Wecker papa の独り言

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小説もどき(?)!のコーナー

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気が付くと、私はクラブハウスにいた・・・クラブハウスと言うのは、グランドの横に併設されている、ラグビー部のロッカールーム、シャワー、ミーティングルームのある建物で・・・大学以外で、毎日通う所であった・・・。

誰もいない午前中のクラブハウス・・・今の私が逃げ込むには・・・誰にも合わないで済む、ここしか無かった・・・。

まだ・・・練習には早い・・・今はここで時間を潰し・・・時間がきたら練習して・・・その後は・・・何処に帰れば良いのだろう・・・。

友人の所への居候も考えていた・・・しかし・・・それで、今の事態を乗り切れるのか?・・・。

いずれは・・・帰らなければならない・・・彼女の居る・・・あの部屋へ・・・・・。

でも、今は 帰る勇気も 覚悟も無い・・・戸惑いと恐怖・・・誰にも話せない焦燥感。

どうすればいいんだ・・・一体、どうすれば・・・・・。


考えた所で、結論の出ない事・・・私には分かっていた・・・。

真摯に彼女と向き合わない限り・・・答えは見つからないって事・・・ 私には分かっていた・・・。

分かってはいたのだが・・・私は逃げ出して来た・・・今が、幻であって欲しいと願いながら・・・。

幻だろうが、現実だろうが・・・覚悟を決めなくっては、解決はあり得ない・・・そう思い込まなければ・・・何時までもこの状況は続くだろう、私の精神が崩壊するまで・・・。

いや、すでに崩壊しているのかも知れなかった・・・私は幻覚に惑わされているのかも・・・。


外は天気も良く、暖かい風が爽やかに吹いていた・・・なのに私は、時期的にまだ早い・・・季節外れの、オカルト騒ぎに 一人巻き込まれている・・・。


到底あり得ない話・・・そう信じたかった・・・。


講義はサボり・・・ラグビーの練習だけは、しっかりとこなした。

後は・・・帰宅して・・・彼女をどうにかしなくては・・・。

気持ち的には やっと吹っ切れた気分であったが・・・自室を前にして、私の決心は鈍っていた・・・やはり、夜は怖い・・・。

日中考えた事・・・それは、あくまで明るい時に考えた事・・・暗闇を目の前にして、現実は甘く無かった・・・。

これから 彼女と向き合うと言う現実・・・本当に、心の底から、怖いと思った・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


私は今、覚悟を決めてアパートへ戻って来た・・・。

ドアノブに手をかけ・・・まだ、躊躇している自分に、戸惑っている・・・。

しかし、決着をつけなければ・・・この苦悩の終着駅にはたどり着けない。



あの時は・・・そう信じていた・・・愚かにも、そうであると 信じて疑わなかった・・・。

だが・・・すでに 私の地獄は 始まっていたんだ・・・その時の私には 考え及ばぬ事であったが・・・。


私は意を決してドアを開け、スイッチに手を伸ばし・・・電気をつけた・・・。

一瞬にして明るくなった部屋は、まるで暗転後の舞台のように、その全容を露わにしたが・・・肝心の 主人公の姿は無かった・・・。

急いで靴を脱ぎ・・・居間の蛍光灯にも明かりをつけたが、彼女の姿は何処にも無かった・・・。

それ以上、私には探せなかった・・・怖かった・・・いつも勝手に現れる彼女の事、今後も何時?現れるのか・・・私には予想も出来ない・・・。

その夜は一睡もせず、夜明けを迎えた・・・しかし、彼女が現れる事は無かった・・・・・。

次の晩も・・・その次の晩も・・・私は必死に待った・・・しかし、それ以降 彼女が現れる事は無かった・・・・・・・・あの日までは・・・・・。



つづく

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