Wecker papa の独り言

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小説もどき(?)!のコーナー

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一体・・・私に 何が出来るのか・・・【 ルシファーの記憶 】は戻りつつあったが・・・今の私は・・・か弱き 『 ルートヴィヒ2世 』・・・・・。

【 天界 】【 魔界 】【 冥界 】【 人間界 】が混在した・・・この空間で・・・私は一体・・・何をすべきなのだろうか・・・・・。

何が・・・出来るのであろうか・・・・・。


【 プルート 】は・・・いや・・・【 ヤハウェ 】は・・・今更、私に何を求めているのか・・・・・。


そんな事を考えていた、私の傍らに・・・いつの間にか【 ベルゼブル 】が近づいてきて・・・耳打ちをした・・・・・今の状況についてであった・・・・・。

しかし、私は 以前に生きた時代でも・・・同じ場面を 経験していた・・・・・。

ここにいる人達は・・・一番手前に 私の国 【 バイエルンの民 】・・・そして、中央で踊っている人達は・・・ナポレオン3世がよこした、【 フランス人達 】・・・奥の 左側には、【 オーストリア帝国の皇族達 】・・・その反対側の 右手には、【 プロイセン王国の人達 】が・・・それぞれに一団をなしている・・・・・。

だが・・・過去の場面と 大きく違うのは・・・【 それぞれの人達の正体 】を・・・今回は知っているという事・・・。

厄介であった・・・・・。


私自身についても・・・【 魔界のルシファー 】であって・・・【 ルートヴィヒ2世 】・・・そして、【 朽木 翔 】なのだ・・・。

【 冴 】だって・・・【 天界のガブリエル 】であって・・・【 エリーザベト皇后 】・・・そして、【 木下 冴 】・・・。

頭が混乱してきた・・・もう、これ以上・・・多くの【 キャラクター 】を持つ人物の登場は・・・勘弁して欲しかった・・・・・。



時は・・・【 1865年・・・夏・・・普墺(ふおう)戦争が始まる直前 】・・・・・の場面であった。



私は、皇太子であった 1863年には・・・【 プロイセンの宰相 ビスマルク 】と最初で最後の会談をして、意気投合した仲であった。

その翌年、【 父 マクシミリアン2世 の死 】によって・・・私は【 王として戴冠 】した・・・。

又、【 オーストリア帝国 】とは・・・我が、【 ヴィッテルスバッハ家から・・・エリーザベト 】が、王妃として【 ハプスブルグ家の フランツ・ヨーゼフ1世 】に嫁いでおり・・・姻戚関係であった。

私は 板挟みであった・・・過去の私は 当時流行っていた【 ロマン主義に傾倒 】・・・と言うよりも逃げ込んで・・・態度をはっきりとしなかった。

その結果・・・結局、オーストリア帝国側について・・・【 普墺戦争 】に足を踏み込む事になるのだが・・・・・【 敗戦 】・・・フランスの【 ナポレオン3世 の介入 】で・・・やっと、【 休戦 】に持ち込める事になるのである・・・・・。


過去の結果は、そうであるが・・・今はまだ開戦前の・・・微妙な時期であった・・・。

ここに今・・・勢ぞろいしている・・・【 天使や悪魔 】、そして【 神や女神達 】も・・・それぞれに・・・一筋縄ではいかない連中ばかりであった。


私は・・・今回・・・現実では無い、異空間とは言え・・・何かをしなければならないのだろう・・・と、覚悟した・・・。

ここは、【 バイエルン 】 【 オーストリア 】 【 プロイセン 】 【 フランス 】が交差している場面では無く・・・

まさしく・・・【 天界 】 【 魔界 】 【 冥界 】 【 人間界 】の交差している異空間なのである。


そう考えていた私の耳元で・・・再び【 ベルゼブル 】が囁いた・・・・・。

「 【 弟君 】の到着でございます・・・・・。 」



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上】 ヘレンキームゼー城・・・鏡の間。
急ぐ事は 了解したが・・・何処へ行くのだろう・・・確か、【 冥界 】へ行くような事を、【 依瑠 】と話していた・・・。

