久々に落ち着いた週末を過ごしております。gantzでございます。
うわぁ、投稿書くのめっちゃ久しぶりやわぁ。。。
先ほど過去記事読み返して、この時期なにがあったかなぁと見てたんですが、
去年はぱんぱんに忙殺されてましたねぇ。
その前の年はホされてましたねぇ。やっぱり忙しかったです。
3年前は忙しかったです〜。
その前の年はブログはじめたばっかの時でしたねぇ。
その時は何をやっても楽しかった時期でしたねぇ。
わかったのは、年明けのこの時期は毎年忙しい時期なのねってことですね。
さて、この前海難事故がありましたねぇ。
13日の金曜日
また日付が不吉じゃないですか。
イタリア中部、ジリオ島沿岸にて大型旅客船コスタ・コンコルディア号座礁沈没。
↑wikipediaより 事故海域ログデータ
↑コスタ・コンコルディア号デッキプラン JTBツアーより
コスタ・コンコルディア(船籍地:イタリア)
コスタ・クルーズ社所属・コンコルディア級一番船
イタリア=フィンカンティエリ社製
2006.6.30.竣工
全長:290m 全幅:35.5m 吃水(水面下):8.2m
総トン数:11万4千t
主機:ディーゼル・エレクトリック式 出力:6万1千馬力 速力:19.6ノット
旅客定員:3000名(最大収容3780名) 乗組員:1090名
客室デッキ:14階層 1430室
サービス:
ジム・フィットネスからサウナ・スパまで総合完備のスパデッキを2層1900㎡常設
レストラン5ヶ所、バー13ヶ所、プール3ヶ所、ジャグジー5ヶ所、礼拝堂
大型シアター、カジノ、図書館、ネットルーム、キッズプレイルーム、ショッピングモールなど。
船体価格:600億円(推定)
数字一つ取ってもすごい船だということがわかるかと思います。
近年出来た新型巨大客船の一角、それがこの船です。
事故の推移はリンクの奇跡と各メディアの記事履歴をご覧頂ければよろしいかと。
船長は
「島民に本船の勇姿を見せたかった。
慣例的に行われているアピールセレモニーだ。
岩礁は海図に載っていなかった。」
とコメントしているようだが。
座礁海域はジリオ島ジリオ港の南突端より150m沖合という。
リンクを見ていただければわかるが、そこには大きな岩島がある。
素人目にも岩場があるのは明白である。
この大きさの岩は海図を見るまでもなくレーダーに映るはずである。
なおかつ、岸の150m沖を走るということがどういうことなのか。
この船のデータをよく読んで頂きたい。
コンコルディア号、全長290m。
岸まで150m。
速力:巡航全速。
さらにフィンスタビライザー付。
単純に陸上交通と比較することはできませんが、
噛み砕いて例えて言うならば、
市街道の路側帯と縁石の間をハーレーがフルスロットル140km/hで走り抜けるようなものです。
全長の半分ほどの先に岸がある。そこを全速ですから。
むしろ無事に通過できたら神業である。
思うに、本来は(接近するにしても)もっと沖合を通過するコースのはずである。
日本の商船学校では
巡航コースは岸には最低でも2海里(3.8km)以上離して航行すること。
と教えている。
もちろん例外はある。
たとえば神子元水道。
伊豆半島岸―神子元島の間を通過して東西に走る航路があるが、対岸まで3kmしかない。
東京―名古屋間を走る船は神子元の内側を通るか外側を通るかで航行距離が5km以上変わってくる。
全速12ノット(時速30km)以上出ない船にとっては5kmの差が大きかったりするのである。
3000トン未満級の貨物船は慣習的に利用する。
それにしてもである。
適用は3000トン未満である。
今回の旅客船は11万トン超級である。
比べるべくもない。
直前のコースを見ると南東からやや西よりのコース(300度)からジリオ島の沖で右に転舵し北上(350度)するはずである。
おそらく、転舵時期を誤った、あるいは島の南の岬と東の岬を読み違えてコースを取り違えたのでは、と考える。
では、だれが?
かばうつもりは毛頭ないが、あえて言うならば、
船長ではないです。
船長は常に船橋にいると思われていますが、
そんなわけないじゃないですか。
通例、客船の船長はディナーの席でトークサービスをするのは(それこそ)慣例で、これ自体は責任や罪に問われることではないです。
(もっとも本件当時の船長は二人の美女を脇にはべらせていたというが、これにはいかがかなと…)
船長の船橋に立つ場面は
入出港時と峡水道通過時、航行上の難所で航海練度を必要とする場合
とされています。
もっとも、そのための航海士常設なのですが。
では、当時の航海士は?
