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ギックリ腰

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ギックリ腰の謎 その4

Q. ギックリ腰だと言われても、腰がずっと痛いわけでもないのに・・・。



整形外科の領域だけでなく、カイロプラクティックの研究成果やスポーツ整形での障害分類を見てみると、

ギックリ腰に類似する、いくつかの捻挫


を見つけることができます。

皆さんが、整骨院や鍼灸院、整形外科で

ギックリ腰ですよ〜


と言われた障害は、恐らくこれから紹介する捻挫の中の一つだと思ってください。

治療をする側からすると、「捻挫」だと言って患者さんにキョトンとされるよりは

「ギックリ腰みたいなものです」


と言って納得してもらったほうがよい場合もあるからです。


まずは、一般的なギックリ腰からです。

◆ 靴下が履けない、ズボンが履けないなどの症状が出た場合、腰の深部にある大腰筋を痛めています。
◆ 寝返りがうてないのは、第一に脊柱起立筋や多裂筋など、腰の表面にある筋肉を痛めています。

これらの場合はごく一般的なギックリ腰です。

次に、カイロプラクティックや整体の分野でよく言われているのは、

◆ ギックリ腰のほとんどは仙腸関節捻挫(骨盤のゆがみを含む)だという説です。

仙腸関節とは、骨盤を構成するゾウの耳のような左右の腸骨と、真ん中にある(俗に尾てい骨と呼ばれている)逆三角形の仙骨との間を連結する部分のことです。整形外科的には仙腸関節はあまり動かないことになっているので、病院でこう言われることはないと思いますが、私の臨床経験では、手技療法(骨盤調整などの)を用いたほうがよいケースもあることは確かだと思います。
※ この場合、腰よりもお尻に近い部分が痛むこともありますし、片側だけ痛むという場合もあります。

そして、スポーツ分野で言われている障害として、

◆腰仙関節捻挫。腰椎の一番下と仙骨が連結する部分ですが、プロ野球の選手が打席で空振りした瞬間にうずくまるのは、この関節の捻挫が考えられます。
※ これも腰そのものよりもやや下側が痛む、全く動かせない状態になることもあります。


世間一般には、これらすべてのタイプの捻挫が「ギックリ腰」と呼ばれているのではないでしょうか?

治療する側としては慎重な見極めが必要となります。


詳しい内容はこちらです
   ↓↓↓
関鍼灸院 HPアドレス  

ギックリ腰の謎 その3

Q.最初はちょっと痛いだけだったので、冷えたせいだと思って入浴したら翌日、激痛が・・・


これは、はじめてギックリ腰を起こした人によくある失敗で、最悪のパターンです。

真冬の寒い中、真夏のエアコン生活の中


どちらでも起こりうる、誤解による悲劇です。入浴して悪化することは非常に多いので注意しましょう!

まさに『ギックリ腰の謎』なのですが、

ギックリ腰は他の捻挫のように、いつ受傷したのかがはっきりしない場合も多いのです


最初は、あたかも慢性腰痛の始まりのような症状ではじまることも多く、季節や生活環境によって

冷やしたのかな?


と考える患者さんは意外に多いのです。

しかし、

まがりなりにも『捻挫』ですから、腰の筋肉内で腫れや出血が起こっています


このような状態に対しては、72時間は冷やすというのが通常の処置です。
子供、お年寄り、身体が冷えやすい人は一回10分程度を一日数回で十分。
それ以外は鍼灸治療などが受けられなければ、

安静


が何よりの治療です。 

ギックリ腰の謎 その2

Q.ギックリ腰って、どんな病気ですか?


ギックリ腰は病名で言うと、

急性腰痛症


です。そして、そのほとんどは

捻挫によるもの


だと言われているのですが、この事実を患者さんに伝えると驚かれることがしばしばあります。

無理もありませんね。『捻挫』・・・。読んで字のごとく捻ったり、可動範囲を超えて関節が伸ばされて起こる障害のことですから、捻った覚えのない患者さんにとっては納得がいかないのは当然なのです。

他の質問の答えでも述べますが、捻る、過度に伸ばす、重い物を持つなどの動作、作業を一切行っていなくてもギックリ腰を発症する患者さんはたくさんいるのです。

この点が、

ギックリ腰のメカニズムはまだまだ未解明


と言われるゆえんであり、整形外科の医師の中でもごくごく少数の専門家にしかおそらくわからない部分なのだと思われます。

ほとんどの方は「捻挫」と言われれば、足首をグギッと捻って、腫れて痛くて・・・、というあの捻挫
をイメージされると思います。この場合、受傷の過程もその説明も患者さんにとって非常にわかりやすいもので、納得がいきますよね。