それは、何処なんだろう・・・・・。


戸惑う 私の手首を・・・【 冴 】が突然、掴んだ・・・。

すると・・・驚いた事に、背中に感じていた重みが・・・かき消すように無くなった。

私の背中にあった【 翼 】が・・・空気に溶けたかのように・・・消えたのだ。


驚く私の手首を掴んだまま・・・【 冴 】は【 例の鏡の前 】へ私を連れて来た・・・。

【 祖父 】が私に持たせた・・・【 あの鏡 】である・・・。


【 冴 】は鏡の 上の方に人差し指を当てた・・・すると・・・【 冴 】の指先から、黄金色の光がほとばしった・・・。

【 冴 】がそのまま・・・上から下へ指を走らせると・・・鏡の表面に 黄金色の筋が付き・・・その筋から・・・白い霧が、漏れ出した・・・・・。

次第に・・・筋は 割れ目のように広がり出し・・・白い霧は 床へと流れ出していた。


「 さぁ・・・行きましょう・・・ 」


そう言うと、【 冴 】は私の腕を掴んだまま・・・その割れ目に飛び込んだ・・・。

必然的に・・・私も一緒に・・・その中へと 転がり込んでいた・・・。


アッと言う間に・・・私の周りには・・・つい今しがたとは・・・違う景色が広がっていた。



濃い霧の中で・・・私は周りを見廻した・・・。

ここが、【 冥界 】と言う所だったろうか・・・私の記憶にある【 冥界 】とは・・・違っていた。

傍らに立っていた【 冴 】も・・・この異変に戸惑っているようであった。


ここは【 冥界 】では無い・・・・・一体、何処に来てしまったのだろう・・・・・。


この場所に 立ちつくしている訳にも行かない・・・目を凝らして、霧の彼方を見ると・・・

四角い宮殿のような建物を発見した。

私達は、取り合えず・・・そこへ向かう事にした・・・・・。




建物に近づくにつれ・・・徐々に霧は晴れだし・・・その建物の輪郭が はっきりと分かるようになってきた・・・・・。

ここは・・・・・

私が『 ルートヴィヒ2世 』として生きた頃・・・【 キーム湖 】の中島・・・【 ヘレン島 】に創らせていた・・・・・【 ヘレンキームゼー城 】に、似ていた・・・・・。

いや・・・確かに・・・【 ベルサイユ宮殿 】に似せて創っていた・・・【 ヘレンキームゼー城 】だ。



いつの間にか・・・私は【 朽木 翔 】では無く・・・【 ルートヴィヒ2世 】に変容していた・・・・・。

一緒にいた【 冴 】も・・・【 エリーザベト皇后 】へと・・・変容していた・・・・・。

とにかく、建物の中へ 入ってみるしかない・・・私達は、意を決して・・・建物の敷地に 足を踏み入れた・・・・・。


【 冴 】は「 何故、ここへ出たのかしら・・・あの鏡は、【 冥界への扉 】のはず・・・ 」と、呟いた。


私も「 何故だか解らないけれど・・・【 ヘレンキームゼー城 】に違いないよ・・・ここは・・・ 」


と、呟きながら・・・2人は、霧の晴れた庭園を歩いていた・・・・・。




誰にも・・・咎められる事無く・・・私達は 城内へ入った・・・・・。

庭には、庭師達が・・・入口には、守衛の兵・・・中では、大勢の執事やメイド達が 忙しそうに立ちまわっていた・・・・・。

【 鏡の間 】では、パーティーの真っ最中らしく・・・舞踏会が催されていた・・・・・。

多くの煌びやかな衣装をまとった人々が・・・そこには居た・・・。

その誰もが・・・私達の存在に気づくと・・・微笑んで会釈をしてくれた・・・。


その中には・・・あの【 ベルゼブル 】 【 ベリアル 】 【 モレク 】 の姿も・・・・・

冥界の神・・・【 フェブルウス 】 【 ケレース 】 【 オルクス 】 も居た・・・・・。

そして・・・華やかに踊る・・・【 天界の 女神たち 】・・・・・。

少し離れた所には・・・【 ラファエル 】 【 ウリエル 】・・・そして【 メタトロン 】までが・・・。


【 天界 】【 魔界 】【 冥界 】【 人間界 】の住人が・・・・・一堂に会している・・・・・。

こんな事・・・・・あろうはずが無い・・・・・絶対にあり得ない・・・。


私は必死に 【 プルート 】の姿を探したが・・・・・見当たらない。

ここは・・・冥界では無いのか・・・・・冥界が消える事など、あり得ない事・・・。

きっと・・・【 冥界の王 プルート 】は・・・何かの事情で、【 天界 】【 魔界 】【 人間界 】への扉を封鎖し・・・ここにいる人達もろとも・・・【 特殊な時空 】に【 フリーズ 】したに違いなかった・・・・・。

