Wecker papa の独り言

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小説もどき(?)!のコーナー

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「第8章」 次の指示・・・。


再び、トランシーバーの呼び出し音で 目覚めた時・・・すでに、太陽は昇りかけていた。

私は、眠ってしまったらしい・・・・・。

空気はまだ冷たかったが、樹木の間から射(さ)す 太陽の光が 顔にあたると、なんとも言えず 暖(あたた)かかった・・・・・。

こんなにも、太陽のありがたみを感じた事など・・・今迄、あっただろうか・・・・・。

私は 生きていた・・・迷いの森の中で・・・確かに生きていた・・・・・。

多少の頭痛(づつう)はあったが・・・生きていた・・・・・。

そんな感慨(かんがい)に浸っていた私の耳に・・・男の声が、響いていた。

一気に、現実へと引き戻された・・・・・。

「生きていましたか・・・ちゃんと、私の言いつけを 守ったようですね・・・・・」


そうだ・・・守った・・・だから、一刻も早くこの状況から 逃れたい・・・それが、私にとって第一番目で 最大の願いであった・・・・・。

そう彼に告げると・・・返って来た答えは・・・・・

「それは簡単には行かないでしょう・・・今頃、血まなこになって、あなたを探している連中が居ます・・・今は、動けません・・・。必ず、何とかしますので・・・今は冷静に・・・。」

昨夜より、軟らかい物腰(ものごし)になっている事に 驚(おどろ)いたが・・・昨日の刀(かたな)の連中の事を言っているのだろうか・・・・・。

しかし・・・動くな!って言われても・・・私は 昨日の場所から そう遠くない所に居る。

すぐに見つかるのでは?・・・その想いを 彼に伝えると・・・・・

「その場所は、大丈夫です・・・安心して、そこを離れないで下さい・・・一両日の辛抱ですから・・・・・」

何が? ここは大丈夫?・・・何故?そんな事 言い切れるのか・・・・・。

発言に 全然 根拠(こんきょ)が示されていないじゃ無いか・・・私は 再度、 ここで大丈夫か?・・・と、今の立場をわきまえず・・・問い返した。・・・すると・・・・・

「頭と 胴体を 離したくなかったら・・・私の言う事を 聞いてください・・・・・」

その言葉を聞き・・・私は 思い出したくもない昨夜を思い出し・・・身震いをした・・・・・。

やはり・・・あれは・・・現実だった・・・さっきまでは 信じられない思いの方が強かったのだが・・・・・。

私は 急に弱気になり・・・言う事を聞いて待つから、必ず助けて欲しい・・・そう告げた。

「分かってますよ・・・又、連絡します・・・」とだけ言い、彼は再び 一方的に通話を切った・・・・・。



一体・・・この原始の森で、何が 起こっているのか・・・・・。

あの刀(かたな)の連中は、何者なのか・・・そして、私を助けてくれる彼・・・彼も又、何者なのかが知りたくてしょうがなかった・・・・・。

今度、連絡があったら・・・絶対に聞こう・・・・・。

しかし今は、彼の言葉を信じるしか無い・・・この迷いの森の中・・・又、一人で彷徨(さまよ)っても・・・いい結果にはならない事だけは、事実だと思った・・・・・。

「第7章」 夜を越えて・・・。


彼の言葉は、本当であった・・・・・。

私は暗闇の中、おぼつかない足取りではあったが、直(じき)に ひと際(きわ)太い倒木(とうぼく)を見つけた・・・・・。

一応、注意深く 近寄り・・・彼の言っていた「窪(くぼ)み」を探した・・・が、

容易には見つからない。

その時 私の目に映ったのは・・・月明かりに照らされて 不自然に置かれた、寝袋と 懐中電灯。

驚いたが、それに近づくと・・・まるで、入り口を示すかのように、それらの前には 人が一人くぐれる位の 丸い穴があった・・・・・。

ここに違いない!!・・・その丸い穴を 置いてあった懐中電灯で照らすと・・・人が2人はいれば、一杯・・・と言う程度の 自然に出来たのであろう 窪みになっていた・・・・・。