おそらく、足首の捻挫のように簡単には解明(説明するのが難しいだけの場合もあります)ができないのは、

1.椎間板が存在する腰椎周囲に起こる障害であること


原因が単純に筋肉や靭帯だけの問題なのか、椎間板に何らかの負担がかかったせいなのか判断が
難しいから。

2.まだまだ画像診断(CT,MRIなど)の技術が問題の解明のために十分なものではないこと


ギックリ腰はほとんどの場合、画像診断では異常なしと診断されてしまう。近年、椎間板ヘルニアの経過観察がMRIで行われ、新たな事実が発見されていることから考えて、急性腰痛症においても画像解析による研究が必要。

などの理由が考えられます。また、治療する側の問題としては、

腰椎、仙骨からは腰部を支配している神経だけでなく、下半身全体にわたる神経が出ていること


痛みが腰だけに集中する場合だけでなく、かなり広範囲に痛みがある場合、患者さん本人がどこが痛いのかうまく言えない場合、ごく一部の動作だけが痛い場合などがしばしばあり、治療する側に解剖学的知識が十分にないとうまく説明できない。

という問題もあるのではないでしょうか?私もまだまだ勉強せねば!

さて、捻挫にしては少し変わっている「ギックリ腰」。それだけに患者さんからはいろいろな
質問が飛んでくるのです。       

以下次号・・・。
先日、紹介でギックリ腰の患者さんが来院されました。

この患者さん、今まで腰痛や肩こりとは無縁の体力自慢の方で、ご自分がギックリ腰になったことに納得いかないご様子でした。

また、今まで病気とは無縁だったせいもあり、ギックリ腰を起こした場合の注意事項、自分で行う処置
、鍼灸治療についても私は質問攻めにあったのです。

しかし、質問の中にはなるほどと感心してしまうユニークなものもあったので記事にしようと決めました。

Q.1 ギックリ腰ってどんな病気ですか?


Q.2 最初はちょっと痛いだけだったので、冷えたせいだと思って入浴したら翌日、激痛が


Q.3  ギックリ腰だと言われても、腰がずっと痛いわけでもないのに・・・。


Q.4  冷やすべきなのに先生は治療中、温めているけどなぜ?


Q.5  重い物を持ったわけでもないのに・・・。


Q.6  以前、ギックリ腰の鍼治療をしたときはあまり効果がありませんでした


Q.7  温めたほうが気持ちいいのですがカイロを貼ってもいいですか?


おおむね上記のような質問でしたが、別の質問を思い出したら補足していきますね。
それでは後で、Q.1からお答えします!

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今まで鍼とお灸を併用して治療した場合、回復しなかった『ギックリ腰』は体験した
ことがありませんでした。

なにしろ日本では鍼灸治療といえば「ギックリ腰と逆子!」と言われるほどイメージが
固定されているので(困ったものですが)、あえて記事にする必要もないと思っていた
のですが、友人から「簡単に治らないこともある、他の治療より鍼灸の方が治る」などなど
いろいろとアドバイスをもらったので書くことにしました。

ドイツではギックリ腰のことを『魔女の一撃』と言うそうですが、病名で言うと
「急性腰痛症」になります。もっとも最近では医師の先生もギックリ腰と言うほど
この呼び名が一般化していますね。

まずギックリ腰の病因については、そのほとんどが腰椎周囲の筋肉・腱・靱帯の捻挫
によるものです。なかでも靴下が履けない、歩くときに足が前に出ないなどの症状が
ある場合、大腰筋という腰の奥にある筋肉にトラブルが発生しています。
臀部から大腿部の裏側にいわゆる坐骨神経痛が起こった場合は大腰筋よりもむしろ
臀部の筋肉、神経の走行にも注意を払わなければなりません。

またカイロプラクティックの先生が仙腸関節の歪みを指摘されていることがありますが
これは私の臨床体験とも一致します。鍼灸師にも若干の矯正技術は必要で、私も行います。
(仙腸関節はうつ伏せになったとき骨盤の真ん中にある▼(仙骨)とその両側の大きな
耳のような腸骨が作る関節です)

急性の捻挫ならば2,3日は冷やして安静にするのが常識で、病院での指示はできれば
1週間程度の安静とのことです。

しかし、鍼灸治療を希望して来院される患者さんがほとんど発症後3日以内で、
しかもお灸の治療をして温めたほうが効果があるのはやや不思議です。

私はこのことを『冷え』が原因だからだと考えています。
ギックリ腰はハードに肉体を使うことよりもデスクワークや長時間の車の運転で起こる
と言われており、やはり普通の捻挫とは一緒にできません。

また、患者さんの何割かが数日以内に徹夜をしているなど『過労と冷え』は見逃せない
ポイントです。

寝返りがうてない場合は一番楽な姿勢で治療を始めますが、私は臀部以外は深く刺さず
あくまで疲労の回復と冷えの除去に矯正を加えてマイルドに治療しています。

治療の結果、できなかった動作ができるようになってくれば(最低でも寝返りがうてれば)
そのまま順調に治ります。

みなさんのぎっくり腰体験を教えてください! 

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