事故時刻は21:00とされており、
通常の3交代制での当直士官は二等航海士が通例です。
通常3直は以下のようになっています。
0−4、12−16:3等航海士
4−8、16−20:1等航海士
8−12、20−0:2等航海士
これは単純3士制の場合で次席を設ける場合があり、客船は次席制を取ることが多いですが、
間に次席が入るだけでほとんど変わりません。
0−4直:首2航、次3航
4−8直:首1航、首3航
8−0直:次1航、次2航
この他に稀に3席がはいることもありますが、しょせん下士官です。
どのみち言えることは、事故当時に当直担当は航海長の二番手だということです。
今までの所、航海士のコメントが出ていないのが不思議なところである。
事故後の対応
コンコルディア号の不幸中の幸いは、最終的に右に倒れ破損した左を水面上に出したということである。
これは恐らく偶然の結果であろう。
推察するに船が傾斜した段階で安定させようとバランスタンクが稼働したはずである。
ただ、破損した左側にはうまく水がはいらず、右に集中した。
そのうちエンジンルームが水没しポンプが停止、右に傾いたままバランスを崩し転倒座礁した形になったと思われる。
乗組員の最大の失態は事実を隠すあまり、初期避難に失敗したことである。
事故発生から転倒座礁まで3時間かかったと報告されている。
事故発生からエンジンルームには浸水が始まっていたという。
言ってしまえば沈む沈まないにかかわらず、その時点で船客退避とするべきであった。
避難準備に45分かかったという記述がある。
客船に備えられているタイプの救命ボートはおそらくグラビティー型救命艇である。
降下準備に5分と言われているものである。
言っておきますが、ボートは客を乗せて下すものではありません。
下して下で回収するのが本来です。
考えてみてください。すし詰め状態のカプセルに詰められて、高さ20mから落下するんです。
緊急発電?発電機は水没してるから避難するんです。
安全に下りれると思ってるんですか?
つまり、救命艇は船体が直立しているときに初めて両舷の全数が利用できるんです。
傾斜し始めてからではうまく避難できるはずがありません。
下しやすい左側は人が集中したはずです。
また下した上から本船が倒れこんでくる危険があります。
比較的安全な右側は人が「上がって」こなければならず、
艇を下した先には舷側壁があり、うまく下せなかったはずです。
ほら、いくつか引っかかってるし、二つほどハードボートが出せないでいる。
船長の行動がかなり避難されクズ呼ばわりされていますが。
それ自体は賛同です。
たしかにクズ船長でしょうけど、
ギリギリまっとうな人だなと思いましたね。自分は。
十分な避難指示指揮を取らずに先に避難してしまったのはこれ以上ないクズの極みでしょうけど、
その後沿岸警備隊に自ら通報していたのは評価します。
普通、客を残して逃げたらそのまま逃亡するでしょ。
あるいは責任に耐えられず自殺しますね。
少なくとも自分ならそうするでしょうね。
だって考えてみてください。
乗客乗員占めて4299人の人身事故に加え、
船体600億円、調度品、設備投資費150億円、
貨物損失諸々。事故後保障云々。
さらにそれら全てが国際級である。
一応時事通信等では780億円と言われている。
時を同じくしてダルビッシュが6年で50億円の契約という記事があったが、
比較するならダルビッシュの現在のコンディションを維持して90年ただ働きさせるということである。
サイボーグにするか、あるいはクローンにでもしない限り無理な話である。
あるいは、ダルビッシュばっかり15人集めたチームが6年間フルゲームをボランティアで興業するという。
いささか現実味がないが。
リアルな話をするなら、巨人軍一軍が移動バスごと事故にあい主力が潰れたくらいの損失である。
そもそも大型客船は船にあらず。
ディズニーランドのエントランスゾーンがそのまんま動いてると思って頂いて相違ありません。
ホテルがあり、高級ブランドの店がありフィットネスやスパがあり、シアターがあり、
ゲートを抜けた先には世界遺産やら観光都市が迎えてくれる。
それを3000人の客とスタッフもろとも潰すわけですから。
そらぁ逃げますわ。
日本だったら考えられない?そうですかね?
日本人だって逃げますよ。特に今の日本人は軟弱者ですから。
船と一緒に運命を共にする潔い船長?いつの時代です。
戦前の大和魂があるなら、という前置きが必要ですね。
ただし、日本ならあり得ない。というのには賛同です。
だって、日本人の船長はそんなこと(事故)しませんね。
まず、日本人船長が少ないということ。
そもそも商船大学が極端に少数ですし、仮に卒業しても商船業で乗務志望は絞られます。
そこから船長までいられるのは極僅か。
さらに日本人は給料が高いから、就職が厳しいです。
ベトナムの平均年俸は20万円だそうですよ。
おそらく東アジア圏では標準的でしょうね。
日本で年収20万って、どんな生活してるんだよって言いますよね。
逆に言えば、日本人はそれ程の教養をしてるのか、という話ですが。
まぁ、してると思いますよ。星の位置から自分が地球上のどこにいるか、計算できます。
それができないと商船学校を卒業できないんですから。
ちなみに、日本人船員の収入は同年代の一般会社員の1.5〜2倍取ってます。
それだけ会社に拘束されますけどね。
まぁ、パイロットとおんなじです。
なんにせよ、日本人の大型客船船長は数えるほどしかいません。
そして日本の海上管区にはレーダーがあり、海上管制官がいます。
海上管制官にはそれなりの権限があるので危険海域の接近がわかれば船名を名指しで回避命令を出すことができます。
そして日本のメディアは大型客船が来ると第一報で報じますからね。
特に寄港しようものならそらぁ港を挙げての歓迎ですから、悪いことをしようものなら港にいられなくなりますからね。
とはいえ、以前の海王丸の事故もあります。
日本人だって事故を起こすんです。
さ、明日は大阪モーターショー行こうww