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彼も私に 別れを告げ・・・帰りかけて、突然・・・ 思い出したように振り向き・・・私に、こう告げた・・・。 そうだ!彼に聞いたんだ・・・私は、思い出していた・・・・・。 そうだ!!あの男の言葉を信じ・・・詳しく道順まで聞いて・・・私は ここへ来たんだ。 私は 再び・・・丁重(ていちょう)に礼を述べ・・・今度は本当に 彼と別れた・・・・・。 茶屋で「判官さま」と言う菓子と、ほうじ茶を振舞われ・・・それを口に運びながら・・・私は考えていた。 午後まだ早い今からなら、まだ富良野へ行けるだろうか・・・と・・・・・。 私は 予約していたホテルへ キャンセルの電話を入れ・・・急いで、札幌駅へと引き返した。 幸い、すぐに出る列車があり・・・私はそれに飛び乗った・・・・・。 列車の中で、私は 何時(いつ)に無い、自分の行動力に驚くとともに・・・不安でもあった。 良かったのだろうか・・・これで・・・・・。 富良野に着き、すぐに あの男の言葉通り レンタカーを借りた・・・・・。 有名な大雪山、そして十勝岳、富良野岳と連なる 十勝連峰のうち・・・あの男に教えられた「富良野岳」を目指して 車を走らせた・・・・・。 北海道の9月の日没は 想像以上に早く・・・登山口へ辿り着いた頃には、周りは闇に覆われていた・・・・・。 その日は、登山口にある「凌雲閣(りょううんかく)」と言う宿に泊まり、翌朝 早く・・・富良野岳へ入ろうと決めた・・・・・。 宿のご主人の話によると・・・富良野岳は、標高1,912メートルだが、登山道は しっかりと整備されて居り・・・天気が良ければ、軽装でも大丈夫・・・との事であった。 翌朝早く・・・私は あの男の言葉に従い・・・まずは「安政火口」を目指し、砂利道を進んだ・・・。 私の他(ほか)に、この時間に 宿を出発する人は居なかった・・・私にとっては好都合であった。 「安政火口」付近まで来ると、太陽も完全に顔を出し・・・今日も好天を 予感させた。 私は すぐに大きな岩にペンキで矢印が書かれている 道標(みちしるべ)を見つけた。 その矢印は「富良野岳」を指していた・・・そのまま進み・・・私は あの男の言葉通り、分岐点に辿り着いた・・・・・。 「十勝岳←左・・・右→富良野岳」と書かれている標識を・・・指示通りに、富良野岳を目指した・・・・・。 暫く進むと、太陽は私に 暖かい日差しをプレゼントしてくれた・・・振り返った私の背後には、十勝岳、大雪山へと連なる山脈が、遥かに望めた・・・天気がいい。 もう少し進めば、木々の切れた草原があるはず・・・私は そこから登山道を外(はず)れ・・・森の中へ入るように 教えられていた・・・・・。 そうすれば・・・目的の山小屋を、見つけられるはずであった・・・・・。 しかし、行けども行けども、山小屋など見つけられず・・・挙句の果てに・・・戻る路すら、見失っていた・・・・・。 あの男の言葉通りの場所から 森へ入ったのに・・・何も見つけられず、誰とも会えず・・・私は迷子になってしまった。 私が 場所を間違えたのか・・・それとも?・・・あの男に騙されたのか・・・・・。 しかし、そうとは考えたく無かった・・・・・。 札幌では 親切にしてもらった・・・おかげで、無駄に歩き回る事なく・・・私は、ご先祖さまの銅像と対面する事が出来たし・・・いろいろ私の知らなかった事も 教えてくれた。 |

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