【 私と冴 】は・・・【 プルート 】が創った・・・その【 空間(時空) 】に入り込んだんだ・・・。

だが・・・何故・・・。


表向き、なごやかで・・・煌びやかに見える・・・この空間・・・。

しかし・・・一発触発の 危機を 孕んでいる事を・・・私は 肌で感じていた・・・。


何があっても・・・私は・・・【 冴 】を守らなくては・・・・・。

その想いだけを胸に・・・・・私は、そこに立っていた・・・・・。



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上】 ヘレンキームゼー城。
驚く私を 尻目に 【 冴 】は 無言で微笑みながら 部屋に入ってきた。

【 依瑠 】は 彼女に・・・「待っていたよ・・・ 」と、語りかけた。

ちょっと待て・・・彼女は「 木下 冴 」・・・私の同級生・・・子供の頃から一緒だった・・・人間・・・・・多分・・・・・。

戸惑う私に 【 依瑠 】は・・・

「 こちらが、最高神が あなたの為に お遣わしになられていた・・・【 熾天使(してんし)ガブリエル 】です・・・。 」

と、イタズラっぽく・・・私に【 冴 】 を紹介した・・・・・。

驚く私が 【 依瑠 】から 【 冴 】に 視線を移した時・・・【 冴の背中 】に・・・一瞬・・・見事な 白い翼が広がったように思えた。

本当なのか・・・彼女が天使・・・私は 呆気にとられ・・・ただ、彼女を見つめるだけであった・・・。



そんな私を、まるで無視するかのように【 冴 】は【 依瑠 】に向かって・・・・・

「 【 ミカエル 】・・・ご苦労さまでした・・・あなたは一度天界へ戻り、万が一に備えてください・・・・・冥界へは、私と【 ルシファー 】が参ります。 」


【 依瑠 】は「分かった・・・・・それでは、後程・・・・・ 」そう言って 私の部屋を出て行った。


【 冴 】が天使・・・私には 未だに信じ難い 事実であった・・・・・。



【 依瑠 】が去った後・・・【 冴 】・・・いや・・・【 ガブリエル 】は・・・私の方へ向き直り・・・

「 【 ルシファー 】・・・記憶は戻りましたか・・・ 」と、優しく語りかけて来た。


「 【 ルシファー 】は止してくれ・・・【 翔 】と呼んでくれないだろうか・・・今まで通り・・・・・それから、【 ガブリエル 】とは呼びにくい・・・【 冴 】と呼んでもいいかい・・・・・」

と、私は お願いした。

【 冴 】は静かに頷き・・・そして、微笑んでくれた・・・。

そうだ・・・私は昔から、何度、この笑顔に癒されて来た事か・・・何故・・・今まで、気付かなかったのだろう・・・・・。

【 冴 】の笑顔に・・・【 エリーザベト 】の笑顔の面影が・・・重なった・・・。



そんな感慨に浸っていた私に・・・【 冴 】は 矢継ぎ早に 質問を浴びせて来た・・・。

「 【 翔 】・・・あなたは、自分が堕天する原因となった人間が・・・憎いと思っている?・・・ 」

「 あなたは、堕天してから初めて・・・人間界で【 ルシファー 】として覚醒したけど・・・それがどう言う意味だか分かる?・・・ 」

「 あなたが【 ルシファー 】として覚醒した事・・・魔界は歓迎しているの・・・今、魔界は人間界を蹂躙し・・・天界をも狙っているわ・・・あなたの望みは何?・・・再び、天界と戦う事なの?・・・ 」



私は・・・【 冴 】 を遮って・・・答えた。

「 確かに、人間は罪深い・・・魔界と変わらないくらいに 人間界は 魑魅魍魎(ちみもうりょう)が跋扈(ばっこ)する世界ではあるよ。だが・・・天界だって・・・善人ばかりでは無い事・・・俺は知っている。神の元を離れて・・・神の悩みが・・・少しは理解出来たように思っているんだ・・・何故・・・神が人間を創ったのかも・・・分かるような気がしている・・・。 」