しかし、この懐中電灯と寝袋は、一体・・・どうしたのであろう・・・・・。

まるで、私が ここへ来る事が分かっていたかのようである・・・・・。




だが・・・私が来る事を・・・知っている人物が、一人いる・・・彼だ!・・・私をここへ来させるように仕向けた・・・彼である。

彼は 何者なのか・・・今も、私の近くにいて・・・私を 監視(かんし)しているのであろうか・・・・・。

こんな、手間のかかる事をして・・・何故?姿を現さないのだろう・・・・・。

しかし、明朝まで 待たねばならない・・・・・彼が、そう言っていた。




取り合えず・・・私は 指示された窪(くぼ)みに 潜(もぐ)り込んで 身を隠した。

胸の動悸(どうき)が治まらない・・・先程の体験に、私の神経は 異常なまでの 昂(たか)ぶりを隠そうともしない・・・・・臆病者(おくびょうもの)であった・・・。

ここにある、寝袋にしても・・・何かの企みなのだろうか・・・と、考えてしまう・・・。

手を出せない・・・・・しかし、体は正直だ・・・・・寒い!!・・・。

東京生まれで、今も東京暮らしの私には・・・9月とは言え、北海道の夜の冷え込みは・・・堪(こた)えた・・・・・。

外に出て、寝袋を広げてみたが・・・特に、変わったところは見当たらない・・・・・。

ただ・・・1本のペットボトルが包(くる)まれていた・・・水であった。


まだ、凍死(とうし)をするような気温ではないのであろうが・・・私には、耐え難く・・・

外に置いてあった物、すべてを中に引きずり込み・・・寝袋に包(くる)まった。




暫くすると、体に 生気(せいき)が戻ってきた・・・頭の中も、時間の経過と共に ある程度の冷静さを取り戻していたが・・・眠る事など、到底、無理・・・依然、神経の昂(たか)ぶりは治まらず・・・色々な事を、考え始めていた。

