうしても古い漆の仕上げが気になります。 下の鞘の漆仕上げ2点を見てください。 本当に素晴らしい仕上がりで惚れ惚れしてしまいます。 江戸時代の物でしょうが、私が何年かかっても 到達できない仕上がりです。 昔の職人は本当に良い仕事してますね。 刀名は又暫し押入れの奥で冬眠です。
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数日天気の良い日が続き、空気が非常に乾いてきましたので 毎年恒例日本刀の手入れをする事にしました。 私は日本刀を下の写真の様に、大きな木綿の風呂敷に包んで保存しています。 置いてあるところは、物が物ですので簡単に取り出せない そして目につかない所で、絶対に水・湿気等の心配のない所に ひそかに隠して?あります。 風呂敷を取ると 一本づつ袋に入れて納めて有ります。 今の袋は私の亡きおふくろの和服の帯を使って 女房に作り変えてもらいました。 袋から取り出します。 拵えの有るものが2振り、白鞘の物が3振りあります。 実はもう1振りあるのですが、事情で今私の手元を離れているので 今は5振りです。 上、鞘を払い、下、柄を外しました。 上から 美濃関住人 兼景 相州住人 綱廣 粟田口近江守 忠綱 筑前 信國 相州住 廣正 となります。 一番下の廣正の柄は、痛みが出ているため 保護として、手入れ時には包帯を巻いています。 各刀の詳細は、左の日本刀の所をクイックしてみて下さい。 一本づつ、きれいに和紙で拭った後、打ち粉を叩いて 丁寧に何度も磨いていきます。 上の写真は磨く前、下の写真が磨いた後の物ですが、 刃を写す位置が違っていたのであまり参考になりませんが 磨きあげると非常に良い光沢を発し、きれいな姿に生まれかわります。 しばしこの、真に美しいものを眺めて 思いっきり楽しんだ後、 元の鞘に納めます。 そして又包み直してしまいこみます。 次の手入れは、来年の春、 又、天気の良い乾燥した日を選んでやります。 毎年の事ですが、真剣を握ると心がキリットとします。 この手入れを怠らずに、次の世代さらに次の世代と引き継いで 行かなければなりません。既に何百年と引き継いできましたので。 |
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日本刀無名筑前信國です。 先ずは全体像から見て下さい。 拵えは有りません。白鞘に納めてあります。 2尺3寸5分(約710mm)、刀身表に八幡大菩薩と彫り込んであります。 認定書です。 無名ですが、筑前信國と認定書に書かれています。 ネットで調べたところ、信國派の刀と言う意味だと有りましたが、 特定の刀鍛冶の名では無いようですが? 何時の時代の物なんでしょうか? 貴重刀剣として認定されています。 私の親父は、認定書が出るまで別の 刀鍛冶の作品と思っていたようです。 下は茎(なかご)の写真です。 大磨上げ(おおすりあげ)の茎で薩の字が茎に入ってしまっています。 江戸時代の規制で短くなったのだと思いますが? 元々は太刀だったんでしょうか? でも八幡大菩薩の字の位置(裏表) からすると、昔の太刀の様に吊るして使ったのではない様な気もしますが? 刀身を短くしたために、銘も無くなってしまったんでしょうか? 刀身部分です。 この刀には、付属の話が着いています。 この刀を親父が譲りうけた時に、元の持ち主の話で 「この刀凄く切れます。支那事変の時に数十人の首を この刀で落とした、実績が有ります。」と言っていたそうです。 この手の話はよく有りますので信用してはいませんが、 実際持って見ると分かりますが、この刀とても重くて頑丈で 振れば、重さだけで首が楽に飛びそうな気もします・・・?? クワバラクワバラ・・・・・! 最後にもう一つ私の刀所有する日本刀を紹介します。 現在ある事情で、刀身は某所に預けてあります。 刀身の写真を撮っていませんでしたので、 今回お見せ出来るのは鑑定書のみです。 丹後守藤原寿命、2尺3寸1分(約700mm) 特別貴重刀剣に指定されています。 拵えは有りません。 上記、事情により写真が有りませんので お見せできないのが残念ですが 戻ってきましたら、また掲載したいと思います。 これも大磨上げですが、最高に美しく直刃がとても綺麗で優美な刀です。 寿命と言う縁起の良い名前の為に、昔から お祝いの品として重宝されたと聞いています。 以前同じ寿命の刀剣を、上野の美術館で見ましたが、 私の物と非常によく似ていたのを覚えています。 眺めていると、心が落ち着いて穏やかな気持ちにさせてくれる 素晴らしい形の良い、美しい日本刀です。 6振り所有する中で、私が最も愛する刀です。 以上飛び飛びに紹介した6振りが私の受け継いだ、 いや後世に受け継いでいく刀です。 私は刀剣のこと詳しくはないので、所有するこれら個々の刀剣が どれほど貴重なものか(美術品価値・価格等を含め) 見当が付きませんが、日本刀は日本人の数ある文化・作品の中でも、 武器では有りますが、最高に完成された芸術作品で有ると考えています。 何れにしても、完成から数百年は経過したもので有る事は間違いが有りません。
その間私の手元に来るまでに、何人の所有者の所を渡り歩いたのか知れませんが、 依然としてその輝きを保っていると言う事は、その間 ずっと、ずっと大切にされてきたものだと思います。 今後も大切に保存して、後々まで伝えて行きたいと思います。 |