黙って聞いていた【 冴 】は 微笑みながら・・・

「 やはり、あなたは【 ルシフェル 】・・・多くの者たちが言う・・・【 ルシファー 】なんかじゃ無いわ・・・私は、あなたを信じていた・・・天界に居た時から、あなたは変わらないって・・・。それを聞いて・・・安心したわ・・・。 」

「 今・・・あなたも【 ベルゼブル 】も・・・利用されようとしている・・・あなたにしか、魔界の暴走を止められないの・・・ 」

「 さぁ、急ぎましょう・・・魔界が本当に騒がしくなって来ている・・・。 」




窓の外では・・・【 人間界の夜 】が・・・白々と明けて来ていた・・・・・。


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私は・・・魔界に落とされ・・・堕天使達を率いる・・・【 地獄の君主 】であった。

私の心の【 第1の扉 】は・・・これで、完全に開いた・・・・・。

しかし・・・私は、次の扉が、すぐそこにあるような・・・予感めいたものを感じていた。




私達が【 堕天(だてん) 】する・・・遥か昔・・・私達【 天使 】は偉大なる【 最高神 】によって創られ・・・私達は 彼に仕えていた・・・・・。

いつだったろう・・・【 最高神 】は、一対の人間を創られ・・・【 知恵も、翼も与えず 】エデンに住まわせた・・・・・。しかし、【 最高神 】は 何も知識の無い人間に・・・誰よりも愛情を注いでいた。

しかし・・・誰かが、その人間の・・・【 イヴ 】の方に・・・「エデンのリンゴ」を食べるように、そそのかした。

リンゴを食べた【 人間 】は・・・【 最高神 】の意向に反して・・・【 知恵 】を持ってしまう。

その事を知った【 最高神 】は、人間を【 エデンから追放 】し・・・【 人間界 】を創られた。

そして・・・謂れの無い【 罪 】を着せられた・・・私は・・・【 魔界 】への追放を宣告された・・・・・。

私では無い・・・私は・・・【 アダム 】にも・・・【 イヴ 】にも・・・そのような事をそそのかしてはいない・・・。

しかし・・・私の【 無罪 】の訴えは、聞き入れられず・・・・・

私は、【 服従 】より・・・【 自由 】を求めた・・・・・。


すなわち・・・それが・・・【 神への反逆 】となったのだ・・・・・。

その後・・・私は・・・【 神の軍団 】との戦いに敗れ・・・【 堕天 】した・・・。



私は久し振りに・・・本当に 久し振りに・・・この世界の【 ルール 】を思い出していた・・・。

【 天界 】【 魔界 】【 人間界 】・・・それぞれを頂点とする【 三角形 】の・・・まん中に【 冥界 】がある。


それぞれの世界を 勝手には 行き来出来ない・・・・・。

人間界では、死んだ場合のみ・・・【 冥界への扉 】が開く・・・。

死んだ人間は【 冥界 】に7日間だけ滞在し・・・【 天界 】へ行くか・・・【 魔界 】すなわち【 地獄 】に落ちるかが決まる・・・・・決して【 人間界 】へ戻る事は 出来ない。

しかし・・・我々のような 元々【 魔界の住人 】・・・あるいは【 天界に住む者 】は・・・【 冥界の王 プルート 】の許しがあれば・・・【 人間界 】へは来られる。