さっきの出来事は 一体、何だったのだろう・・・・・。

しかし、これは 考えても無理・・・答えは出ない・・・私の理解の限界を超えている。

あれは、あれとして・・・今は、一応、受け止めるしか無い・・・。

でも・・・私に トランシーバーを残し・・・ここへ誘導した男は、何者??・・・。

考えては見たが・・・さっぱり、見当すらつかない・・・・・。

ただ、後から来た集団の 誰かだろう・・・そう思った。しかし、彼等は日本語を話しては居なかった・・・・違うのか??・・・・・。


考えても 拉致(らち)があかない・・・じゃぁ、もっと時間をさかのぼって・・・そもそも、何故、北海道へ来たのか・・・そこから思い出してみる事にした・・・・・。


私の頭の中にあった、理由は・・・1つ!・・・現実から、逃げる為・・・・・。


だが、こんなに遠くまで 逃げなくては ならなかった理由とは?・・・ここを考えると、私の記憶は・・・ぼやける・・・興奮しているせいかも知れない・・・・・。

遠くに逃げるのであれば・・・すでに、秋口である・・・九州や沖縄・・・暖かい所でも、良かったのでは無いのか・・・何故、北へ逃げた??・・・・・。

現実として・・・私は今、北海道にいる・・・考えても、考えても、思考の堂々巡りであった・・・・・。

論理的な答えが・・・出てこない・・・・・。



私は 喉の渇きを覚え・・・さっき、ペットボトルの水があった事を、思い出した・・・・・。

思えば、朝から 何も口にしていなかった・・・しかし、空腹は感じない・・・・・。

取り合えず、喉の渇きを癒(いや)そうと・・・ペットボトルに口をつけた・・・・・。


暫くして・・・私は 突然・・・眠気を感じ・・・不覚にも、数分後には 深い眠りに落ちていた・・・・・。

「第6章」 救世主?・・・。


私は、焦(あせ)っていた・・・・・。

この音で、さっきの男達の・・・どちらかでも戻って来たら・・・今度こそ、命は無いだろう。

私は 慌てて、携帯(?)を開き、通話ボタンを 押していた・・・・・。

けたたましい呼び出し音を 消す為に・・・・・。

しかし、突然の事に、判断力が鈍っていた私は・・・通話に出てしまった・・・・・。

後悔していた・・・・・だが、すぐに聞こえた 相手の声に・・・正気を取り戻した。

私は その声に・・・藁(わら)にもすがる思いで、飛びついた・・・・・救いを求めたくて・・・・・。

助けて!・・・助けて!を、繰り返し叫ぶ私に・・・相手は、一言・・・・・

「 そんな事は、後でも出来る・・・早く、その場を離れろ!!・・・」

そう・・・指示して来た・・・。

言葉の分かる相手で 良かった・・・そして、少しずつ・・・冷静さも、戻ってきた。

指示は分かる・・・しかし、離れたくても・・・何処へ行けばよいのか分からない・・・・・。

むやみに動いて、再び 刀(かたな)の連中に 出くわすのは、勘弁!!だ・・・そう思った。




そんな私の心を 見透かすように、通話の主は 再び 指示を出して来た・・・・・。

「そこに倒れている 男の刀が見えるか?・・・その刀が指す方向へ 進め・・・急げ!!」

私には 選択の余地など無かった・・・・・指示に従う覚悟を決めた。

指示された方向へ行くと、どうなるのか?などの考えは・・・すべて頭の中から追い出した。

彼の言葉に従って、私は 歩き出した・・・・・どこまで?行けば良いのか・・・・・。

すぐに・・・彼が、次の指示を出して来た。

「少し行ったら、ひと際太い木が 倒れている・・・その根元に 窪(くぼ)みがあるから・・・そこで、夜を越せ・・・日が昇ったら、又、連絡する・・・動くな!!・・・」

それだけ言うと、通話は 一方的に切られそうであった・・・・・。

私は慌てて、私の方から連絡は取れないのか・・・聞いたが・・・すでに通話は切れていた。


誰なのだろう・・・このトランシーバーの事を知っていて、今の私の境遇をも 良く知る人物・・・私には、見当もつかなかった・・・・・。

「第5章」 謎の携帯?・・・。


ついに! 近くへ来た・・・。

来なくても、いいのに!!・・・そう考えながら、瞼(まぶた)は しっかりと閉じていた・・・・・。

気配で 数人は居ると感じられたが・・・その中の一人が、更に私の傍へ 近づいて来た・・・。

来るな!来るな!・・・そう叫び出したい気持ちを 必死に抑えて・・・私は 瞼(まぶた)を閉じていた・・・・・。

もし!もしも?・・・この人達が、私の遭難を知って、来てくれた救助隊なら・・・

声を出して・・・「遭難者!発見!!・・・」とでも、叫ぶだろう・・・・・。

しかし・・・この連中は・・・私の近くに来て、無言になっていた・・・・・。

さっきまで、訳の分からない言葉で 話していたのに・・・何で?黙るんだ?・・・・・。

そんな・・・訳の分からない妄想と疑問が・・・私の頭を 駆け巡る・・・・・。




馬鹿なことを、考えていたら・・・本当に近くまで、来た・・・・・。

私の顔を 覗きこんでいる・・・・・。

気配はするが・・・依然として、無言だ。 ついに・・・最期(さいご)が来た・・・。

そう覚悟を決めた時・・・その男が、私の体から 一歩下がる気配がした・・・・・。

斬られるのか?・・・刺されるのか?・・・それとも、撃たれるのか?・・・・・。

何(いず)れしても・・・痛いんだろうなぁ・・・このまま、何も見ないで死ぬのはイヤだ!!・・・そう考えると、瞼を閉じている事が 馬鹿らしくなった・・・・・。

どっちみち、殺されるのなら・・・見てやろうじゃぁ無いか!!・・・思い切って、叫んでやる!!・・・・・。

お前達は!誰だ!!・・・そう心で?叫んで・・・私は、目を開けた・・・・・。




永らく目を閉じていたせいか・・・さっきまでよりも、周りが よく見える!・・・見えなくてもいいのに・・・・・私の人生は!いつもこうだ・・・見えなくても良い物が見えて・・・見たい物が見えない・・・。



