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格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは14日、イタリアの銀行26行の長期債務格付けと預金格付けを引き下げたと発表した。
引き下げ幅は1〜4段階で、格付け見通しはいずれも「ネガティブ」としている。 イタリアの5大銀行は大量のイタリア国債を保有しており、欧州銀行監督機構(EBA)が設定した厳しい自己資本比率規制を満たすため、6月までに150億ユーロ程度の資本増強を行うよう求められている。 また5大銀行は、欧州中央銀行(ECB)のオペで得た資金を貸し出しに回すよう、政府から圧力を受けているが、景気悪化を受けて信用の質が低下している。こうしたなか、今回の格下げは大きな打撃となる。 ムーディーズは声明で「イタリアの銀行の格付けは、欧州先進国で最低の水準となった。これは、イタリアの銀行が、イタリアおよび欧州での経営環境悪化の影響を受けやすいことを反映している」と説明した。 格下げの理由としては、イタリア経済がリセッション(景気後退)に戻ったこと、緊縮策、問題債権の増加、市場での資金調達難を挙げた。 イタリア最大手銀行であるウニクレディトとインテサ・サンパオロは、預金格付けが「A3」、スタンドアローン評価(政府からの支援の可能性を考慮しない単体ベースでの信用力評価)が「Cマイナス」となった。 国内第3位銀行のバンカ・モンテ・デイ・パスキは、預金格付けが「Baa3」、スタンドアローン評価が「D」、ベースライン信用リスク評価が「ba2」。また第4位銀行のバンコ・ポポラーレは、預金格付けが「Baa3」、スタンドアローン評価が「Dプラス」で、ベースライン信用リスク評価は「ba1」とされた。 ムーディーズは、バンコ・ポポラーレについて、資本基盤の弱さや資金調達難に直面していると指摘。バンカ・モンテ・デイ・パスキについては、資産の質や資本、資本調達で、大きな課題を抱えているとした。 そのほか、国内第5位の銀行、ウニオネ・ディ・バンケ・イタリアーネ<UBI.MI>は預金格付けが「Baa2」で、スタンドアローン評価が「Dプラス」。ベースライン信用リスク評価は「baa3」とされた。 |
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