だが・・・【 天界 】と【 魔界 】との行き来は・・・絶対に 許され無い・・・・・。


これが・・・我々の取り決めであった・・・・・。




私は【 堕天 】し・・・【 魔界 】へ落ちて・・・考えた・・・・・。

何故、人間は・・・【 神の言いつけ 】を守らず・・・リンゴを 食べたのか・・・・・。

私は、決して・・・人間を唆(そそのか)しては居ない・・・・・。

人間のせいで、魔界へ落とされた私は・・・その【 人間の行く末 】を確かめたくなった。

私は、【 ベルゼブルに 魔界を任せ 】・・・人間界へ向かう決心をした・・・・・。

【 冥界の王 プルート 】は・・・純粋で 穢(けが)れの無い人間として生きる・・・と言う条件で・・・私を人間界へ来させてくれた。

だが、ここへ来て私は知った・・・人間は、私が想像した以上に【 罪深き存在 】であると言う事を・・・・・。

私は この世界で【 転生 】を繰り返したが・・・どの人生をも、全うする事は出来なかった。

純粋に生きれば生きるほど・・・人間界では、うまく行かなかった・・・・・。

唯一の救いは、常に私の傍らには・・・私を理解してくれる【 1人の女性 】が居た・・・と言う事。

どの時代を生きた時も・・・・・それだけが・・・救いであった。



しかし・・・今回の転生は 最初から違っていた。

私は 人間に 疑いを持って生まれて来た・・・心の奥底に・・・【 ルシファーの記憶 】を持ったまま・・・生まれて来た。

その為か・・・今回の転生には、傍らで見守ってくれる 女性が居ない・・・・・。


私は覚えている・・・『 ルートヴィヒ2世 』として生きた時・・・私は、ホモセクチュアルであったにも拘わらず・・・【 我が一族のオーストリア皇后「 エリーザベト 」 】だけは、私を理解してくれた。

誰もが、私を【 パラノイヤ 】であると言った時も・・・彼女だけは・・・私の事を【 正常である 】と・・・言ってくれた。



今の私は、普通の 穢れた 罪深き人間として生きて来た・・・・・。

今回こそは、【 罪深き人間達 】に押し潰される事なく・・・今までの想いを遂げようと・・・確かな意志を持って転生した・・・・・。

だから、【 翼 】が生え・・・ベルゼブル達も、迎えに来たに違いない・・・・・。

でも・・・私は今回・・・本当に・・・理解者を必要として居ないのだろうか・・・。



そんな私の心の内を、見透かすように・・・【 依瑠 】が 口を開いた・・・・・。

「 そんな事はありません。あなたの傍には・・・今も、昔と変わらず【 ガブリエル 】が・・・常に居られます・・・。 」

「 朽木 翔 として生を受けてからのあなたは、周りの物すべてに 懐疑的だった・・・。そして、必要以上に 人を寄せ付けなかった・・・・・。 」

「 だから 気がつかなかったのです・・・今も、あなたの傍には、【 ガブリエル 】が・・・・・」


そう言いかけた時・・・再び、私の部屋の ドアをノックする音が・・・・・。

「 来たようですよ・・・ 」そう、依瑠は言って・・・私に 止める暇さえ与えず・・・

勝手にドアを開けた・・・・・。




そこに立っていたのは・・・・・さっき、拓哉と一緒に帰ったばかりの・・・・・

【 木下 冴 】であった・・・・・。



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もうすでに 深夜に近い時間・・・誰が 来たのだろう・・・・。

今の私は・・・誰にも会いたく無い と言うのが本音だったが・・・「 誰だろう・・・ 」の興味で、ドア越しに確認だけしようと・・・玄関へと向かった。


ドアスコープ(のぞき窓)を 覗いた私が 見た人物・・・・・その人物に・・・私は、腰を抜かさんばかりに 驚いた。


そこには何と・・・私自身・・・翼の無い・・・私が立っていた・・・・・。

一体・・・誰なのだろう・・・私には兄弟など居ないはずである・・・・・。



その男は まるで 私の姿が見えるかのように・・・ドア越しに、ドアスコープを 見据えながら・・・・・

「 朽木 翔さんですね・・・僕は、【 朽木 依瑠(くちき える) 】といいます。 時間は取らせませんから・・・ちょっと、開けてくれませんか・・・重大な話があるんです・・・・・。 」