しかし!驚いたことに・・・人も・・・さっきまであった気配も・・・今は・・・幻(まぼろし)の如く?消えていた。

意外な展開に、私は戸惑ったが・・・暫くは、動かなかった・・・と言うより・・・動けなかった・・・・・体が 恐怖に負けて・・・動かないのだ。

このまま、永遠に時(とき)が止まってくれたら・・・・・どれだけ、幸せだろう・・・死にたくない!!・・・私の正直な感想であった・・・場所など、何処でもいい・・・生きられるのなら・・・ここでも、何処でも 構わない・・・・・。


その時・・・大きな落ち葉が、風に飛ばされて・・・私の顔を 叩いた・・・・・。

時間なんか、止まるわけが無い!!・・・そう思い知らされた。・・・しかし・・・体が・・・動かない・・・。

逃げなくては・・・何時までも、こうしては居られない・・・しかし、動けない・・・。



私は かろうじて動く、眼球を動かして・・・散らばっている自分の荷物を 確認した・・・そして・・・胸に矢の刺さった、死体も・・・。


その時・・・不意に、思った!・・・もし、この血の匂いに、野生の動物達が 気付いたら・・・。

再び私は、今までとは違う恐怖に、襲(おそ)われた・・・・・その瞬間、不思議にも・・・体の筋肉の緊張が解けた・・・・・やっと、動ける!!。



私は、ゆっくりと・・・何かを?刺激しないように・・・上体を起こし・・・周りを見回した・・・。

傍に 死体が一つ 転がっている事以外・・・さっき感傷に浸っていた、襲われる前と同様・・・静寂だけが・・・拡がっていた・・・・・。


私は急いで、切り裂かれたバックパックから こぼれ落ちた荷物を 拾い集めた・・・・・。

もうバックパックは 使い物にならない・・・私は 必要なものだけ・・・衣服の あらゆる所に詰め込んだ・・・・・。

その作業中・・・私は・・・明らかに、私の物ではない・・・携帯を 見つけた。


私の携帯は・・・レンタカーに置いて来た・・・・・。

それは まるで・・・見つけ易(やす)いように?・・・切り裂かれたバックパックの上に・・・置かれていた・・・・・。

これは 誰の物なのだろう・・・そう思い 手にとって、よく見ると・・・それは、携帯ではなかった。

携帯に良く似ているが・・・・・無線機?・・・トランシーバー?のような物であった。




そう考えていた時・・・突然・・・手の中のトランシーバーの 電源が入った・・・・・。

私は 何も いじってはいない・・・なのに今度は・・・携帯同様の 呼び出し音!!・・・。

再び・・・静寂は、破られた・・・・・。

「第4章」 謎の男達・・・。


理解の出来ない状況に、まだ 頭が 混乱していた・・・・・。

思考は正常に 戻りつつあるが、何が 起こったのかが、理解出来ない私は 立ち上がることさえ忘れていた・・・。

そんな時であった・・・私のところへ近づいて来る、人の気配を感じた・・・・・。

一人では無い!!・・・少なくとも、5〜6人は居ると思われた・・・・・。

刀(かたな)の連中だろうか・・・だとしたら、意識など 戻らなければ良かったのに・・・そう、今の状況を 恨めしく思った・・・・・。

どんどん近づいている・・・ もう逃げられる状況ではない・・・・・。

ここは、意識を失っている振りしか無い・・・咄嗟(とっさ)に、そう決めた・・・・・。





どうやら、さっきの連中では 無さそうだ・・・・・確信は無いが・・・。

何かを話しながら、どんどんと近づいて来る・・・私の緊張も、ピークに達しようとしていた。

話し声が はっきりと聞こえる距離になったが・・・何を話しているのだろう・・・。

私には、聞き覚えの無い、言葉であった・・・・・。


一難去って!・・・又!一難?・・・今日は 何なのだろう・・・勘弁して欲しいと思った。

人間を嫌った、罰(ばつ)!!・・・そんな気分であった・・・・・。

私が 命を永(なが)らえたのは、結局 一瞬だけだったんだ・・・今度こそ 殺される・・・。


でも・・・「熊」に喰われるよりは、 一瞬で殺してくれるだろうから・・・まぁ、こっちの方が、まだ ましかぁ・・・そう、漠然と考えていた・・・・・。

殺される事しか・・・・・私の頭には、無かった・・・・・。

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