そう 言ったように思えた。

彼の口は 動いていない・・・私の耳では無く・・・心に直接響く言葉だった・・・。

誰なのだろう・・・「 朽木 依瑠 」・・・今まで聞いた事も無かった・・・。

しかし私は、無意識のうちに ドアチェーンを外していた。

彼は抑揚の無い声で・・・「 今晩は・・・ 」と言い、ドアノブを引っ張って 玄関に入って来た。

そして・・・後ろ手に ドアを閉め・・・・

「 一言だけ、言わせてください・・・・・あいつらと一緒に行ってはダメです・・・。 」



誰の事を言っているのだろう・・・・・拓哉たちの事なのか・・・それとも・・・さっきの3人の事なのだろうか・・・・・。

それより、彼こそ何者なのだろう・・・私は 彼に尋ねた・・・・・。

「 君は・・・誰・・・ 」   すかさず彼は・・・

「 それは、さっきも言いました・・・朽木 依瑠・・・あなたと双子の兄弟です・・・。 」


私が双子だなんて・・・聞いたことも無かった・・・。

そこで、もう一度・・・「 本当に誰なんだ・・・俺に兄弟なんて居ない・・・ 」

と、投げかけた・・・すると・・・彼は 口元に微笑みを浮かべながら・・・・・




「 あなたは まだ、人間界の事しか 思い出して居ないのですね・・・ルシフェル。 」

「 ルシフェル・・・いや・・・今は【 エル 】の称号を 剥奪されているのでしたね・・・ルシファー・・・。 」

「 ルシファー、僕ですよ・・・双子の弟のミカエルです・・・・・こう名乗れば思い出してくれるのかな・・・・・【 最高神に 最も愛された 大天使ルシフェル 】よ・・・・・。 」


「 あいつらについて【 魔界 】へ行くと・・・再び戦いが始まります・・・。今日、ベルゼブル達が来たでしょう・・・・・。彼らは再び、【 天界 】に戦いを挑もうとしています・・・。 」

「 今日彼らは、プルートの目を盗んで【 冥界 】を通り・・・この人間界へ来たようです。しかし、プルートは・・・既に 彼らの動きを掴んでいます・・・・・。 」


「 ここまで来ると・・・今度の戦いの舞台は・・・【 冥界 】になるでしょう・・・。そこから、あなたが 【 魔界 】へ戻るような事になったら・・・【 天界 】との 全面戦争 に発展してしまう・・・・・それだけは 絶対に避けなければなりません・・・・・。 」



彼の話は 私にはまだ 理解の出来ない話 であった・・・・・。

しかし・・・彼の言う通り、「 ベルゼブル 」と名乗る男は・・・確かに来た。

「 天界(てんかい) 」「 魔界(まかい) 」「 冥界(めいかい」 」・・・・・一体、何の事なのだろう・・・。

私が本当に「 ルシファー 」だとしたら・・・もう少し、時間が必要に思えた・・・。

私には、思い出さなければならない事が・・・まだまだ、ありそうだったから・・・。



しかし、そんな私に 業を煮やしてか・・・彼は 話し続けた。

「 あなたは、神が創造されたものの中で・・・【 最高の気品と美しさ 】を備え、天使の最高位【 大天使長 】の立場にいたのです。【 神から、最も愛されていた 】のですよ・・・。 」

「 しかし、あなたは・・・すべての世界で【 最初の反逆者 】となった・・・【 神への反逆 】です・・・。 」

「 あなたは【 自由 】を求めたのです・・・・・最高神を除く、神々の堕落が許せなかった・・・そんな、彼らからの 決別を求めたのです・・・・・。 」

「 しかし・・・あなたの想いは 最高神には届かなかった・・・さぞ、悔しかったでしょう・・・。 」



「 最高神は心ならずも、あなたの双子の弟である僕に・・・あなた方の討伐を 命じられました。 」

 

「 あなたに従った天使達は・・・全天使の【 三分の一 】にも及び・・・その数、数億を数えました・・・。 」

「 そこで、残りの天使を率い・・・僕が【 神の軍団長 】として・・・あなた方と戦ったのです。 」


「 あなたは・・・最高神への・・・【 クーデター 】をおこしたのです・・・・・。 」






【 私は 】・・・【 ルシファー 】・・・【 クーデターを起こした 】・・・【 神への反逆者 】・・・。

私の記憶の扉は・・・もう・・・開き始めていた・・・・・。

私は 彼に・・・その【 最高神 】の名を尋ねた・・・・・

彼は答えた・・・・・「 その名は【 ヤハウェ 】・・・ 」・・・・・。


彼の口から、その名が出た時・・・1本の 矢のように細い【 光 】が・・・私の額(ひたい)を 正面から貫き・・・

私の【 記憶の封印 】は・・・完全に・・・解かれた・・・・・。

そう・・・私は・・・「 ルシファー 」・・・【 魔界の大王 】・・・復活 の時であった・・・。



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上】 ルシファーになる前の・・・ルシフェル。

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